はじめ方
クレジット決済導入のポイントを解説!手間とコストを抑えるにはどうすれば良いの?
「そろそろクレジットカード決済を導入したい!」と考えている小売店や飲食店の経営者の中には「コストや審査の長さなどを踏まえると、なかなか踏み切れない……」という方もいるでしょう。スムーズにクレジットカード決済を導入するには、どのような方法で、どのようなポイントに気を付ければいいのか、わかりやすく解説していきます。
目次
クレジットカード決済の導入方法
クレジットカード決済を導入するには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、VISA、Mastercard、JCBなどのような国際ブランドの加盟店獲得業務を行う加盟店契約会社(アクワイアラー)と直接契約する方法。もう1つは、決済代行会社を経由して契約する方法です。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
直接契約による導入方法
直接契約の場合、審査手続きが必要になります。一般的にクレジットカードの「5大国際ブランド」と呼ばれているのがVISA、Mastercard、JCB、Diners Club、American Expressですが、すべてを取扱うためには複数のカード会社と契約することになります。また、無事審査が通ったとしても、各社で入金のサイクルが違う、決済手数料が違うといった問題があり、売上集計が困難になってしまいます。よって、一部の大規模加盟店を除き、小・中規模店ではあまり用いられない方法です。
決済代行会社を仲介させた導入方法
小・中規模店舗で現在主流なのが、決済代行会社を利用する導入方法です。決済代行会社が仲介役となって、クレジットカード会社との契約手続きを一括で行ってくれます。加盟希望店舗は決済代行会社1社と手続きするだけで、先程挙げた5大国際ブランドをはじめ、複数のカード会社の審査を一気に受けることができます。
決済代行会社を利用するメリット
決済代行会社を介した契約のほうがスムーズだと説明しましたが、決済代行会社の利用には、ほかにもたくさんのメリットが存在します。
導入後における運用の手間を削減
決済代行会社と契約を結ぶだけで、複数のカード会社との契約手続きが不要になるというのは先程説明したとおりです。そして審査が通った後も、加盟店は決済代行会社とのやりとりだけで、クレジットカード決済を導入することができます。また、売上集計もしやすくなります。
入金タイミングの統一
複数のカード会社と契約すると、入金のタイミングも各社バラバラです。しかし、決済代行会社と契約すると、締め日や入金タイミングが統一されることにより、入金管理や経理作業が簡素化されます。
決済手数料の軽減
小・中規模店舗の場合、カード会社と直接契約するよりも、代行会社と契約した方は契約手数料が安くなることがあります。決済代行会社は多数の契約店舗の合計売上額を基に、カード会社と契約しているので、ボリュームメリットを受けることができます。
決済代行会社の選び方
決済代行会社を利用するメリットがわかったところで、次に検討しなければならないのが「どの決済代行会社と契約するか?」ということです。現在、さまざまな決済代行会社が存在しており、会社ごとに異なる特色があります。しっかりと比較し、ご自身の店舗の規模に見合ったものを選択しましょう。
比較ポイント(1)導入実績が豊富かどうか
まず、その決済代行会社の導入実績を確認してみてください。加盟店に大手企業がいたり、契約年数が長い企業がそろっていたりする決済代行会社には、システムの安定性が期待できます。また、小規模店舗や個人商店の加盟が多い決済代行会社であれば、審査が比較的通りやすいといえるでしょう。ご自身の経営する事業形態と類似する加盟店の実績は豊富か、というのも大きなポイントになります。
比較ポイント(2)決済方法
次にチェックしたいのが決済方法のバリエーションです。例えば、オンライン決済をご希望の場合、クレジットカード以外にも、キャリア決済やコンビニ決済、銀行振込決済、口座振替決済、電子マネー決済などの決済サービスが提供可能かどうか確認しましょう。
お客様の立場からすると、決済方法の選択肢が多いに越したことはありません。一社の決済代行会社で行えることが増えれば、効率良く多様なサービスを導入できます。
比較ポイント(3)費用
クレジットカード決済を導入するにあたっての重要なポイントが「費用」の比較です。導入する際にかかる初期費用と、その後利用する際にかかる決済手数料や固定費・維持費はいくらなのか、確実にチェックしておきましょう。初期費用としてかかるのはおもに決済端末機代ですが、スマートフォンやタブレット端末を活用した決済サービスを提供している決済代行会社では、キャッシュバックキャンペーンを実施している会社が多いです。
問題は固定費や維持費の有無です。長期にわたってカード決済サービスを取扱うには、トータルコストを抑える必要があります。決済手数料以外にも「月額最低手数料」や「月額費用」など追加の費用が発生する場合、いくら初期費用が安くても後々多額の運用維持費が必要になってしまいます。
少し決済手数料が高かったとしても、できるだけ「初期費用と決済手数料のみ」などシンプルな設定になっている会社を選ぶと良いでしょう。
クレジットカード決済導入の流れ
クレジットカード決済を導入するタイミングになったら、真っ先に行うのは「導入審査申請」です。審査期間は申請する会社にもよりますが、早いところだと申請当日〜5日以内、長ければ1ヵ月ほどかかります。ギリギリに申請して審査がおりない、という結果になっては大変です。できるだけ余裕を持って、少なくとも導入の1ヵ月前くらいまでには申請をするようにしましょう。
審査に通過すれば、後は決済代行会社のサイトやアプリの管理画面から店舗情報や口座情報などの初期設定を行い、すぐに運用を開始できます。しっかりとお客様に告知し、集客につなげていきましょう。
今回の記事のまとめ
クレジットカード決済の導入方法
- ・クレジットカード決済の導入方法は、加盟店契約会社(アクワイアラー)と直接契約する方法と、決済代行会社を経由して契約する方法の2パターンがある
- ・直接契約は、審査手続きが必要になるため、一部の大規模加盟店で用いられる
- ・決済代行会社を仲介させた場合は、複数のクレジットカード会社との契約手続きを一括で行ってくれる
決済代行会社を利用するメリット
- ・導入手続きも導入後の運用もカード会社によらず一括&同条件で行えるため、手間が削減
- ・入金タイミングが統一されるため、経理作業が簡素化できる
- ・小・中規模店舗であれば手数料が安くなる可能性がある
決済代行会社の選び方
- ・導入実績を確認し、安定性や信頼性を比較する
- ・決済方法のバリエーションを確認し、店の形態や客のニーズに合わせて選択する
- ・初期費用や、その後の運用維持費がいくら必要なのかを確認。コストが抑えられる会社を選択する
クレジットカード決済導入の流れ
- ・導入日の1ヵ月前くらいまでに導入申請をし、審査を受ける
- ・審査を通過したら、管理画面から各情報を登録し、運用開始
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