はじめ方
ラーメン屋を開業するために必要な資金・資格は?失敗しないコツも紹介
ラーメンがとても好きな人や、ラーメン屋で修行を積んだ人は、自分のラーメン屋を開業したいと考えることがあるでしょう。しかし、実際にラーメン屋を開業するために必要な資金や資格やコツは、分からない人も多いと思いです。この記事では、ラーメンや開業するために必要な資金や資格、失敗しないコツなどについてご紹介します。
目次
ラーメン屋の開業に必要な資金
ラーメン屋の開業に必要な資金は、初期費用と運営資金の2つに分けられます。初期費用は、家賃や保証金、手数料などの物件取得費や、内装工事費など、開業するまでにかかる費用です。運営資金は、ラーメン屋を運営していく上で必要な資金です。
この2つの資金ですが、実際にどのくらい必要になってくるのでしょうか。詳しく解説します。
初期費用
ラーメン屋の開業に必要な初期費用は、立地によって変化しますが、平均的に1,000万円~1,400万円ほど必要です。12坪ほどの店舗にかかる初期費用の目安をご紹介します。
物件取得費の内訳は、初回家賃、保証金(家賃の6ヵ月分)、手数料などです。新しく店舗を取得すると、電気や水回りの工事などで内装工事費が高くなります。居抜き物件を選ぶと工事費を抑えられます。
運営資金
ラーメン屋の開業に必要な運転資金は、店舗を運営していく上で必ず必要になる資金です。
主な運営資金はこちら。
- ・賃貸料
- ・食材費
- ・水道光熱費
- ・人件費
- ・広告費
1ヵ月あたりの具体的な費用は、店舗の規模や売上金額、雇用するスタッフの数により、大きく変化します。1ヵ月あたり、200万円ほどの運営資金ですむ店舗もあれば、500万円ほどかかる店舗もあるため、自分がどのくらいの規模でラーメン屋を開業するのかで異なります。
ラーメン屋の人件費は、1ヵ月あたり売上の20%~30%が目安です。小規模店舗なら人をそこまで雇う必要がないので、人件費を抑えやすいビジネスとも言えるでしょう。ラーメン屋の運営資金で一番割合を占めるのは「食材費」です。
食材費は1ヵ月あたり約30〜35%ほど必要になり、食材にこだわればこだわるほど割合は高くなります。原材料が高くなると利益を残しにくくなるので、十分に注意が必要です。
ラーメン屋の開業に必要な資格・手続き
ラーメン屋を開業するためには、必要な資格や手続きがあります。そもそも飲食店を開業するにあたって、事前に資格の取得や許可が必要です。また、飲食店の施設の規模によって必要な手続きもあるので、ラーメン屋を開業するにあたって必要な資格や手続きをご紹介します。
- ・食品衛生責任者
- ・飲食店営業許可
- ・防災管理者
それぞれを詳しく解説します。
食料品衛生責任者
食品衛生責任者とは、食品衛生法第51条に基づく「公衆衛生上必要な措置の基準」によって、営業者が定める人です。飲食店営業は、施設に食品衛生責任者を設置する義務があるため、都道府県知事などが行う講習会を受講して資格を取得します。ラーメン屋も飲食店営業になるので、必ず自分で食品衛生責任者の資格を取るか、食品衛生責任者の資格がある人を雇ってください。栄養士や調理師、製菓衛生師、食品衛生管理者などは、有資格者となるので、資格を取得する必要はありません。
飲食店営業許可
ラーメン屋を開業するには、保健所から「飲食店営業許可」を取得する必要があります。食品衛生法に基づいて、飲食店の営業や食品の製造と販売を始める場合、営業許可が必要になるからです。
飲食店営業許可を取るためには、まず保健所に行きます。工事着工前に設計図などを持参して窓口で相談を行ってください。その後、営業許可申請書や必要な書類を用意して営業申請をします。この時、食品衛生責任者の資格を証明する書類も必要になるので、早めに用意しましょう。施設完成の確認審査が行われ、問題がなければ営業許可書の交付がされます。営業許可申請には、申請手数料が発生します。手数料は営業形態や保健所によって差があるので確認しましょう。
収容人数が30人を超える場合は防火管理者も
ラーメン屋の収容人数が30人以上の場合、防火管理者が必要な防火対象物になります。
防火管理者とは、多数の人が利用する建物などの「火災による被害」を防止するため、消防計画を作成して、防火管理業務を計画的に行う責任者です。都道府県知事や消防長などが行う防火管理講習を受講すれば取得できます。
ラーメン屋の広さで必要な資格が異なり、施設が300㎡以上なら甲種防火管理者、300㎡未満なら甲種または乙種防火管理者の資格が必要です。
受講申し込みをして受講料を支払い、必要書類を持参して講習を受講できるので、なるべく早めに資格をとっておきましょう。
ラーメン屋の開業で失敗しないコツ
ラーメン屋を開業するからには、成功させたいものです。しかし、ラーメン屋を開業しても、数年後に閉店する店舗が多いのも事実。競争の激しいラーメン業界で成功するためには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。
失敗しないコツをご紹介します。
居抜き店舗を利用する
初期費用を抑えるために、新規の物件ではなく居抜き物件を利用しましょう。以前に営業していた飲食店の内装を、そのままの状態で借りることができれば、最低限の内装費でお店の開業が可能です。
なかでも最も良いのが「元ラーメン屋の居抜き物件」で、厨房設備が無料で譲渡された場合、厨房設備費も大幅に削減できます。地域によって、ラーメン屋はグリストラップ(油脂を下水管に流さなくする装置)の設置が必要になるので、居抜き物件を選ぶときに注意しましょう。
お店独自の「売り」を作る
ラーメンは、スープだけでも醤油、味噌、塩、とんこつなど、多くの種類があります。麺や具材、価格、サービスでも他の店と差別化ができ、こだわりを持って運営できるメリットがあります。
この店でしか食べられない独自のラーメンを提供できたら、ファンが増えてリピート率も上がり、経営も安定していくでしょう。お店の「売り」がはっきりすると、広告宣伝や集客をするときにも分かりやすく、お客さんに認知されて人気店になる確率がグッと上がります。
まずは他のラーメン屋で修行するのも手
ラーメン好きに定評のある、知名度の高い店で修行するのもおすすめです。有名店で修行することで、ラーメン作りの技術や知識が得られて、ラーメン屋の経営についても身をもって体験できます。
さらに、独立するときには有名店で修行した人が開業すると、ラーメン好きが口コミで宣伝してくれるなど、高い宣伝効果を得られる可能性も。修行期間は大変ですが、成功しているラーメン屋を内部から知れるメリットと宣伝効果は、とても大きいです。遠回りと思われがちですが、成功させるための近道といえるでしょう。
明るく接客できることも大切
ラーメン屋は接客業なので、来店したお客さまに、明るく元気に対応することがとても大切です。いくら味が良いラーメンを提供していても、店内の雰囲気が暗い、店員が無愛想、従業員同士がいがみあっているなどあれば、美味しく食べられません。
お客さんは、ラーメンの味だけでなく、お店が作り出す雰囲気も楽しんでいます。ラーメン屋営業は、暑い、体力がいるなど過酷な環境ですが、お客さまには明るく元気に接して、店内の雰囲気を明るく作りあげましょう。
コンセプトは初めにしっかりと作っておく
ラーメン屋のコンセプトは、開業前にしっかり作っておく必要があります。お店のコンセプトは、壁紙やテーブルや椅子、照明や制服など、最初から用意するものにも左右されるからです。
男性向けか女性向けか、高級路線か低価格かだけでも、必要資金が変化して収支計画が変わってきます。店舗の立地にから、来客するターゲット層を調査して、細かいところまでコンセプトを練りましょう。コンセプトによって、効果的な集客方法も変わってくるので、しっかり作ることが大切です。
資金の余裕を作っておく
初期費用と運営資金を合わせた開業資金は、余裕をもって作っておくことが大切です。なぜなら、内装工事に予想よりもお金がかかったなど、想定外のことが起こるからです。 また、どんなに細かい調査や集客をしていても、思っていたよりもお客さまが来店しないことがあります。そんなときに、運営資金に余裕があれば新たな販促活動に投資するなど、挑戦ができます。経営が厳しいときでも、食材の質を落とさないなど余裕をもって運営していけます。
あらゆるキャッシュレス決済手段に対応できることも大切
クレジットカードや電子マネー、ORコード決済など、キャッシュレス決済を利用する人は、急速に増えています。キャッシュレス決済は、現金と違い支払った金額がポイント還元されたり割引されたりと消費者に大きなメリットがあることから、使用率が上がっているようです。
さらに、JCBの調査によると消費者の4人に1人の割合で、キャッシュレス決済ができない店舗への次回来店意欲が下がるという結果もでています。このことから、支払い方法の選択肢を増やすことは、消費者のターゲットを増やすことでもあるため、現金以外の支払い方法をなるべく多く用意して、対応しやすい環境を作りましょう。
キャッシュレス決済に関する調査~コロナ禍におけるキャッシュレス決済事情~|JCB
- 別ウィンドウで株式会社ジェーシービーのサイトへ遷移します。
ラーメン屋を開業するなら豊富なキャッシュレス決済対応が可能な「stera pack」がおすすめ
ほかの飲食店と比べると単価の安いラーメンですが、回転率が高く素早くご飯を済ませたい消費者が多く利用することから、会計がスムーズにできるお店のほうが選ばれやすい可能性があります。
しかし、キャッシュレス決済を導入するには費用が必要になるので、躊躇う人もいるでしょう。そこでおすすめなのがキャッシュレス決済サービス「stera pack」です。月額3,300円(税込)で導入が可能なので、初期コストをかけずにキャッシュレス決済を導入することができるでしょう。
1台であらゆる決済手段を集約
「stera terminal」は、1台で25種類以上の決済手段に対応しているオールインワンの決済端末です。
VisaやMastercardなどの有名なクレジットカードはもちろん、PayPayなどのQRコード決済や、交通系電子マネーなどさまざまな決済手段に対応しています。
デュアルスクリーンでカードを預からずに支払いができるので、完全に非接触型で感染症対策にもぴったりです。
集客・販促も可能
「stera pack」には、決済だけではなく「おみせポケット」というアプリが搭載されています。このアプリには、顧客へのクーポン配布やスタンプカードの発行など、集客やプロモーションに必要な機能が満載です。
アプリで業務の効率化ができる
stera terminal上で利用可能な「stera market」を利用することで、便利なアプリをインストールすることができます。POSレジ機能が利用できるアプリや受付業務をサポートしてくれるアプリなど、幅広い機能を利用できるようになるので、業務の効率化が期待できます。
しっかりとした準備でラーメン屋の開業を成功させよう
ラーメン屋の開業は、飲食店の中では比較的少額で開業できますが、息の長い経営をするには、細かい計画や余裕をもった資金、効果的な集客が必要です。
細かい計算にはなりますが、しっかりと初期費用や運営資金を計算して、誠実な経営をしていきましょう。
今回の記事のまとめ
ラーメン屋の開業に必要な資金
- ・初期費用
- ・運営資金
ラーメン屋の開業に必要な資格・手続き
- ・食品衛生責任者
- ・飲食店営業許可
- ・収容人数が30人を超える場合は防火管理も
ラーメン屋の開業で失敗しないコツ
- ・居抜き店舗を利用する
- ・お店独自の「売り」を作る
- ・まずは他のラーメン屋で修行をするのも手
- ・明るく接客ができることも大切
- ・コンセプトはしっかりと作っておく
- ・資金の余裕を作っておく
- ・あらゆるキャッシュレス決済手段に対応できることも大切
ラーメン屋の開業をするなら「stera pack」がおすすめ
- ・多種多様な決済手段が一つの端末で利用できる
- ・集客・プロモーションもこれ一つ
- ・レジ・勤怠・売上などのデータ管理も簡単に
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