多くの人が被害に遭っているクレジットマスターって知ってる?手口や被害を防ぐ方法を徹底解説!
近年、さまざまな手口によるクレジットカード情報の流出被害が相次いでいます。「クレジットマスター」もそのひとつで、カードをほとんど使用していない人でも被害に遭う可能性がある危険な手口です。
誰でも被害に遭うかもしれないこの時代においては、クレジットカードの所有者1人ひとりがセキュリティ意識を高めることが大切です。そのために、ここではクレジットマスターの概要や対策をご紹介します。
INDEX
クレジットマスターとは?
クレジットマスターとは、クレジットカード番号の規則性を悪用し、他人のカード番号を割り出す犯罪行為を指す言葉です。
聞き慣れない手口ですがその歴史は古く、アメリカでは1989年から、日本では1999年から被害が確認されています。この手口により、カードそのものは手元にありながらも知らないうちにクレジットカード番号が盗まれるといった被害が相次いでいるのです。
クレジットマスターの手口
クレジットマスターは、それぞれのカードが持っている番号の規則性から別のカードの番号を割り出します。なぜこのような手法が可能なのでしょうか。
クレジットカードと紐付けられている番号は”ISO/IEC 7812”と呼ばれる規格と”BIN”と呼ばれる銀行識別番号によって生成されています。そのため、ある程度の目星を付けてクレジットカード番号を生み出し、セキュリティコード、有効期限と組み合わせて何度もテストをすることで番号の割り出しが可能となるしくみです。
この割り出した番号は、カード番号と有効期限の入力しか求められないネットショッピングサイトなどで悪用されるケースが多くあります。
カードを使っていなくても危険にさらされる可能性がある
クレジットマスターによる被害のやっかいな点は、カードを手元に置いておき、厳重に保管していても攻撃の対象となり得ることです。
クレジットカードを用いた犯罪の多くは、カードの盗難や、番号を盗み見られることによって起こります。これらの手口に対しては、カード番号がほかの人に知られないように管理することで対処が可能ですが、クレジットマスターによる被害は防ぐことができません。
家にずっと置いたままにしているカードや契約してから使ったことのないカードも攻撃の対象となるため、状況によっては被害に気づきにくいという特性もあります。
クレジットマスターによる被害を防ぐ方法
クレジットマスターによる被害はなかなか気づきにくいのですが、一定の措置を取ることで被害をある程度抑えることができます。
ここからは、三井住友カードが提供しているサービスによって被害を抑える方法と、一般的な手法によって被害を抑える方法を解説していきます。
「ご利用通知サービス」の利用
「ご利用通知サービス」は、ユーザーがカードを利用した際に、利用内容を通知するサービスです。利用先や日時、金額などをリアルタイムで通知するため、覚えのない利用があった際にはすぐに把握し、対処法が講じられます。メールやVpassアプリのプッシュ通知、LINEなど自分がよく使うサービスから通知方法を選べるのもうれしいポイントです。
「あんしん利用制限サービス」の利用
「あんしん利用制限サービス」は、海外やネットショッピングではカードを利用しない方、カードを無くしてしまい、心当たりのある場所を探す間だけ利用を止めたい方など、シーンに応じて利用を制限することができるサービスです。すべてのご利用はもちろん、海外での利用やネットショッピングでの利用を個別に制限することもできます。
これらを事前に設定しておくことにより、クレジットマスターの被害に遭っても即座に気づくことができるのです。三井住友カードをお持ちの皆さまは、Vpassから早めに設定をしておきましょう。
明細をこまめにチェックする
セルフコントロールサービス以外でクレジットマスターによる被害に気づく方法は、利用明細をこまめにチェックすることです。明細は1ヵ月に1回しか確認しないケースが多くありますが、買物ごとにチェックするなど確認回数を増やすことで被害に気づきやすくなります。
しかし、自分がどのようなサービスを利用したのか、何を買ったのかという点はなかなか把握しにくいものです。明細のチェックについても、アプリなどによって管理するとよりスムーズになるでしょう。
もしクレジットマスターの被害に遭ったら
さまざまな防止策を講じていたとしても、クレジットマスターの被害に遭うことが避けられない場合もあります。その際には、迅速に適切な措置を取ることが大切です。被害に気づいたらすぐに行うべき2つの方法を紹介します。
カード会社にすぐ連絡し利用を止める
身に覚えがないカード利用があったときには、まず一番にカード会社に連絡しましょう。カードの利用停止手続きを行い、被害の拡大を防ぐことが先決です。
三井住友カードは「三井住友カード紛失・盗難受付デスク」を用意して、いつでも依頼に応えられる体制を整えています。また、不正利用検知システムを用いてお客さまの取引を24時間体制でモニタリングしており、素早く不正にも気づけるよう対策をとっているのでご安心ください。
もし不正利用の被害を検知した場合には、三井住友カードからお客さまに連絡を取るケースもあります。
補償制度を利用する
クレジットマスターによる被害が確認され、カードも止めた後には補償制度の利用を検討しましょう。
三井住友カードでは、不正利用が認められた際の救済措置として補償制度を用意しています。ご連絡をいただいた日から遡って、60日の間に行われた不正利用項目が補償されます。
Vpassアプリでクレジットマスターを防ごう
クレジットマスターを始め、クレジットカードの情報を不正入手・悪用する犯罪が年々増加傾向にあります。このような手口に対抗する有効な方法は、自らのセキュリティ意識を高めることです。見慣れない利用がないか、クレジットカードを手元から離した時期がないかなど、チェックや管理を徹底しましょう。
お客さまの管理をサポートするために、三井住友カードはご利用通知サービスやあんしん利用制限サービスやワンタイムパスワードの導入、3Dセキュアなどさまざまな対策をとっています。それぞれのサービスを有効活用し、被害に遭わないようにしましょう。
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