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キャッシュレス決済を導入するために知っておきたいことは?

キャッシュレス決済を導入するために知っておきたいことは?

近年、さまざまなキャッシュレス決済の方法が登場し、話題になっています。しかし、関心はあっても、詳しい内容やキャッシュレス決済を導入するメリットについては、よく分からないという方も多いでしょう。
すべての決済方法を導入しなければならないというわけではございませんが、それぞれの特徴を知っておくことは大切です。ここでは、キャッシュレス決済の種類や、導入のメリットなどについてご紹介します。

目次

キャッシュレス決済ってどんなもの?

キャッシュレス決済とは、その名のとおり現金を使わない決済方法です。海外と比べると、日本は導入や普及が遅れているとされていますが、2020年の世界的スポーツの祭典の開催決定を契機に、政府が普及に力を入れるようになりました。
キャッシュレス決済の代表的なものは、次のとおりです。

クレジットカード

最も普及しているキャッシュレス決済の方法はクレジットカード決済ではないでしょうか。「コーヒー1杯でもカード払い」というのは、海外では日常的な風景になりつつあります。日本ではまだそこまで普及していませんが、クレジットカード決済の利用は年々増え続けています。
一般社団法人日本クレジット協会が毎年発表している「信用供与額」の推移を見ると、2014年に約46兆2,000億円だったものが、2018年には約66兆6,000億円にまで増加しています。信用供与額とは、消費者が1年間にクレジットカード決済やショッピングクレジットを利用した額のことで、クレジットカード決済の市場規模が拡大していることが分かります。

電子マネー

電子マネーは、その名のとおり電子化されたお金を指します。SuicaやPASMOに代表される交通系、nanacoやWAONといった流通系の電子マネーがよく知られたところでしょう。
あらかじめ現金をチャージしておき、使った分だけ差し引かれるプリペイド型が多いですが、クレジットカードと連携したiDやQUICPayのように、後払いができるポストペイ型などもあります。

モバイル決済

スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を使って決済する方法を総称して、モバイル決済と呼びます。スマートフォンやタブレットにアプリをインストールして電子マネーをチャージしたり、クレジットカードを登録したりしておき、決済を行います。
おサイフケータイやApple Payのしくみを使ったモバイル決済も、最終的には電子マネーやクレジットカードでの支払いとなります。

キャッシュレス決済導入のメリット

キャッシュレス決済を導入するために知っておきたいことは?

これらのキャッシュレス決済を導入することで、実際にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。代表的なメリットをご紹介します。

1 販売機会の増加

手持ちの現金の額にかかわらず買物できることが、キャッシュレス決済の特徴です。高額商品や「ついで買い」などの販売機会が増えることが期待できます。
また、海外には、日本以上にキャッシュレス決済が普及している国が多くあります。インバウンド需要に対応できるという点でも、キャッシュレス決済導入の大きなメリットでしょう。

2 現金管理の効率化

店舗での現金の管理には、多くの手間と時間が使われています。釣り銭を切らさないように小銭を用意しておかなければなりませんし、繁忙期には現金を預け入れるため、足繁く銀行に出向く必要があります。週末や連休中など、銀行が閉まっていれば、その分の現金も用意しておく必要があるでしょう。
閉店後のレジ締め作業にも時間がかかりますし、売上と現金が合わなければ、レシートを1枚ずつ確認するような地道な作業も行う必要があります。
支払いのすべてがキャッシュレスになれば、これらの作業は不要になるのです。

3 防犯上のリスクの抑制

レジに多額の現金が納められているという状況は、防犯上好ましくありません。また、現金のみのやりとりでは、「1万円札と5千円札を間違えた」「お釣りを渡し間違えた」というヒューマンエラーも起こりえます。キャッシュレス決済によって、このようなリスクを抑えることが可能でしょう。

4 国からの補助金を受けられる

日本政府は、2020年までに訪日外国人旅行者数を4,000万人にすべく、「観光ビジョン実現プログラム2018」を実施しています。そのためには、キャッシュレスの普及や環境の改善が不可欠です。そこで経済産業省では「キャッシュレス・消費者還元事業」を展開し、キャッシュレス決済の新規導入に対して、必要な機器の購入・設置を支援する制度を設けました。2019年10月~2020年6月の期間限定ながら、キャッシュレス決済の決済手数料の一部を国が負担することも決定しています。
制度の対象であれば、実質無料でキャッシュレス決済端末が導入できる可能性があります。キャッシュレス決済の導入を考えているのであれば、制度の実施期間に合わせてみてもいいでしょう。

キャッシュレス決済を導入するにはどうすればいい?

キャッシュレス決済を導入するなら、初めに行うべきは「自店にはどのようなスタイルが合っているか」を検討し、決めることです。
キャッシュレス決済にはいくつもの種類がありますが、そのすべてを導入するのは決して現実的ではございません。利用するお客さまがそれほどいない決済方法に対応するのは、かえって非効率でしょう。
キャッシュレス決済に対応するには、決済端末やレジシステムなど、決済方法によって必要な機器類が異なります。まずは自店にフィットした決済方法を選び、クレジットカード会社や決済代行会社とも相談しながら、無理のない導入計画を立てるといいでしょう。

まだまだ伸びる余地のあるキャッシュレス決済

世界的な状況から見ると、日本のキャッシュレス決済は発展途上です。しかし、見方を変えれば、まだまだ大きな成長の余地があるともいえます。クレジットカード決済に限っても、利用額は毎年のように増えていますし、この傾向は今後も続くでしょう。それを思えば、キャッシュレス決済の導入は早いほどいいはずです。
自店の客層や商品の価格帯なども考え、最適なキャッシュレス決済方法を選びましょう。そして、キャッシュレス決済の導入を売上につなげ、あなたのビジネスをさらに育てていく力としてください。

今回の記事のまとめ

キャッシュレス決済とはどんなもの?

  • キャッシュレス決済は現金を使わない決済方法
  • クレジットカード、電子マネー、モバイル決済がキャッシュレス決済の代表

キャッシュレス決済導入のメリット

  • インバウンド需要も含めて、販売機会が増える
  • 現金管理の手間と時間、防犯リスクを抑制できる
  • 導入にあたり、国からの補助金を受けられる場合がある

導入するにはどうすればいい?

  • 自店に合ったスタイルを検討し、必要な決済方法を絞り込む

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