はじめ方
成功する焼肉屋を開業するために。失敗しないコツと資金・仕入れ方法を解説!
「焼肉屋を開業したいけど、何から手をつけていいかわからない」
焼肉を開業したい人の中には、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
焼肉は大人から子供まで人気な定番の食事であり、幅広い客層も見込めるため、これから焼肉屋の開業をする人は少なくありません。今回は、焼肉屋の開業を成功させ、安定した利益を上げていくために知っておきたいポイントや注意点を解説していきます。
目次
焼肉屋開業のための資金の平均
焼肉屋を開業するために必要な開業資金は、小さな店舗ではおよそ1,000万円、中程度〜大規模な店舗を開業するためにはおよそ3,000万円が必要だといわれています。また、店舗の経営を続けていくためには、人件費や賃料、電気代など定期的に必要となる運営資金も必要です。焼肉屋を開業し、経営していくために必要な資金の内訳について解説します。
初期費用
焼肉屋を開業するには、大きく分けると2つの初期費用が必要になります。
- ・物件取得費
- ・設備投資費
まず店舗を入れる物件を借りるために必要となる物件取得費が必要になります。
物件取得費に必要となるのはおよそ500万円〜1,000万円です。物件を借りる立地や広さによって金額が大きく異なりますが、物件取得費には「敷金・礼金・仲介手数料・前家賃」などが含まれます。
物件が決まったら、次は設備投資費が必要です。内装には、およそ500万円〜2,500万円の工事費が必要となり、どの程度内装にこだわるかによっても金額が変わってきますが、今後成功する焼肉屋を開業するには、ある程度まとまった資金の投資が必要となるでしょう。これらのほかにも、調理場を作るための厨房設備費や、広告費なども必要となることがあり、日本政策金融公庫の調査によると、初期費用のうち62.7%が内装工事や設備費に必要になるようです。
創業の手引+|日本政策金融公庫
- 別ウィンドウで日本政策金融公庫のサイトへ遷移します。
運営資金
焼肉屋を開業するには、安定した経営を続けていくための運営資金が必要です。
運営資金に入るのは
- ・人件費
- ・店舗の賃貸料
- ・原材料費
- ・光熱費
- ・広告宣伝費
などが挙げられます。店舗の規模にもよりますが、人件費は1ヵ月あたりおよそ100万〜300万円が相場です。焼肉屋における人件費は、売上の20〜30%が目安です。しかし、仕込みに手間がかかるメニューなどがあると、さらに高くなる可能性もあるので気をつけましょう。
賃貸料は30万〜100万円が相場です。焼肉屋はロースターなど大きな設備が多いため、ほかの飲食店と比べるとどうしても家賃が高い傾向にあります。
原材料費は150万〜400万円ほど必要となることが多いです。焼肉屋の経営が軌道に乗るのには半年ほどかかるとされているため、開業の時点でこれらの運営資金を6ヵ月分ほど用意しておくと安心です。
当たり前ですが、高級食材を使用すればもっと原材料費が必要になります。自分のできる範囲で予算を組んで原材料費に当てるようにしましょう。
焼肉屋の開業に必要な資格・手続き
焼肉屋は飲食店に分類されるため、営業するためにはいくつかの資格が必要です。
開業に必要な資格はこちら。
- ・食品衛生責任者
- ・飲食店営業許可
- ・収容人数が30人以上を超える場合は防災管理者も
これらの資格なしでは焼肉屋を営業することができないため、焼肉屋を開業するには前もって資格取得などの準備を進めておく必要があります。
それぞれの項目を詳しく解説します。
食品衛生責任者
焼肉屋を営業するためには、提供する飲食物の衛生面を管理するための資格である食品衛生責任者の資格が必要です。
食品衛生責任者の資格は難しい試験があるわけではなく、1日で終了する講習を受けることで認定を受けることができます。店員であれば誰が持っていても良いのですが、ほとんどの焼肉店ではオーナー自身が食品衛生責任者の資格を持っています。食品衛生協会のホームページで講習会の行われる日程をチェックすることができるので、時間のある時に講習を受けておくようにしましょう。
飲食店営業許可
食品衛生責任者を取得した後は、焼肉屋を開業するために飲食店営業許可を申請し、認定を受けましょう。申請を出した後、店舗の構造や衛生管理面などに問題がないかどうかを保健所が確認するため、許可を得るには入念に準備を進めておく必要があります。
飲食店営業許可を受けるためには、まず店舗の完成図面を保健所に提出します。保健所から修正点などを指摘された場合は、問題なしと判断されるまで何度でも提出が必要です。図面の申請が通ったら、営業許可の申請書を保健所に提出します。保健所の担当者が店舗を実際に検査し、問題がなければ営業許可証が発行されます。申請から営業許可証が発行されるまでは最短でも2週間ほどかかるため、余裕を持って準備を進めておきましょう。
収容人数が30人を超える場合は防火管理者も
一般に多くの飲食店では、火災が発生する可能性があります。焼肉屋の場合は食肉を食卓で客が調理することもあるため、特に火災に対して入念に対策しておく必要があるでしょう。特に収容人数が30人を超える飲食店を営業する場合には、防火管理者の資格を取得しておくことが必要です。
防火管理者の資格は、食品衛生管理者の資格と同様に丸1日の講習で取得することができます。日本防火・防災協会の公式ホームページで講習会の案内などを見ることができるため、大規模な焼肉屋の開業を検討している場合はこちらも前もって準備を進めておくようにしましょう。
焼肉屋を開業するための手順
まずは、焼肉屋を開業する物件と立地を選びます。駅からの距離やどのエリアに立地するのか、営業するのは1階なのか2階なのかなど、立地は慎重に検討しましょう。家族向けの店舗なのか会社員向けの店舗なのかなど、あらかじめ店舗のターゲットや大まかな構想を明確化させておくことも必要です。
立地や店舗を決定したら、次に外装、内装工事を行い、設備を整えていきます。外装や内装などは、店舗のコンセプトに沿って決めていきましょう。工事の完成の目処が立ち次第、スタッフの募集、メニューの設定や仕入れ先の選定なども行なっていきます。食品衛生責任者などの資格などもこの段階で取得してしまうのがおすすめです。
店舗の工事が終了し、開業の目処が立ったら宣伝ができます。安定した集客が見込めるよう宣伝には力を入れましょう。
焼肉屋開業を成功させる方法
焼肉屋はメジャーな飲食店であるため、市場も非常に幅広く競合店舗も多いです。激しい競争を勝ち抜いて安定した利益を生み出す焼肉屋を営業するためには、気をつけておきたいポイントがいくつか存在します。ここでは焼肉屋を開業する上での注意点を紹介していきます。
古すぎる居抜き物件は避ける
居抜き物件とは、元々そこに入っていた店舗が使用していた設備などがそのままになっている物件のことです。居抜き物件で焼肉屋を開業すると設備に対する初期投資を抑えることができる反面、設備に関するトラブルが発生するリスクもあります。設備が故障している場合、新しくその設備を購入する以上の費用が必要となることが多いため、あまりに古い居抜き物件は避けるのが無難です。
肉の品質は第一。コストは内装や設備で削減する
焼肉屋は運営するのに多額のコストが必要なため、運営費の削減を検討したいという方も多いと思います。しかし、原材料費である肉の価格を抑えてしまうと店舗の評判の悪化に繋がりかねません。特に最近はインスタグラムやTwitterなどのSNSで店舗の口コミが瞬く間に広がります。繁盛する焼肉屋を開業するためには、提供する肉の品質を第一に考えましょう。一方で、内装や設備自体は工夫次第で多額の削減ができます。運営費を抑えたい場合は、これらに無駄がないかを確認してみましょう。
周辺の競合調査も欠かさない
焼肉屋は非常にメジャーな飲食店であるため、駅前など繁華街を中心にすでに多くの競合店が営業しています。焼肉屋が競合店に負けないためには、出店前に行う競合調査が欠かせません。「周辺に高級志向のお店が多いため、リーズナブルな価格設定で差別化を図る」「家族向けのお店が多いため、1人でも気軽に立ち寄れる店舗を目指す」など、競合調査を行うことで店舗の構想が見えてくることも多いです。焼肉屋のコンセプトを決めていく前に、出店予定のエリア周辺の競合調査を入念に行うようにしましょう。
綿密な資金計画を立てる
焼肉屋は、多額の運営資金が必要な飲食店です。そのため、来客が予想を下回ってしまった場合、経営が大きな影響を受けてしまいます。来客数をあらかじめ予測して、1ヵ月あたりの収支はどれぐらいになるのかなどを見積もっておくようにしましょう。また、ターゲットとなる客層をあらかじめ明確化しておくことも資金計画のうちの1つです。曜日や時間ごとに、予想される客数、家族連れのグループ数、女性の客数などを算出しておくことで、中長期的な経営計画を立てることができます。
集客施策を打つ
焼肉屋には、有名なチェーン店が多く存在します。また、地元で有名な焼肉屋などもある程度固定化されていることがほとんどです。これらの既存の競合店に負けずに利益を上げていくためには、集客施策を打っていくことが欠かせません。多様な客層を取り込むために、店舗の広告には力を入れておきましょう。広告媒体の検討も必要です。若者向けであればSNSでの広告も積極的に打っていくなど、効果的な集客ができるような工夫をしましょう。
あらゆるキャッシュレス決済手段に対応する
最近では飲食店に限らず、スーパーやコンビニなどでもキャッシュレス決済が主流になりつつあります。コロナウィルス感染症対策の一環として、現金よりもキャッシュレス決済の利用を推奨する動きもあります。新しく飲食店を開業するのであれば、キャッシュレス決済の対応は必須です。特に焼肉屋の場合は会社の飲み会などグループでの来客が多く予想されます。キャッシュレス決済では割り勘などの手間も省けることが多いため、ぜひ積極的な導入を検討しましょう。
焼肉屋開業をするなら豊富なキャッシュレス決済対応が可能な「stera pack」がおすすめ
「stera pack」は、店舗でキャッシュレス決済をするための機能を提供してくれます。また、キャッシュレス決済のみならず、スタンプやクーポンの配信など、集客をする上で効果的なサービスを提供することも可能です。ここでは、「stera pack」を導入する上でのメリットを解説します。
1台であらゆる決済手段を集約
「キャッシュレス決済」といっても、決済手段は溢れています。キャッシュレス決済サービスを提供する会社ごとに端末の仕様なども異なるため、すべての決済手段に対応するのは簡単ではありません。stera packでは2021年現在1台で25種類以上の決済手段に対応しており、複数の端末を用意する手間を省くことができます。レジ回りも配線などが非常にスッキリするため、1台で対応が完結することは非常に大きなメリットということができるでしょう。
集客・販促も可能
焼肉屋の中には、クーポンを提供して新規顧客の開拓を行っているところも多いです。stera packはこのようなクーポン機能が使用できる「おみせポケット」を標準搭載しているため、簡単にクーポンを配布することができます。複数回来店する客によりお得なクーポンを配信することで、リピーターを獲得することも可能です。さらに、「10回来店したら1回無料で食事ができる」などのスタンプカードをアプリ上で導入することもできます。このような顧客の囲い込みを可能にするさまざまな機能が標準搭載されているのが大きな魅力です。
アプリで業務の効率化ができる
stera terminalは、 Android™ OSを採用しています。そのため決済機能に加えさまざまな業務アプリケーションをスマートフォンのように追加することができます。stera terminal上で利用可能なアプリマーケット「stera market」を利用し、アプリをインストールすることでPOSレジやセルフオーダーシステムの導入なども可能になります。自社に必要なアプリを活用し、業務の効率化を図ることもできるでしょう。
しっかりとした準備で焼肉屋開業を成功させよう
焼肉を楽しむ客層は男女や年齢を問わず幅広く、家族で来店する場合や宴会の会場となる場合など、利用のシチュエーションもさまざまです。そのため、焼肉屋を開業するには、前もった市場調査が必要不可欠です。また、多様化する決済手段への対応や、メニューの決定、コンセプトに沿った内装の実現など前もって行っておくべきことも多くあります。焼肉屋開業を成功させるために、ぜひこれらの準備を計画立てて進めるようにしましょう。
今回の記事のまとめ
焼肉屋開業のための資金の平均
- ・初期費用
- ・運営費用
焼肉屋の開業に必要な資格・手続き
- 焼肉屋の開業に必要な資格・手続き
- ・食品衛生責任者
- ・飲食営業許可
- ・収容人数が30人以上超える場合は防火管理者も
焼肉屋を開業するための手順
焼肉屋開業を成功させる方法
- ・古すぎる物件は避ける
- ・肉の品質は第一。コストは内装や設備で削減する
- ・周辺の競合調査も欠かさない
- ・綿密な資金計画を立てる
- ・来客施策を打つ
- ・あらゆるキャッシュレス決済手段に対応する
焼肉開業をするなら「stera pack」がおすすめ
- ・多種多様な決済手段が利用できる
- ・集客・プロモーションも可能
- ・レジ・勤怠・売上などのデータ管理もできる
しっかりとした準備で焼肉屋開業を成功させよう
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