新サービス「Vポイント投資」とは?特徴やメリット、始め方までわかりやすく解説

2022年5月30日(月)より、三井住友カードで新たなサービス「Vポイント投資」がスタートしました。貯まったVポイントでSBI証券の投資信託の買付ができるため、投資初心者でも気軽にチャレンジしやすいのが魅力です。
この記事では、Vポイント投資の特徴やメリット、始め方や注意点まで詳しく解説します。
INDEX
「Vポイント投資」とは

貯まったVポイントを投資に使える「Vポイント投資」。具体的にはどのようなサービスなのでしょうか。特徴やしくみを詳しく紹介します。
Vポイント投資とはどんなサービス?
「Vポイント投資」とは、現金の代わりにVポイントを使用して投資できるサービスのことです。Vポイント1ポイント=1円分としてSBI証券の投資信託の買付ができます(※)。現金を使用する通常の投資より心理的ハードルが低く、投資初心者でも気軽に始められるのが魅力です。
Vポイント投資は、Vポイントが貯まる「三井住友カード」と「SBI証券 三井住友カード仲介口座」を保有し、SBI証券Vポイントサービスに登録している方が利用できます。通常のSBI証券口座では利用できないため、注意しましょう。
- 「Vポイント投資」の買付方法は、金額指定買付のみとなります。
Vポイント投資のしくみ
「Vポイント投資」の基本的な流れは、一般的な投資信託への投資と同じです。Vポイント1ポイントを1円分として現金化し、投資信託の買付代金として使えます。Vポイントで購入した金融商品の分配金や売却金は現金で受け取ることができます。
Vポイントは1ポイントから使えるので、投資信託の買付時、代金の一部に充てられます。「利用しない」「全部利用する」「一部利用する」からポイントの利用方法が選択可能です。SBI証券の投資信託は100円から購入できるため、100ポイント以上Vポイントを保有していれば、現金を使わずに投資することができます。
また、一般的なポイント投資と似たものに「ポイント運用」があります。ポイント運用はポイントを現金化せず、そのまま運用するのが特徴です。「疑似運用型」とも呼ばれており、実際の投資信託や株式の動き、値動きに連動してポイントが増減するしくみになっています。
Vポイント投資3つの特徴
Vポイント投資は、手軽でお得に投資ができるサービスです。ここからはVポイント投資の特徴を3つ紹介します。
Vポイント1ポイント=1円分、1ポイントから投資信託の購入に利用できる
毎月のお買物など、クレジットカードのご利用で貯まるVポイントを「1ポイント=1円分」として、SBI証券の投資信託の購入に利用することができます。
貯まったVポイントはそのまま投資に使用できるので、資産を増やせる可能性があります。
現金を使わず手軽に投資ができる
SBI証券の投資信託は、100円から購入することがきます。そのためVポイント投資なら、100ポイント以上保有していれば、現金を使うことなく手軽に投資が始められます。投資初心者で現金を使用するのが不安な方も、Vポイントで投資を体験できるのは大きなメリットです。
Vポイントで投資しても、現金で受け取れる
VポイントでSBI証券の投資信託を購入した場合でも、投資信託を換金して現金で受け取ることができます。実際の資産を利用することなく、利益が出た場合に現金で受け取れるのは嬉しいですよね。
Vポイント投資のメリット

「資産を増やしたいけど投資は難しそう……」と、なかなか投資に手が出せなかった人にも、Vポイント投資はおすすめのサービスです。ここからは、Vポイント投資のメリットについて詳しく紹介します。
手軽に投資が始められる
投資は損失が出るリスクもあるため、心配で投資を始められない人も少なくないようです。Vポイント投資なら、実際の資産を使用せずに投資が可能なので、全額ポイントで投資すればポイント分のみの損失で済みます。もし、損失が出たとしても実際の資産を失うよりストレスは少なく済むでしょう。
資産ができる
普段のお買物から得たポイントで資産を形成・運用できるのもVポイント投資の魅力。つまり、元手が実質ゼロの状態で開始することができます。
投資に対する知識や経験が得られる
最近では投資や資産運用に注目が集まっているため、投資の勉強をしている人もいるのではないでしょうか。投資は本を読んだり、話を聞いたりするだけでは分からないこともたくさんあります。
Vポイント投資なら、現金を使わずに投資ができるので初心者の方にもおすすめです。実際の市場の相場や値動きを見ることで、投資に対する知識や経験を養えます。Vポイント投資での経験が、自己資産を用いた投資の際に役立つかもしれません。
Vポイント投資の始め方

実際にVポイント投資を始めるにはどうしたらよいのでしょうか。ここからはVポイント投資の始め方と、必要な書類について詳しく紹介していきます。
SBI証券 三井住友カード仲介口座を開設する
Vポイント投資を始めるために、まずは「SBI証券 三井住友カード仲介口座」を開設する必要があります。以下の本人確認書類が必要となるので、申し込み前にチェックしておきましょう。
スマートフォンで手続きする場合 | スマートフォン以外で手続きする場合 |
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申し込み方法によって、必要な書類は異なります。「スマートフォン以外で手続きする場合」にある「本人確認書類」は以下のとおりです。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 各種年金手帳
- 各種健康保険証
- 印鑑証明書
- 在留カード・特別永住者証明書
本人確認書類を準備したら、以下の「Vポイント投資」のページにある「SBI証券の口座開設をする」を選択し、規約に同意のうえ申し込みをしましょう。
口座開設の申し込みは、以下の手順で行います。
Step.1 メールアドレスを登録し、認証コードを入力する
Step.2 基本情報を入力する
Step.3 口座開設方法を「ネット」か「郵送」から選択する
Step.4 本人確認書類を「スマートフォン」か「郵送」で提出するスマートフォンの場合はカメラで本人確認書類を撮影し、アップロードして提出できます。郵送の場合はSBI証券から郵送物が届くため、本人確認書類のコピーを添付し、返送して提出する流れです。
Step.5 初期設定を行う審査終了後、質問に沿って投資の方針や自分の情報を入力します。ただし、ネットで口座開設をした場合は、審査が完了していなくても先に初期設定が可能です。
Step.6 口座開設完了通知を受け取るネットで口座開設した場合、メールで口座開設完了通知が届きます。取引パスワード設定ページのURLが記載されています。クリック(タップ)して新しいパスワードを設定したら取引が開始できます。
SBI証券Vポイントサービスに登録する
「SBI証券Vポイントサービス」とは、投資信託や国内株式などの金融商品の取引額に応じて、Vポイントが貯まるサービスです。 SBI証券Vポイントサービスを受けるには、登録する必要があります。以下の手順で登録しましょう。
Step.1 SBI証券の口座開設が完了後、SBI証券Vポイントサービスへの登録依頼メールが届く
Step.2 案内メールに記載のURLからVポイントサービスの登録画面に進み、「登録する」をクリック(タップ)
Step.3 規約に同意し、Vpass IDとパスワードを入力する
Step.4 利用登録完了メッセージが表示されたら登録完了
プロパーSBI証券口座の場合は変更手続きが必要
プロパーのSBI証券口座ではVポイント投資ができません。Vポイントが貯まるコースに変更することでVポイント投資が利用できます。変更手続きは、以下の手順で行いましょう。
Step.1 SBI証券のお客さまサイトへログインし、コース変更の申し込みをする(お申し込み完了後、次のステップまで1~2営業日かかります)
Step.2 手続きの完了後、SBI証券お客さまサイトにログインする
Step.3 規約に同意し、Vpass IDとパスワードを入力してSBI証券Vポイントサービスに登録する
Step.4 利用登録完了メッセージが表示されたら登録完了
投資信託の注文画面にVポイントの残高が表示されるようになり、注文時に「全部利用する」「一部利用する」など、ポイントの利用方法が選択できます。
Vポイント投資の注意点

ポイントで投資するとはいえ、投資である以上リスクもあります。また、税金についてもしっかりと確認しておきましょう。
税金について
Vポイントを取得・所有しているだけなら課税対象にはなりません。国税庁によると、Vポイント自体は「通常の商取引における値引きと同等の行為が行われたもの」と考えられているためです。
ただし、Vポイント投資ではVポイントを現金に換金して投資を行い、分配金・売却代金も現金で支払われるため、課税対象となります。運用益にかかる税金は「源泉分離課税」に該当するので、20.315%の計算で課税されます。
また、確定申告については年収2,000万円以下の給与所得者かつ、副業や投資による利益を合わせて年間20万円以下の場合は不要です。しかし、給与以外の収入が年間20万円以上の場合は、翌年の2月16日〜3月15日に確定申告をして、税金を納める必要があります。
Vポイント投資でもNISA口座の場合は特例として最長5年間、一定額までは非課税で利益を受け取ることができます。非課税になる場合は、確定申告をする必要もありません。ただし、Vポイント投資では積立買付ができないため、つみたてNISAには対応していないので注意しましょう。
投資で得た利益に対して確定申告が面倒という方は、証券口座を「源泉徴収ありの特定口座」で開設するのがおすすめです。金融機関が税金を計算して納めてくれます。
リスクについて
ポイントを使用して投資するとはいえ、リスクは現金で行う投資と変わりません。貯めたポイントを失ったり、元本割れしたりするリスクもあります。とくに短期間で利益を得ようとすると損失のリスクも高いです。
現金での投資よりは気軽にチャレンジしやすいものの、初心者は長期間で分散しながら運用することを心がけましょう。
現金を使わず貯まったVポイントで投資を体験しよう
お買物をする度に貯まるVポイントを、資産運用に活用できる「Vポイント投資」。ポイントを使用して投資をするので、損するのが怖くて投資を始められないと感じている方や、効率よく資産運用したい人におすすめのサービスです。
また、Vポイント投資で投資に対する知識や経験を得られたら、「クレカ投資」もおすすめですよ。
ただし、投資は貯金と違いリスクも伴います。投資自体のリスクや税金についてもしっかりと理解したうえで投資を行いましょうね。
【投資信託に関するご注意事項】
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
- 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客様が実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。
三井住友カード株式会社は、株式会社SBI証券を所属金融商品取引業者とする金融商品仲介業者です。金融商品取引業者とは異なり、直接、顧客の金銭や有価証券の受け入れ等は行わず、顧客口座の保有・管理は全て金融商品取引業者が行います。また、金融商品仲介業者は金融商品取引業者の代理権は有しておりません。
【金融商品仲介業者】商号等:三井住友カード株式会社 登録番号:関東財務局長(金仲)第941号 【所属金融商品取引業者】商号等:株式会社SBI証券 (金融商品取引業者、商品先物取引業者) 登録番号 :関東財務局長(金商)第44号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
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