「Vポイント投資」とは?メリットや始め方、設定方法をわかりやすく解説

「Vポイント投資」は、貯まったVポイントでSBI証券の国内株式や投資信託の買付ができるサービスで、投資初心者でも気軽にチャレンジしやすいのが魅力です。
この記事では、Vポイント投資の特徴やメリット、始め方や注意点まで詳しく解説します。
INDEX
「Vポイント投資」とは
現金の代わりにVポイントを使用して投資できるサービスのことです。Vポイント1ポイント=1円分としてSBI証券の国内株式や投資信託の買付ができます。現金を使用する通常の投資より心理的ハードルが低く、投資初心者でも気軽に始められます。
Vポイント投資は、Vポイントが貯まる「三井住友カード」と「SBI証券総合口座」を保有し、SBI証券Vポイントサービスに登録している方が利用できます。
Vポイント投資のメリット
「資産を増やしたいけど投資は難しそう……」と、なかなか投資に手が出せなかった人にも、Vポイント投資はおすすめのサービスです。ここからは、Vポイント投資のメリットについて詳しく紹介します。

現金を使わず手軽に投資ができる
SBI証券の国内株式や投資信託は、100円から購入することができます。そのためVポイント投資なら、100ポイント以上保有していれば、現金を使うことなく手軽に投資が始められます。投資初心者で現金を使用するのが不安な方も、Vポイントで投資を体験できるのは大きなメリットといえるでしょう。
ポイントで投資することでリスクを抑えられる
投資は損失が出るリスクもあるため、心配で投資を始められない人も少なくないようです。Vポイント投資なら、実際の資産を使用せずに、元手が実質ゼロの状態で投資を始めることができます。全額ポイントで投資すればポイント分のみの損失で済むので、損失が出たとしても実際の資産を失うよりストレスは少なく済むでしょう。
投資に対する知識や経験が得られる
最近では投資や資産運用に注目が集まっているため、投資の勉強をしている人もいるのではないでしょうか。投資は本を読んだり、話を聞いたりするだけではわからないこともたくさんあります。
Vポイント投資なら、現金を使わずに投資ができるので初心者の方にもおすすめです。実際の市場の相場や値動きを見ることで、投資に対する知識や経験を養うことができます。Vポイント投資での経験が、自己資産を用いた投資の際に役立つかもしれません。
Vポイントで投資しても、現金で受け取れる
Vポイント投資で購入した国内株式や投資信託を売却して換金した場合でも、現金で受け取ることができます。実際の資産を利用することなく、利益が出た場合に現金で受け取れるのは嬉しいですよね。
Vポイント投資の始め方・流れ
実際にVポイント投資を始めるにはどうしたらよいのでしょうか。Vポイント投資を始めるには、主に次の3つのステップを踏むことになります。
ここからはVポイント投資の始め方と、必要な書類について紹介していきます。

SBI証券口座を開設する
Vポイント投資を始めるには、まずSBI証券の口座を開設する必要があります。SBI証券の口座開設は、次のような流れになります。
- SBI証券の口座開設に必要な書類を用意する
- 口座開設のお申し込みをする
- 本人確認書類を提出する
- 初期取引パスワードを受け取る
- 初期設定をする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.SBI証券の口座開設に必要な書類を用意する
SBI証券の口座開設には、以下の本人確認書類が必要となります。ただし、お申し込み方法によって必要な書類は異なります。お申し込み前にチェックしておきましょう。
- スマートフォンで手続きする場合
「マイナンバーカード」、または「通知カード+運転免許証」
- スマートフォン以外で手続きする場合
「マイナンバーカード+下記の本人確認書類いずれか1種類」または、
「通知カード(※)+下記の本人確認書類いずれか2種類」
- マイナンバー記載の住民票も可
【本人確認書類】
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書 など
本人確認書類を準備したら、以下の「Vポイント投資」のページにある「SBI証券の口座開設をする」をタップ(クリック)し、規約に同意のうえお申し込みをしましょう。
2.口座開設のお申し込みをする
口座開設のお申し込みは、以下の手順で行います。
- メールアドレスを登録する
- 登録したメールアドレスに送信された認証コードを入力する。
- 住所などの基本情報を入力し、各種規約などを確認する。
- 開設方法を「ネットで口座開設」か「郵送で口座開設」から選択する。
3.本人確認書類を提出する
上記で解説したSBI証券口座開設に必要な本人確認書類を「スマートフォン」か「郵送」で提出します。
- スマートフォンの場合
カメラで本人確認書類を撮影し、アップロードして提出できます。
- 郵送の場合
SBI証券から郵送物が届くため、本人確認書類のコピーを添付し、返送して提出します。
4.初期取引パスワードを受け取る
提出書類の審査が完了すると、「メールで受け取る」もしくは「郵送で受け取る」いずれか選択した方法で初期取引パスワードをお知らせする「口座開設お手続きのお知らせ」が届きます。
- 「メールで受け取る」を選択した場合
申込時のメールアドレスあてに、取引パスワード設定ページへのURLが届く
アクセス後、任意の取引パスワードを設定
- 別ウィンドウで「SBI証券」のウェブサイトに遷移します。
- 「郵送で受け取る」を選択した場合
登録した住所あてに、取引パスワードが記載された郵送物が簡易書留郵便(転送不要)にて届く
5.初期設定をする
本人確認の審査終了後、初期設定ができます。手順は次のとおりです。
- 口座開設申込完了時に発行されたユーザーネームとログインパスワードでログインする。
- 「初期設定する」から手続きに進み、画面に従って入力する。
- ネットで口座開設をした場合は、審査が完了していなくても先に初期設定が可能です。
- 別ウィンドウで「SBI証券」のウェブサイトに遷移します。
SBI証券口座の開設手続きは以上になります。
クレジットカード利用などで貯まったVポイントを利用してVポイント投資を始めるには、各種登録手続きを実施する必要があります。次に詳しく紹介します。
SBI証券Vポイントサービスに登録
Vポイント投資の利用には、SBI証券のウェブサイトで「青と黄色のVポイントをメインポイントに設定する」、「Vポイントカード登録する」など各種設定が必要です。
また、三井住友カードのVpass(ブイパス)への登録がまだの方は、三井住友カードのウェブサイトで「VpassアプリなどでID連携手続きをする」必要があります。
- 三井住友カードでID連携しているV会員番号と同じ番号で登録する必要があります。
SBI証券の口座開設をして、SBI証券Vポイントサービスの登録もすることで、100ポイントが貯まります。
- Vポイントは、初めてSBI証券Vポイントサービスの登録をした月の翌月末頃に付与されます。
Vポイント投資をする商品を選ぶ
SBI証券ウェブサイトにログイン後、購入する投資信託、株式を選択、ポイント投資に利用するポイント数(1ポイント=1円分)を入力します。
Vポイントを100ポイント以上保有していれば、現金を使わず投資を始めることができます。
対象サービス |
|
---|---|
ポイント利用単位 |
1ポイント1円相当 利用上限:99,999,999ポイント 利用下限:1ポイント
|
詳細は以下をご確認ください。
Vポイントの貯め方

Vポイント投資を行うなら、Vポイントを貯めたいですね。お得にVポイントを貯めることができる方法をいくつか紹介します。
三井住友カードを利用して貯める
三井住友カードなら、対象の店舗で通常のポイント還元率がアップするほか、さまざまなポイント還元サービスもあるため、お得にVポイントを貯めることができます。
例えば、三井住友カード(NL)などの対象の三井住友カードなら、通常、毎月のご利用金額の合計200円(税込)ごとに、Vポイントが1ポイント付与(0.5%還元)されますが、対象のコンビニ・飲食店で、スマホでのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うと、ご利用金額200円(税込)につき通常のポイント分を含む7%ポイント還元となります。
- 商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元率にならない場合があります。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
- 一定金額を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを差しお支払いいただく場合があります。その場合のお支払い分は、当サービスポイント加算の対象となりませんので、ご了承ください。タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合があります。
- iD、カードの差し込み、磁気取引は対象とはなりません。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。
対象の店舗についての詳細はこちらをご確認ください。
このほかにも、家族ポイント、学生ポイント、キャンペーンなど、Vポイントを貯める方法はさまざまあります。詳しくは下記の記事を参照ください。
Vポイント提携先で貯める
Vポイント提携先で、モバイルVカードのバーコードを提示するとポイントが貯まります。
さらに、支払いの際に三井住友カードを利用すれば、ダブルでVポイントが貯められます。
モバイルVカードは、VpassアプリやVポイントPayアプリなどで利用できます。バーコードを提示するには、V会員番号とSMBCグループのID連携を事前に済ませておきましょう。
モバイルVカードの使い方について、詳しくは以下のページをご覧ください。
SBI証券Vポイントサービスで貯める
SBI証券の口座を開設したなら、SBI証券でのVポイントサービスも把握しておきたいですね。ポイントが貯められる取引は、以下のとおりです。
【SBI証券Vポイントサービス】
取引 | 内容 | ポイント付与 |
---|---|---|
新規口座開設 | SBI証券の口座開設+SBI証券Vポイントサービス登録 | 100ポイント |
投資信託の保有 | 国内公募株式投資信託の月間平均保有額に応じて | 年率最大0.25% |
国内株式現物取引 | スタンダードプランおよびPTS取引 | 月間合計手数料の1.10% |
三井住友カード・三井住友銀行仲介口座に設定 | 3.00%相当 | |
おまかせ運用 | SBIラップの月間平均運用資産に応じて | 年率最大0.20%相当 |
金・プラチナ・銀取引 | スポット取引手数料、および積立買付手数料 | 月間合計手数料の1.00%相当 |
FX取引 | 対象通貨ペアの新規取引につき、ポイントランクに応じて | 10単位につき最大4ポイント |
また、SBI証券の取引で以下の条件を満たすと、対象のコンビニ・飲食店でのクレジットカードご利用時に最大+2.0%のVポイントが還元されます。

- 1:三井住友カードまたは三井住友銀行の金融商品仲介口座とは、三井住友カードもしくは三井住友銀行経由で開設したSBI証券口座です。仲介口座をお持ちの方は、SBI証券お客さまサイトにログイン後、画面左上に三井住友カードまたは三井住友銀行のロゴが表示されます。
- 2:Oliveフレキシブルペイを保有のうえ、「三井住友カードVポイント認証(Vpass/SMBC ID登録)」の登録時、ログインカードの確認画面でOliveフレキシブルペイを選択し、登録することが必要です。
詳細は以下をご確認ください。
Vポイント投資の注意点

ここからは、Vポイント投資を行う際の注意点について紹介します。
Vポイントの有効期限に注意する
Vポイントの有効期限は、ポイントの最終変動日(貯める・使う・交換する)から1年間です。有効期限内にポイントの変動がない場合は、1年で失効してしまうため注意しましょう。
Vポイントで投資できる商品が何か把握しておく
Vポイント投資は、インターネットでの「国内株式 (現物、S株(単元未満株)含む)」「投資信託(スポット買付および積立買付)」商品の買付でのみ利用いただけます。
「外国株式、債券などの買付」「投資信託の口数買付」「クレジットカード決済の積立買付」「SBIラップ専用ファンド、MMFなどの買付」はできないことを把握しておきましょう。
詳細は以下をご確認ください。
- 別ウィンドウで「SBI証券」のウェブサイトに遷移します。
リスクは現金で行う投資と同じ
ポイントを使用して投資するとはいえ、リスクは現金で行う投資と変わりません。貯めたポイントを失ったり、元本割れしたりするリスクもあります。とくに短期間で利益を得ようとすると損失のリスクも高いです。
現金での投資よりは気軽にチャレンジしやすいものの、初心者は長期間で分散しながら運用することを心がけましょう。
現金を使わず貯まったVポイントで投資を体験しよう
お買い物をする度に貯まるVポイントを、資産運用に活用できる「Vポイント投資」。ポイントを使用して投資をするので、損するのが怖くて投資を始められないと感じている方や、効率よく資産運用したい人におすすめのサービスです。
また、Vポイント投資で投資に対する知識や経験を得られたら、「クレカ投資」もおすすめですよ。ただし、投資は貯金と違いリスクも伴います。投資自体のリスクについてもしっかりと理解したうえで投資を行いましょう。
- 「iD」は株式会社NTTドコモの商標です。
- MastercardはMastercard International Incorporated の登録商標であり、2つ連なる円のデザインは同社の商標です。
- 本記事は、更新日時点での情報です。
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「リスクについて」
- 投資信託のお取引にあたっては、所定の手数料等がかかります(申込手数料は基準価額に対して最大3.85%(税込)、信託報酬は純資産総額に対して最大年率3.41%程度(税込)、信託財産留保額は買付時の基準価額に対して最大0.6%、換金時の基準価額に対して最大0.75%(非課税)。また、運用成績に応じた成功報酬やその他の費用を間接的にご負担いただく場合があります)。
- ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
- 外貨建MMFの購入にあたっては、ご負担いただく手数料はございませんが、購入に伴う為替取引には所定の為替手数料がかかります。
- 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより損失が生じるおそれがあります。
- 「毎月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
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