はじめ方
小さい飲食店を開業するために必要な準備・資金は?成功させるためのコツもご紹介
小さい飲食店ならば実現できそうなので開業してみたい、まずは1人で開業してみたいと考えている方もいるでしょう。しかし、小さい飲食店開業に必要な準備や資金の額など具体的なことがわからない方もいると思います。そこでこの記事では、小さな飲食店の開業に必要な準備や資金、成功させるコツについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
小さい飲食店って、どのくらいの大きさ?
小さい飲食店といってもその大きさは、人によってイメージが異なります。しかし、一般的には「小さな飲食店」は、席数が10以下で面積は10~15坪ほどと言えるでしょう。
小さい飲食店では、1坪(約3.3平方メートル)に2~3席を配置することになります。しかし、厨房の大きさやカウンター席かテーブル席かによって、席数は変化します。小さい飲食店の利用客は年齢層の幅が広く、1人客の利用も多い傾向があります。そのため、カフェやバー、寿司店やラーメン店などの業態に適しているでしょう。
飲食店は1人でも開業できる?
飲食店開業は、1人でも可能です。1人で飲食店を開業するメリットとしては、従業員を雇用しないため人件費がかからない点が挙げられます。売上がうまく上がらないときに、人件費の心配をする必要もなくなるでしょう。
一方、デメリットはお客さんに料理などを提供するまでに、時間がかかる点です。また、調理や洗い物、会計や電話対応などすべてを1人でしないといけないため忙しくなりがちです。
飲食店を1人で開業する場合は、1人でお店を仕切れるようにメニューの数を限定するなどの工夫が必要になります。
コロナでデリバリー・テイクアウト専門店も増えてきている
新型コロナウイルス感染症の影響により外食の自粛や時短営業などが求められ、飲食店の経営は厳しい状況となっています。多くの飲食店がテイクアウトを取り入れているほか、デリバリーやテイクアウト専門店も急増中です。
大手飲食店も、宅配できないエリアに「デリバリー・テイクアウト専門店」を出店しています。大手寿司店は商店街に持ち帰り専門店、大手ファーストフード店はテイクアウト専門店をオープンさせているのです。さらに、新たに飲食店を開業する個人でも、デリバリー・テイクアウト専門店を選ぶ方が増えています。
小さい飲食店開業に必要な資金は1,000万円前後
小さい飲食店を開業するために必要な資金は、平均で1,000万円前後です。立地や規模、内装へのこだわりなどによって必要な金額は変動します。居抜き物件を利用すればコストを下げられるため、これも選択肢に入れてみましょう。
開業資金は、物件取得費や内装工事費などを含む初期費用と、月ごとに発生する運転資金の2つに分けられます。開業に必要な資金を正確に把握することは、計画的な収支計画を立てることに役立ちます。ぜひ、参考にしてみてください。
初期費用の内訳
初期費用は、物件取得費と内装工事費、広告費などがあります。具体的な初期費用としては下記が挙げられます。
- ・物件取得費(保証金、礼金、仲介手数料、前家賃)
- ・内装工事費
- ・厨房機器費
- ・空調設備費
- ・備品(食器、調理器具、ユニフォーム)
- ・広告費
物件取得費のうち保証金は、家賃の10ヵ月分が相場です。家賃が20万円の場合、物件取得費は合計で260万円となります。
また、居抜き物件を利用すれば内装工事費や設備工事費を大きく削減できます。
運転資金の内訳
運転資金は、毎月ごとにかかる費用になります。内訳は下記のとおりです。
- ・家賃
- ・光熱費
- ・人件費
- ・食材費
- ・広告費
具体的な費用は、立地や規模、スタッフの人数で変動します。飲食店の面積が広いほど、運転資金はかかります。小さな飲食店は面積が狭いので、大きな飲食店よりも人件費などを抑えられますが、安心して経営するためには、運転資金は6ヵ月分を準備しておきましょう。
小さい飲食店を開業するメリット
小さい飲食店の開業には、大きい飲食店にはない特有のメリットがあります。小さい飲食店では、売上を上げることができるのか、集客ができるのか、など不安や疑問を持つ方も多いでしょう。そこで、小さい飲食店の開業ならではのメリットをご紹介します。1人、もしくは少人数での開業を考えている方は参考にしてください。
開業資金を抑えられる
小さい飲食店の開業では、開業資金を抑えられる点が大きなメリットです。坪数が10~15坪ほどなので、立地によっては10万円ほどの家賃に抑えることも可能でしょう。坪数が少ないので、内・外装工事費、備品購入費も抑えることができ、初期投資が少なくなります。
居抜き物件を利用すれば、内装工事費や設備工事費をさらに抑えられるので、コストを下げたい方におすすめです。自己資本が少ない方も、初期投資を抑えることで開業を成功に近づけられるでしょう。
ランニングコストも抑えられる
小さい飲食店には、家賃が安い、光熱費が少ない、人件費が少ない、食材費が少ないなどの特徴があり、毎月のランニングコストを抑えられる点もメリットです。店舗の面積が小さいとランニングコストは小さくなります。
毎月の固定費は必ず出費するので、飲食店の経営において、とても重要です。開業してからしばらくは、売上が安定しないことが多く経営は安定しません。そんなときでも、ランニングコストが低ければ、余裕をもって運営でき、破綻のリスク回避が可能になります。
顧客との距離が近く、常連客が増えやすい
小さい飲食店は、店舗の席数も少ないことから集客が難しい印象を持っているかもしれません。しかし、小さな飲食店だからこそ、顧客との距離が物理的にも精神的にも近くなり、店舗のコンセプトを伝えやすいという特徴があります。一度訪れた顧客が、気に入ってリピート客になる可能性も高いのです。
常連客が増えると、口コミでお店の評判も広がります。常連客が増えることは経営の安定につながります。店舗が小さいことで、より濃い常連客を生み出せるメリットがあります。
小さい飲食店を開業するときの注意点
小さい飲食店を開業する場合、デメリットとも言える注意点もいくつかあります。1人、もしくは少人数で経営する上での悩みや、小規模経営ならではの避けられない問題もあります。注意点を事前に把握しておくことは、小さい飲食店の開業を考えている方にとって重要です。対応策を考えておくなどして失敗しない開業をしましょう。
病気・ケガをしたときに営業が難しい
1人、もしくは少人数で飲食店を経営していると、病気になったりケガをしたりすると、店舗の営業が難しくなります。オーナーが病気などになると、その期間は店舗を休業することになるでしょう。
飲食店は「労働集約型」なので、営業日数や営業時間によって売上が左右されます。店舗の休業は、休んだ日数がそのまま損失につながってしまいます。普段から、病気やケガをしたときのリスクを考えた上で経営することが大切です。
大量仕入れができないため、仕入れ費用が高い
小さな飲食店は、席数も少ないため必要な食材の量も少なめになります。そのため、大量仕入れによって仕入れ費用を安くすることができません。結果として食材の仕入れ費用が高くなってしまうのです。
小さい飲食店ならではのデメリットではありますが、メニューを高価格にして客単価を上げるなどの工夫で補えるでしょう。リピート客を作ることで経営を安定させることもできます。また、固定費を抑える努力をしてカバーするのも一つの方法です。
売上の最大値が下がる
小さい飲食店は、規模が小さいため売上の最大値も下がります。飲食店は単価が低く、利益が売上の10%ほどということも多いです。飲食店は薄利多売になりがちなうえに、小さい飲食店は客席が少ないというデメリットがあります。そのため、売上を大きく伸ばすことは難しくなります。
客席回転数(一日に一席当たり何人の客が座ったか示す指標)や客席稼働率を上げる、客単価を上げる工夫で補うようにしましょう。
小さい飲食店を成功させるコツ
ここからは、小さい飲食店の開業と経営を考えている方に向けて、成功させるコツをご紹介します。飲食店の規模が小さくても、開業することは1人の経営者になることに違いありません。しっかりと計画を立てて、失敗しない開業をしてください。
しっかりとしたコンセプト設計が大切
まずは、飲食店のコンセプト設計をしっかりと考えることが大切です。「何を」、「誰に」、「どこで」、「いつ」、「なぜ」、「どのように」といった要素を明確にしていきましょう。できるだけ具体的にサービスを提供するターゲットを絞りこむことが大切です。
コンセプトはお店のキャッチコピーやスタッフの接客マナー、メニュー開発にも活用できます。また、必要な資金や事業計画書もコンセプトを基にして作成するので、とても大切な作業です。
資金調達の前に物件探しをしておく
資金調達をする前に物件探しをしておきましょう。なぜなら、融資を受ける際に、家賃や出店エリア、業種について明記した事業計画書が必要になるためです。
物件探しの際には、複数の不動産屋に希望の条件を伝えておくことをおすすめします。契約したい物件が見つかったら仮押さえをしておきましょう。自己資金が少なく融資を考えている場合でも、物件を見つけたら仮押さえをする交渉をし、その後に資金調達を行います。
集客施策は必須
飲食店の経営を成功させるには、集客施策が必須です。開業する前からチラシやウェブサイト、SNSなどを利用した宣伝を行いましょう。開店後も立て看板、ショップカードやポイントカードの配布、グルメサイトへの登録、DMなどリピート客を作る集客も行いましょう。
小さな飲食店は、立地によっては目立たない可能性が高いので、ターゲットを絞って宣伝を行う必要があります。客層が似ている店へショップカードを置いてもらう、ターゲット層が見ていそうなウェブメディアや雑誌などで宣伝するのも効果的です。
小さい飲食店の開業に必要な資格
小さい飲食店を開業するために、取得しておかなければならない資格があります。食品を調理する上で必ず必要な資格や、施設の条件によって安全のために定められた資格なので、該当する場合は必ず取得しましょう。個人経営であっても必要なので、参考にして安全な飲食店の開業に役立てください。
食品衛生責任者
飲食店を開業する場合、食品衛生責任者の資格が必須となります。食品衛生法第51条の「公衆衛生上必要な措置の基準」に基づいて、飲食店の営業者は食品衛生責任者を定める必要があります。
各都道府県の養成施設で実施されている講習会を受講すると、食品衛生責任者の資格を取得できます。通常1日の講習で済み、受講料は10,000円ほどです。
防火管理者
防火管理者は、飲食店の収容人数が30人以上の場合に必要です。延べ面積が300平方メートル未満では甲種防火管理者か乙種防火管理者が、延べ面積が300平方メートル以上になると甲種防火管理者が必要です。
都道府県知事や各自治体消防の消防長が行う防火管理講習を受講すると、防火管理者の資格を取得できます。乙種防火管理講習は、1日の講習期間で受講料は7,000円ほど、甲種防火管理講習は、2日間の講習期間で受講料は8,000円ほどになります。
開業するために必要な届出
飲食店を開業するときには、管轄する機関へ必要な届出があります。主要な届出を以下の表にまとめました。開業時の状況や建てる場所によって変わりますので、ほかにも必要な届出がないかは事前に確認しておきましょう。
小さな飲食店でも、キャッシュレス決済の導入はおすすめ
小さな飲食店では、従業員数が少ないため効率よく接客を行う必要があります。経済産業省・商務サービスグループキャッシュレス推進室の調査では、飲食店で利用されているキャッシュレス決済は、クレジットカード・コード決済が導入率55%と一番多く活用されていることがわかりました。交通系電子マネーやその他の電子マネーが導入率25%で続いています。
- 別ウィンドウで経済産業省のウェブサイト(PDF)へ遷移します。
ポイントの獲得やキャンペーンに参加するために利用したい顧客も多く、飲食店でのキャッシュレス決済は必須のものとなっています。小さい飲食店でも、さまざまなキャッシュレス決済の顧客ニーズに応えるために導入する必要があります。
1台で多くの決済方法を導入するなら「stera pack」がおすすめ
小さい飲食店の開業では、キャッシュレス決済の導入が重要です。日本政策金融公庫の調査によると、飲食店での支払いはキャッシュレス決済をできるだけ利用したいとの回答が51.9%となりました。
また、感染症対策としても、キャッシュレス決済の導入は効果的なので、開業時にしっかりと検討しておくべきです。
キャッシュレス決済と一言で言っても、クレジットカードやデビットカード、電子マネーなど、種類はさまざまです。幅広い決済方法に対応しようとすると大変ですし、そういった手間が面倒で導入をためらってしまう経営者も多いのではないでしょうか。そんなときにおすすめなのが「stera pack(ステラパック)シリーズ」です。
stera pack(ステラパック)シリーズは
1)お試しプラン
2)スタンダードプラン
3)stera pack POS
と店舗のニーズに合わせてプランを選択することが可能です。
stera packシリーズのおすすめポイント!
- 30種類以上のキャッシュレス決済に対応
- 集客・販促アプリでリピーターの獲得が可能
- 専用アプリマーケットプレイス、stera marketのアプリで店舗業務が効率化
- POSレジの導入もstera terminal1台で完結
「stera pack POS」の詳細は以下をご覧ください。
https://www.smbc-gp.co.jp/stera/POS?AFSGP04
- 別ウィンドウでSMBC GMO PAYMENT株式会社のサイトへ遷移します。
stera packなら月額3,300円で導入が可能
stera packは、初期費用無料でお得に導入が可能です。クレジットカード、電子マネー、コード決済などの30種類以上のキャッシュレス決済に1台で対応できます。さらに集客・販促アプリを活用でき追加料金なしで集客・販売も簡単にできるサブスクリプションパッケージプランです。stera packは「スタンダードプラン」「お試しプラン」の2つよりプラン選択が可能です。
stera pack POSであればキャッシュレス決済だけでなく、stera packで利用可能な機能に加えてPOS機能が利用できます。stera terminal1台でキャッシュレスもPOSレジの導入も可能となります。
stera pack POSを導入してレジ周りをスマートに
stera pack POSのおすすめポイントはこちらです!
- キャッシュレスもPOSレジもstera terminal1台で完結
- 在庫管理、店舗経営管理が誰でも簡単に可能
キャッシュレス決済端末stera terminal1台でキャッシュレス決済とPOSレジの利用が簡単にできます。
キャッシュレス決済端末1台で対応することにより、レジ周りがよりスマートになります。
また、POSレジ導入の際に必要な周辺機器は高額になりがちですが、stera terminalにはプリンターが内蔵されているため、周辺機器の購入も必要最小限で済み、初期費用を抑えられます。
レジ以外の機能も豊富で在庫管理機能・売上管理機能を活用し売上から在庫の見える化が簡単にできます。
業務改善や経営のサポートに役立つこと間違いなしです。
stera pack POSは月額9,900円のサブスクリプションサービスとなっており、同等の機能を有したPOSレジアプリよりもお得に利用可能です。
- 別ウィンドウでSMBC GMO PAYMENT株式会社のサイトへ遷移します。
アプリインストールで業務の効率化もできる
stera terminalは、Android™ OSを採用しています。スマートフォンのようにstera terminal上にアプリをインストールすることで業務効率化を図れます。アプリのインストールは簡単で、専用マーケットプレイス「stera market」からアプリをダウンロードするだけ。モバイルオーダーアプリ「L.B.B.Cloud」や勤怠管理アプリ「KING OF TIME」などがインストール可能です。
stera packを利用すると、stera terminal上に販促・集客アプリ「おみせポケット」が標準搭載されているため、追加費用なしでお得に各種機能を使えます。
「おみせポケット」は
- ①顧客情報や来店情報を集めて
- ②タイムリーな情報やお得な情報を届けて
- ③常連のお客さまをそだてる
- 「また行こう!」を作る販促・集客アプリです。
おみせポケットは、会員証やスタンプカードの発行、クーポン配布など、集客に関する機能が利用できます。キャッシュレス決済端末として利用できるだけでなく、リピーター獲得や店舗プロモーションにも効果的です。
「stera market」の詳細は以下をご覧ください。
https://www.smbc-card.com/kamei/start/plan.jsp?SMCC801
「stera pack POS」の詳細は以下をご覧ください。
https://www.smbc-gp.co.jp/stera/POS?AFSGP04
- 別ウィンドウでSMBC GMO PAYMENT株式会社のサイトへ遷移します。
今回の記事のまとめ
小さい飲食店って、どのくらいの大きさ?
飲食店は1人でも開業できる?
コロナでデリバリー・テイクアウト専門店も増えてきている
小さい飲食店開業に必要な資金は1,000万円前後
- ・初期費用の内訳
- ・運転資金の内訳
小さい飲食店を開業するメリット
- ・開業資金を抑えられる
- ・ランニングコストも抑えられる
- ・顧客との距離が近く、常連客が増えやすい
小さい飲食店を開業するときの注意点
- ・病気・ケガをしたときに営業が難しい
- ・大量仕入れができないため、仕入れ費用が高い
- ・売上の最大値が下がる
小さい飲食店を成功させるコツ
- ・しっかりとしたコンセプト設計が大切
- ・資金調達の前に物件探しをしておく
- ・集客施策は必須
小さい飲食店の開業に必要な資格
- ・食品衛生責任者
- ・防火管理者
開業するために必要な届出
小さな飲食店でも、キャッシュレス決済の導入はおすすめ
1台で多くの決済方法を導入するなら「stera pack」がおすすめ
- ・stera packなら月額3,300円で導入が可能
- ・stera pack POSを導入してレジ周りをスマートに
- ・アプリインストールで業務の効率化もできる
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