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はじめ方2021.09.30

パン屋の開業に必要な資金・資格は?失敗しないためのコツと開業の流れを紹介

パン屋の開業に必要な資金・資格は?失敗しないためのコツと開業の流れを紹介

「飲食業で成功したい」「街で人気のパン屋さんを作ってみたい」。このような思いから、パン屋の開業を検討している人もいるのではないでしょうか。飲食業で開業を目指す人の中でも、パン屋は特に人気の高い飲食店です。今回は、パン屋の開業を目指す人に向けて、パン屋の開業を成功させるためのポイントや、開業の流れを解説していきます。

目次

パン屋開業に必要な資格

パン屋の開業は、誰でも今すぐにできるわけではありません。パン屋を開業し、実際に店内で作ったパンを販売するには、

  • ・食品衛生責任者
  • ・菓子製造業許可
  • ・飲食店営業許可
  • ・食料品等販売業許可

の4つの資格が必要となります。これらの資格の取り方や、定められている目的について細かくみていきましょう。

食品衛生責任者

食品衛生責任者はその名のとおり、店内で販売される食品の衛生管理について取り扱う資格です。パン屋を開業するのであれば、食品衛生責任者の資格は必須となります。食品衛生責任者となるためには、栄養士や製菓衛生師などの定められた資格を取得するか、都道府県等が行う講習会に参加することが必要です。講習会は丸1日程度で終わるため、多くの人が講習会で食品衛生責任者の資格を取得しています。開業に間に合うよう、日数に余裕を持って取得しておきましょう。

菓子製造業許可

菓子製造業許可は、食品衛生法で定められた営業許可のうちの1つです。「菓子」というとアイスクリームやキャンディーのようなもののみが該当する印象がありますが、パンの加工を行う場合も一般的には取得する必要があります。この許可を得るためには、保健所などに店舗の図面などを提出し、審査に合格する必要があります。「手洗い場の設置基準」「ドアの設置基準」など、観点ごとに細かく要件が定められているため、物件取得の際にはこれらの要件と合致しているものかどうかよく確認しましょう。

飲食店営業許可

飲食店営業許可は、パン屋に限らず飲食店を営業する上ですべての店舗が必要となる許可です。飲食店としてふさわしい設備がきちんと備え付けられているか、店舗の構造は防火などの観点から問題がないかどうか、など細かな審査基準が設定されています。飲食店営業許可を得るためには、まず店舗の図面を保健所へ提出する必要があります。その後、実際に保健所の人が店舗内に立ち入り検査を行い、問題がないと判断されれば飲食店営業許可を得ることができます。申請から取得までに短くとも半月程度かかるため、日数には余裕を持って申請を出しておきましょう。

食料品等販売業許可

食料品等販売業許可は、店内で食料品を販売するために必要な資格です。この許可を得るための基準も飲食店営業許可などと同じように、床や内壁など非常に細かく定められています。この審査基準はインターネット上で公開されているため、物件取得や内装工事を行う際にはよく確認しておくようにしましょう。取得のためには、保健所へ事前に書類を提出し、営業者立ち合いのもと保健所の施設検査に合格する必要があります。

パン屋開業に必要な資金

パン屋の開業には、最低でも2,000万円程度の初期費用が必要になると言われています。また、営業を続けていく上では家賃などの運転資金も用意しなければいけません。飲食店で利益を上げるためには、事前に資金などを綿密に計算しておくことが必要です。パン屋の開業をする上で必要となる資金の額や、その内訳について詳しくみていきましょう。

パン屋開業に必要な資金

初期費用

パン屋は調理に独自の設備が必要となるほか、店内に広めの販売スペースを確保する必要があります。そのため、パン屋の開業には最低でも2,000万円ほどの初期費用が必要です。この中でも大きい比率を占めるのが、物件の取得に必要となる店舗費用です。店舗の規模や開業するエリアの立地などにもよりますが、敷金や礼金、保証料などを含めて500万円ほどは必要になります。この他にも、パンの調理に必要な設備を用意するための設備費、内装を整えるための内装工事費などが必要です。

運転資金

パン屋の運転資金の平均は、月々300万円前後と言われています。パン屋を開業した後、経営が軌道に乗るようになるまで最低でも2、3ヵ月はかかるため、2、3ヵ月分の運転資金はあらかじめ用意しておく経営者が多いようです。パン屋の運転資金の内訳は主に原材料費、人件費、家賃、水道光熱費です。このうち特に原材料費は100万円ほど、人件費は80万円ほどと大きな額を占めます。運転資金の節約は、パン屋の経営を成功させる上で重要なポイントです。

パン屋開業までの流れ

パン屋開業までの流れ

パン屋を実際に開業させるためには、おいしいパンを作るための技術の習得や店舗選びなどに多くの時間がかかります。また、近くに競合店舗がないかどうかチェックするという市場調査も大切なポイントです。ここでは、パン屋開業までの実際の流れについて細かく解説してきます。

技術の習得

言うまでもなく、パンを作るためには専門的な技術が必要です。パン屋を開業し、安定した経営を続けていきたいのであればパンを作る技術の習得は避けては通れない道と言えます。
パン作りの技術を習得する方法はいくつかありますが、すでに有名となっているほかのパン屋でアルバイトをするなどして修行をするという方が最も多いです。最近ではパン教室などでパン作りのスキルを専門的に学べるところもあります。

市場調査・店舗選び

パンは大人から子供まで幅広い層に人気のある食べ物です。そのため、すでに街中にはチェーン店のパン屋や、地元で有名なパン屋などが数多く存在しています。パン屋の開業を成功させたいのであれば、すでに開業しているパン屋に負けてしまわないよう、市場調査を徹底しましょう。また、店舗選びも大切なポイントです。居抜き物件などを利用すれば初期費用を抑えることもできます。駅からの距離や人通りなど、立地の良さも考慮に入れながら店舗を選んでいきましょう。

各種手続き

パン屋を開業するためには、すでに紹介したようないくつもの資格、営業許可の取得が必要です。もしこれらの資格や営業許可が無いままパン屋を開業してしまうと、違法営業として取り締まりの対象となってしまいます。罰金なども課されることがあるため、無資格での営業は絶対に避けるべきです。資格取得の手続きはどれも最短で半月程度かかるため、開業までに取得が間に合うよう日数に余裕を持って進めておきましょう。

パン屋開業の注意点

パン屋は、店内で製造したものを店内で加工して販売するという特性上、ほかの飲食業とは違うパン屋ならではの注意点が存在します。パン屋の開業を成功させ、安定した利益を生み出していくためにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。パン屋を開業する上での注意点について見ていきます。

技術の習得に8年〜10年かかることもある

一般に、「一人前のパン職人」と呼ばれるまでの実力を身につけるためには、8〜10年程度の時間がかかると言われています。「パンを決められた形になるようにこねて焼くだけではダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、こねる時に空気の入れ具合を調整したり、その日の気温によって微妙に焼き加減を変えたりするのは並大抵のことではありません。8〜10年修行しないとパン屋が開業できないというわけではありませんが、一人前になるにはこのぐらいの時間がかかることを覚悟しておきましょう。

初期費用が他飲食店よりも高額

パン屋は、パンの調理に専門の機械が必要となるなどほかの飲食店と比べて初期費用が高額になる傾向にあります。パンの販売スペースを店内に確保する必要があることも、パン屋の開業の初期費用が高額となりがちな理由の一つです。居抜き物件などを利用して内装工事費等を削減したとしても、1,000万円程度は必要となります。パン屋の開業を行うためには、ほかの飲食店と比べて高額な初期費用が必要となることを覚えておきましょう。

体力勝負になることが多い

パン屋の営業は体力勝負となることが多いです。仕込みのために早朝から作業を開始しなければならないのはもちろんのこと、パンの生地をこねたり、大量のパンを一度に焼いたりと、意外と力仕事な側面が強いのもパン屋の特徴といえるでしょう。若いうちは気合いで何とか上手くいっていても、年を重ねるごとに体力の限界を感じてしまいパン屋から手を引いてしまうというケースもあります。飲食店のなかでも、パン屋の仕事は体力勝負になりがちなので注意が必要です。

後継者ができない

すでに紹介したように、パン屋の仕事は何かと体力勝負となることが多いです。そのため、パン屋の経営は1人で行うのではなく何人かで分散して行う、あるいは後継者を用意しておく、というような工夫が必要になります。しかし、パン作りが一人前となるまでの期間は10年前後と非常に長く、パン屋の後継者はできにくいというのが現状です。開業の段階でいきなり後継者の目星をつけるのは難しいかもしれませんが、意識しておきたいポイントです。

単価を上げにくい

最近では「高級食パン」など高級路線に特化したパンも中にはありますが、基本的にパンは単価の安い食べ物です。贅沢品や嗜好品と異なり、パンは主食であるため価格が高いと敬遠される傾向にあります。パン屋で利益を上げていくのであれば、基本的には薄利多売の方針を採用することが必要です。また店舗の運営費に販売利益が食われてしまわないよう、原材料費や人件費などを削減するのも重要なポイントと言えるでしょう。

季節によって売り上げが大きく左右される

パンといえば「売り上げがあまり季節に左右されないのではないか」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実はパン屋の売り上げは季節によって大きく変動します。特に、夏場は温かい焼き立てパンが敬遠され、多くのパン屋で売り上げが減少すると言われています。季節限定のパンや、アイスを一緒に販売するなど、売り上げが落ち込まないための工夫をしているパン屋も多いです。季節によって売り上げが左右されるということは、ぜひ頭に入れておきましょう。

パン屋開業で失敗しがちなパターン

パン屋の開業が失敗してしまうケースには、いくつかの共有点があります。それでは、どのような点に気をつけてパン屋を開業すれば、安定した利益を生み出す人気のパン屋を生み出せるのでしょうか。パン屋の開業で失敗してしまうときによくありがちなパターンについて見ていきましょう。

初期費用がかかることを想定していない

すでに紹介したように、パン屋の開業には平均で2,000万円〜3,000万円ほどの高額な初期費用が必要となります。パン屋の開業が失敗してしまうパターンとして、この初期費用の捻出が上手くいかずに開業が頓挫してしまうというケースが挙げられます。また、なんとか開業できたとしても想定外の初期費用のせいでその後の運転資金がギリギリとなってしまい、結果的に廃業に追い込まれるというケースも少なくありません。開業に必要な初期費用について、あらかじめ細かく見積もっておくようにしましょう。

競合との差別化ができていない

チェーン店のパン屋やスーパーのお惣菜パンコーナーなど、パン屋の競合相手は数多く存在します。このような競争に負け、売り上げが伸び悩んだ結果パン屋の経営が上手くいかなくなってしまうというパターンがあります。パン屋には、焼き立てのパンを販売できるなどスーパーやコンビニなどには無い強みが数多くあります。開業前の市場調査はもちろん、自分のパン屋ならではの強みを生かした経営ができるよう、競合との差別化は意識して行っていきましょう。

新規顧客を増やす努力をしていない

パン屋を開業した直後はその真新しさからお客さんがある程度入ってきたものの、数ヵ月すると売り上げが落ち込んでしまう、というような場合によくあるのがこのパターンです。パンは単価がそれほど高くなく、一度に大量購入するお客さんも少ないため、客層の幅広さが売り上げに直結します。安定した利益を生み出すパン屋となるためには、新規顧客を獲得する努力は避けて通ることができません。Twitter、InstagramなどのSNSやホームページを利用した新規顧客獲得も視野に入れ、努力を続けていくことが大切です。

パン屋開業を成功させるコツ

パン屋開業を成功させるコツ

ここまで、パン屋の開業までの手順やよくある失敗例などを見てきました。最後に、パン屋の開業を成功させるためにはどのような点に気をつければいいのか、開業を成功させるためのコツを3つほど紹介します。どれもパン屋を開業する上では必ずおさえておきたい大切なポイントです。これらの点を意識しながら、ぜひパン屋の開業を成功させましょう。

広告宣伝方法を工夫する

パン屋が安定した利益を生み出していくためには、顧客層を広げることが欠かせません。人通りの多い通りに面したパン屋であれば道路側に目立つ広告を貼り出しておく、あまり人の通らない場所にあるのであればポスティングなどを行って宣伝を行っていく、など、それぞれのパン屋にあった広告宣伝方法を行っていくことがポイントです。また、近年では若者を中心にSNSの広告宣伝が有効となっています。若者をターゲットにしている場合には、TwitterやInstagramなどでお店のアカウントを開設して宣伝していくのも良い方法です。

新しい商品を生み出すアイデアを持っておく

最近は、ただの食パンやよくある菓子パンを販売するだけではそれほど売り上げが伸びないため、凝ったお惣菜パンなどで差別化をはかっている店舗が数多く存在します。パンのクオリティはもちろん大事ですが、新しい商品を生み出す発想力やアイデア力もパン屋の開業を成功させる上で大切なポイントです。日頃から料理本に目を通すなどさまざまなユニークな料理に触れて、新しい商品を生み出す引き出しを増やしておくようにしましょう。

まずは好きなパン屋さんで修行をする

パン職人として一人前のクオリティでパンが作れるようになるには多くの年月が必要となります。その期間は8年とも10年とも言われており、この期間を自分一人でのパン作りの修行に費やすのは不可能です。まずは、地元にあるお気に入りのパン屋などでアルバイトなどをして、パン屋としてのスキルを磨いていきましょう。お給料をもらいながら修行ができるため、モチベーション維持にもつながる大切なポイントです。

パン屋を開業するなら豊富なキャッシュレス決済対応が可能な「stera pack」がおすすめ

経済産業省の調査によると、食品小売業のキャッシュレス決済の導入は78.8%とかなり進んでいることが分かります。
特にパンは単価が安いものなので、コード決済や電子マネーの導入率が高いため、この2つの導入は重要になってくるでしょう。
キャッシュレス決済サービス「stera pack」なら、月額3,300円(税込)で導入可能で、多くの決済手段を利用することができます。

1つの端末で、多種多様な決済手段が利用できる

stera packで利用することができる「stera terminal」は、1台で25種類以上の決済手段に対応できるマルチ決済端末です。
クレジットカード決済はもちろん、交通系電子マネー、QRコード決済にも対応。交通系電子マネーやQRコード決済は少額でも使いやすいため、パン屋にぴったりの決済手段です。

集客・プロモーションも可能

「stera pack」には、販促・集客アプリ「おみせポケット」が標準搭載しています。会員証やスタンプカードの発行、顧客へのクーポン配布など、集客に関する機能がついていますので、個別にツールを利用する必要がありません。
決済端末としてはもちろん、集客・販促にも利用できるのはstera terminalならではです。

レジ・勤怠・売上などのデータ管理もこれ一つ

stera terminalは、 Android™ OSを採用しています。そのため、さまざまな機能を追加して業務をより効率化できます。
アプリのダウンロード方法は簡単で、専用マーケットプレイス「stera market」からアプリをインストールするだけ。
POSレジや在庫管理・顧客管理など、パン屋経営に必要なアプリを活用して、業務の効率化を目指しましょう。

しっかりとした準備でパン屋開業を成功させよう

パン屋の開業を成功させるために必要な準備の流れや、開業を成功させるための注意点などについて解説していきました。パン屋の開業には多額の初期費用が必要となるため、しっかりとした準備が欠かせません。
女子の将来つきたい職業ランキング1位に「パン屋・ケーキ屋」がランクインしたことがあるなど、パン屋は非常に人気の高い職業です。ぜひ今回紹介したポイントなどを参考にして、パン屋の開業を成功させましょう。

今回の記事のまとめ

パン屋開業に必要な資格

  • ・食品衛生責任者
  • ・菓子製造業許可
  • ・飲食店営業許可
  • ・食料品等販売業許可

パン屋開業に必要な資金

  • ・初期費用
  • ・運転資金

パン屋開業までの流れ

  • ・技術の習得
  • ・市場調査・店舗選び
  • ・各種手続き

パン屋開業の注意点

  • ・技術の習得に8年~10年かかることもある
  • ・初期費用が他飲食店よりも高額
  • ・体力勝負になることが多い
  • ・後継者ができない
  • ・単価を上げにくい
  • ・季節によって売り上げが大きく左右される

パン屋開業で失敗しがちなパターン

  • ・初期費用がかかることを想定していない
  • ・競合との差別化ができていない
  • ・新規顧客を増やす努力をしていない

パン屋開業を成功させるコツ

  • ・広告宣伝方法を工夫する
  • ・新しい商品を生み出すアイデアを持っておく
  • ・まずは好きなパン屋さんで修業をする

パン屋を開業するなら豊富なキャッシュレス決済対応が可能な「stera pack」がおすすめ

  • ・1つの端末で、多種多様な決済手段が利用できる
  • ・集客・プロモーションも可能
  • ・レジ・勤怠・売上などのデータ管理もこれ一つ

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