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ネイルサロン開業に必要なもの。利用できる助成金や成功させるコツを紹介

ネイルサロン開業に必要なもの。利用できる助成金や成功させるコツを紹介

ネイリストになるための勉強をしてネイリストの経験を積んだ方の中には、自分のネイルサロンを開業したいと思う人も多いでしょう。しかし、ネイルサロン開業に必要なものや、開業にかかる資金などが分からない方もいると思います。この記事では、ネイルサロン開業に必要なものや助成金、成功のコツについてご紹介します。

目次

ネイルサロン開業に必要な資格・手続き

ネイルサロンを開業するために必要な資格はありません。しかし、お客さまにサービスを提供する以上、ネイリストとして一定以上の技術を証明する検定などを取得しておいた方が良いでしょう。

2010年に厚生労働省が、「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針について」を発表しています。ネイルサロンを開業したい方は、必ず確認して指針を守りましょう。

  • 別ウィンドウで公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターのサイトへ遷移します。

ここでは、ネイルサロン開業に役立つ資格と手続きについてご紹介します。

技術面を証明するならネイリスト技能検定を取得する

ネイリストとしての技術を証明するためには、公益財団法人日本ネイリスト試験センターが主催している、「ネイリスト技能検定」を取得するのがおすすめです。

  • 別ウィンドウで公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターのサイトへ遷移します。

1997年に開始された資格で、ネイル技術の資格では一番の歴史と実績があります。検定は3級、2級、1級と段階があり、試験内容は実技試験と筆記試験が行われます。

  • ・1級 トップレベルのネイリストとして必要な技術や知識
  • ・2級 サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートの技術や知識
  • ・3級 ネイルケア、ネイルアートの基本的な技術と知識

ネイルサロン向け損害保険に入る

つけ爪に関する健康被害について独立行政法人国民センターへ情報提供があったと、2008年に厚生労働省が発表しています。ネイルサロンで施術を受けたお客さまが、爪の健康状態が悪くなって病院へ通うようになったことから治療費を賠償請求する事例もありました。

ネイルサロン向け損害保険に加入しておけば、このような場合でも安心して顧客対応ができます。賠償の責任について開業前に方針をかためて、必要であれば損害保険の加入を検討しましょう。

開業届の手続き

ネイルサロンを個人で開業する時は、「個人事業の開業・廃業等届書」いわゆる「開業届」が必要です。国税庁のホームページから開業届をダウンロードできます。

  • 別ウィンドウで国税庁のサイトへ遷移します。

開業届に記入をしたら、納税地を所轄する税務署へ持参か送付で提出しましょう。提出時期は、開業から一月以内です。

開業届には屋号を記入するので、ネイルサロンの店名を考えて記入してください。税制上の優遇が受けられる青色申告制度を選ぶ方は、「青色申告承認申請書」を開業届と合わせて提出します。

ネイルサロン開業に必要な資金

ネイルサロンの開業には、まとまったお金が必要です。ネイルサロン開業時にかかる初期費用、開業した後にかかる運用経費の2つに分けられます。

計画的なネイルサロン開業のために、必要な資金の内訳を理解して準備をすすめることが大切です。必要な資金を細かく把握することで、収支計画を正しく作成することにつながります。

初期費用

独立した店舗型のネイルサロンを開業すると、店舗の家賃や内装工事などの費用がかかります。その他にも、設備や施術用機械、広告費などが初期費用として必要です。

ネイルサロン開業資金の例

開業するエリアによって賃貸料は変化します。また、開業した時から従業員を雇用する場合は、さらに人件費がかかるでしょう。初期費用は状況によって変化しますが、200万円前後かかるのが一般的です。

運用経費

ネイルサロンを経営していくために毎月かかる費用が運用経費です。サービスの価格を決める時は、運用経費を元にして決めると良いでしょう。

  • ・店舗賃貸料
  • ・通信費
  • ・水道光熱費
  • ・材料費
  • ・宣伝費
  • ・雑費

毎月の運用経費より売上をあげないと、赤字になってしまいます。開店直後は思うようにお客さまが集まらない可能性があります。逆に、オープン直後はお客さまが来たけど、数ヵ月経過したら客数が減るというケースもあります。そのため、運用経費も余裕を持って準備しておくのがおすすめです。半年分ほどの運用経費を準備しておけば、多少客数が上下しても安心して接客ができます。

ネイルサロン開業に利用できる助成金

ネイルサロンを開業するにあたって、場合によっては助成金が利用できます。ネイルサロンの開業には余裕を持った資金の準備が必要です。自己資金が不足している、運用資金が続くか不安な方は、開業の際に利用できる助成金がないか確認しておきましょう。
助成金は、個人の事業主の開業を助けてくれる制度なので、開業のための資金に不安がある方は利用を検討してみてください。

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金とは、厚生労働省が行っている制度です。非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、キャリアアップ管理者を置いている、キャリアアップ計画を作成して期間内にキャリアアップを行っている、などの取組を実施した事業主に対して助成をする制度になります。

キャリアアップ助成金は7つのコースがあります。

  • ・正社員化コース
  • ・障害者正社員化コース
  • ・賃金規定等改定コース
  • ・賃金規定等共通化コース
  • ・諸手当制度等共通化コース
  • ・選択的適用拡大導入時処遇改善コース
  • ・短時間労働者労働時間延長コース

対象事業主は、キャリアアップ計画書を作成・提出し、各コースの内容を実施して申請をすると、事業主に助成金が支給されます。従業員を非正規で雇用している場合、有効利用できます。

キャリアアップ助成金|厚生労働省

  • 別ウィンドウで厚生労働省のサイトへ遷移します。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、厚生労働省が行っている制度です。人材開発支援助成金は、「雇用する労働者に、職務に関連した専門および技能を習得させるための職業訓練などを計画にそって実施する、または教育訓練休暇制度を適用した事業主等に対して助成する」制度になります。

人材開発支援助成金には7つのコースがあり、助成金を活用できる事業主や支給対象訓練はさまざまな要件があります。

受給できる事業主

  • ・雇用保険被保険者が存在する事業主であること
  • ・支給のための審査に協力すること
  • ・審査期間内に申請を行うこと

受給できる要件を満たした事業主は、訓練計画を作成して労働局へ提出します。訓練計画に合わせて訓練を実施して、支給申請書を労働局へ提出し、審査に通過すると支給されます。

人材開発支援助成金|厚生労働省

  • 別ウィンドウで厚生労働省のサイトへ遷移します。

トライアル雇用助成金

トライアル雇用助成金は、厚生労働省が行っている制度です。トライアル雇用助成金とは、ハローワークや職業紹介事業者等の紹介によって、安定的な就職が困難な求職者を一定期間試行雇用した場合に助成する制度になります。

支給対象期間は、トライアル雇用にかかる雇入れの日から1ヵ月単位で最長3ヵ月間、支給額は支給対象者1人につき月額4万円です。(母子家庭の母親、父子家庭の父親は月額5万円)ただし、雇用期間が1ヵ月に満たないなどの例外の場合、日数に基づき計算されて支給されます。

トライアル雇用助成金|厚生労働省

  • 別ウィンドウで厚生労働省のサイトへ遷移します。

地方自治体の助成金

各都道府県の地方自治体では、それぞれに開業に対する助成金を行っているケースがあります。東京都では、東京都中小企業振興公社の創業助成金制度があります。

東京都で創業を予定していて、一定の要件を満たしている方が対象です。

  • ・助成対象期間 交付決定から6ヵ月以上2年以下
  • ・助成限度額  下限額100万円 上限額300万円
  • ・助成対象経費 賃借料、広告費、器具備品購入費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費、従業員人件費
  • ・助成率    助成費用とみられる経費の2/3以内

開業するエリアの地方自治体で行われている助成金制度があれば、ぜひ利用してみましょう。

創業助成金制度|東京都中小企業振興公社

  • 別ウィンドウで東京都産業労働局のサイトへ遷移します。

ネイルサロン開業の準備

ネイルサロン開業の準備

自分の理想のネイルサロンを開業するためには、じっくりと計画を立てることが大切です。

理想のネイルサロンを具体的にイメージして決定していくことで、実現可能なネイルサロンの開業へと近づきます。理想と現実の折り合いをつけながら、着実に準備をすすめましょう。

自宅か店舗型か種類を決める

ネイルサロンを開業するにあたって、まず自宅か店舗型にするかを決めましょう。自宅でネイルサロンを開業するメリットは、初期費用が少なくてすむ、賃貸料がかからない、気軽にできるなどがあります。一方で、広さを確保できない、立地を選べないため集客が難しいなどの点がデメリットです。

店舗型のメリットは、立地を選べる、集客しやすい、広いスペースを確保できるなどがあります。デメリットは、初期投資費や賃貸料がかかることなどです。

自分の投資できる資金と相談して、無理のない形式を選びましょう。

顧客ターゲットを決める

顧客ターゲットを決めるのは、ネイルサロンを長く運営していくためにとても大切です。客単価の高い高級路線のネイルサロンにするか、若者をターゲットにしたリーズナブルな価格設定のネイルサロンにするかで、計画は大きく変わります。

また、開業するエリアと顧客ターゲットを合わせることも重要です。ネイリストの技術も考慮した上で、顧客ターゲットを決めて戦略を決めてください。顧客ターゲットを絞るとお客さまのリピート率が上がり、運営もうまくいきやすいでしょう。

内装イメージをしっかりと決める

ネイルサロンに通うお客さまは、爪を綺麗にしてもらうだけでなく、サロンの非日常的な雰囲気やおもてなしも楽しんでいます。つまり、ネイルサロンのイメージを大きく左右する内装は、しっかりとこだわって決めてください。

女性はインテリアに興味がある方が多いので、内装が良いだけでもネイルサロンの印象を良くできるでしょう。可愛い、シンプル、高級感がある、海外風など、壁紙や設備の色や素材にまでこだわって、非日常感のある素敵な内装イメージを作り上げてください。

ネイルサロンの開業を成功させるためのコツ

ネイルサロンを開業するからには、必ず成功させたいという人がほとんどでしょう。計画的に開業の準備をしてこだわりのサロンを開業しても、お客さまが来てくれなければ意味がありません。

そこで、ネイルサロンの開業を成功させる、安定的な集客を実現するコツをご紹介します。集客は、ビジネスで一番大切なポイントなので、ぜひ参考にしてみてください。

集客するための施策をうつ

ネイルサロンを開業する前から、チラシやウェブサイト、SNSなどを利用して開店の宣伝をしていきましょう。開店前からネイルサロンのファンを作る気持ちで情報を発信すると効果的です。

ネイルサロンのロゴを作成、イメージにあったブランディングなど、お店としてのイメージ作りも行うと良いでしょう。

地元情報誌に広告をのせる、クーポンを発行する、ダイレクトメールを送る、ポイントカードを作成する、ネイルサロン集客サービスを利用するなど、さまざまな集客方法を試してみてください。

SNSなどのマーケティングを学ぶ

若い女性を中心に、インスタグラムなどのSNSが大人気です。インスタグラムは写真を投稿するだけではなく、情報収集の場としても利用されています。ネイルサロンは自分のイメージとおりのデザインにしてもらえるか確認して来店する方が多いため、自分の得意なデザインを見せることができるインスタグラムとは相性がいいでしょう。

ネイルサロンの公式アカウントを作成し、ネイルの写真を投稿したり、お客さまとコメントでコミュニケーションをとったりと、集客にはフォロワーを増やすことが効果的です。

ツイッターやYouTube、フェイスブック、LINE、TikTokなど、顧客ターゲットに合わせてSNSを運用して、マーケティングを学びながら集客しましょう。

あらゆるキャッシュレス決済手段に対応する

ネイルサロンを利用する年齢層は、20代が一番多く、半数の人がネイルサロンを利用したことがあるという結果も出ています。また、20代はキャッシュレス決済を80%以上の方が利用をしているため、ネイルサロンのターゲット層である20代の集客のためには、キャッシュレス決済を導入することは効果的です。
キャッシュレス決済を利用するお客さまは年々増えています。今後さらにキャッシュレス化が進んでいくことが予想されている今、お客さまをとりこぼさないためには、キャッシュレス決済の導入がおすすめです。

ネイルサロンを開業するなら豊富なキャッシュレス決済対応が可能な「stera pack」がおすすめ

stera packは、初期費用と端末費用なしの月額3,300円(税込)で利用ができる決済サービスです。
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1台であらゆる決済手段を集約

stera packの高機能端末「stera terminal」は、クレジットカードやデビットカード、電子マネー、コード決済など、1台で25種類以上の決済手段に対応可能です。そのため、レジ周りをスッキリさせることができ、内装を邪魔せずに設置ができます。ネイルサロンでは、価格よりも清潔で雰囲気が良いサロンを選ぶ傾向にあるという調査も出ていますので、内装や雰囲気づくりを大切にすれば、リピーターを増やすことにもつながるでしょう。また、レシート排出用プリンタが内蔵されている、電子サイン対応で紙伝票が必要ないなど、決済処理がスムーズになります。待ち時間が減ることでお客さまのストレスもありません。
キャッシュレス決済を導入していることで、お客さまの持ち合わせが無くても、追加のオーダーをしたいときやケア商品の購入につながり、客単価の向上も期待できます。

集客・販促も可能

stera packでは、スタンプやクーポンなどの集客販促機能が利用できる「おみせポケット」というアプリが搭載されています。アプリ上で会員証やスタンプカード、クーポンなどの発行ができて、顧客管理やメッセージの自動配信なども可能です。ツールの作成や顧客管理の手間を省けて、マーケティングのプロでなくても販促や集客ができます。

アプリで業務の効率化ができる

stera terminal上で利用可能なアプリマーケット「stera market」を利用することで、さまざまなアプリをインストールすることができます。必要な機能を追加して、さらに便利に利用できます。レジシステム、免税、領収書、駐車場割引など、幅広い機能が利用できるため、お客さまに提供できるサービスも幅広くなるでしょう。予約順番管理などの機能も利用できるので、ネイルサロンの運営を手助けしてくれます。

ネイルサロン開業はしっかりとした準備が必須

ネイルサロンの開業を失敗しないためには、しっかりとした準備が必要です。資金集めや物件選び、コンセプトの設計、集客の施策、キャッシュレス決済の導入など、すべてを丁寧に行わなければ、成功は難しくなります。

自分の理想のネイルサロンを開業したいという気持ちを大切にして、成功のコツを実行していけば、きっとお客さまが喜ぶサロン運営を続けられるでしょう。ぜひ、記事を参考にしてネイルサロン開業を成功させてください。

今回の記事のまとめ

ネイルサロン開業に必要な資格・手続き

  • ・技術面を証明するならネイリスト技能検定を取得する
  • ・ネイルサロン向け損害保険に入る
  • ・開業届の手続き

ネイルサロン開業に必要な資金

  • ・初期費用
  • ・運用経費

ネイルサロン開業に利用できる助成金

  • ・キャリアアップ助成金
  • ・人材開発支援助成金
  • ・トライアル雇用助成金
  • ・地方自治体の助成金

ネイルサロン開業の準備

  • ・自宅か店舗型か種類を決める
  • ・顧客ターゲットを決める
  • ・内装イメージをしっかりと決める

ネイルサロンの開業を成功させるためのコツ

  • ・集客するための施策をうつ
  • ・SNSなどのマーケティングを学ぶ
  • ・あらゆるキャッシュレス決済手段に対応する

ネイルサロンを開業するなら「stera pack」がおすすめ

  • ・1つの端末で、あらゆる決済手段が利用できる
  • ・集客・プロモーションも可能
  • ・レジ・勤怠・売上などのデータ管理もこれ1つ

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