年次活動報告
「地球にやさしいカード」を通じた2023年度の環境保護活動を掲載しております。
「地球にやさしいカード」を通じた2023年度の環境保護活動を掲載しております。
活動内容
- 活動報告
- ごあいさつ(緑の地球防衛基金)
認定特定非営利活動法人 FoE Japan
認定特定非営利活動法人 FoE Japan
FoE Japanは、気候変動について知りアクションにつなげてもらうため、講義やセミナー、イベントでの出展を多数行いました。また、「気候正義」という考え方を多くの人々に届けるためのパンフレットの改定を行いました。日本のエネルギー政策に対する提言活動も積極的に行い、国連気候変動交渉に関しても、気候正義の観点から発信を行いました。
特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体
特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体
世界的な気候変動と乱開発により、アマゾンの森は急激に減少の一途を辿っています。高温化、乾燥化により、一旦火災が発生すると、森は火の海と化します。
インディオの消防士たちの命懸けで、迅速な消火活動の成果が高く評価され、ブラジル環境省(IBAMA)は10名のインディオ消防士を正式な
メンバーとして任命しました。
支援対象地域14か所、65万5千haの消火、防火活動を実施していきます。
特定非営利活動法人 尾瀬自然保護ネットワーク
特定非営利活動法人 尾瀬自然保護ネットワーク
当会の活動は群馬側、福島側双方で行い2023年度は参加者約90名、エコプロや群馬県立自然史博物館出展など延べ140名超の会員で支えていただきました。尾瀬を守る後継者の育成を目指す「尾瀬インタープリター養成講座(通称/尾瀬アカデミー)はじめ、高山植生、野鳥、絶滅危惧種、水質、外来植生、気象など調査や企画を立て、今年度も幅広い尾瀬の保護活動を計画しています。
特定非営利活動法人 立山自然保護ネットワーク
特定非営利活動法人 立山自然保護ネットワーク
立山地域の山地帯~高山帯で約5万本の外来植物を除去しました。除去作業の一部は地元の大学の野外実習の一環として実施しています。立山や白山で外来植物を除去している団体間の情報交換の会合では当法人の19年間の除去活動の成果を報告しました。秋には富山県民ボランティア・NPO大会で活動の様子を県民に紹介しました。また、春と秋には富山県内で自然観察会を開催しています。
別ウィンドウで特定非営利活動法人 立山自然保護ネットワークのウェブサイトへリンクします。
特定非営利活動法人 夏花
特定非営利活動法人 夏花
石垣島の白保海岸は北半球最大規模のアオサンゴ群集があり、海中公園、西表石垣国立公園に位置します。
2024年度のNPO法人夏花の活動として、引き続き沖縄県特有の環境問題である、農地からの赤土流出防止対策として、グリーンベルト植栽を実施し、ロガーと呼ばれる水温計を設置し、年間の海水温の変化をデータ化します。
環境教育などについては、環境保全活動への理解を深めるために白保のサンゴ礁保全に関わってきた大学などと協働して新しい環境プログラムの開発に取り組む予定です。
別ウィンドウで特定非営利活動法人 夏花のウェブサイトへリンクします。
特定非営利活動法人 サンクチュアリエヌピーオー
特定非営利活動法人 サンクチュアリエヌピーオー
遠州灘海岸で絶滅危惧種のアカウミガメの保護調査を開始して37年目です。
アカウミガメは、浜松市指定文化財で静岡県希少野生動植物保護指定種にも指定されています。しかし、未だに保護調査活動を続けなければならない状況にあります。
特に最大の課題は、県が繁殖地の隣接地にドーム球場の建設計画を進めていることです。夜間開園されると、周辺施設の夜間照明の紫外線で、子ガメは海に戻れなくなります。野球場の代替地はありますが、産卵地の代替地はございません。
建設計画の見直しを働き掛けていきます。
特定非営利活動法人 桶ヶ谷沼を考える会
特定非営利活動法人 桶ヶ谷沼を考える会
「令和5年度の活動」
「ベッコウトンボ個体数調査」の絶滅の危機から、「守りから創造へ」と挑戦を始めて3年となります。
「保全・増殖マニュアル」に沿って、特別増殖場の設置と管理業務を、企業協賛活動など各立場の人の参加を得て行いました。
沼本体の「開放水面の創造」から復活を願い、活動しています。
「おけがや自然塾」も7年目になり、子どもたちと桶ケ谷沼の自然を楽しみながらの環境教育の機会として、活動を充実させています。
認定特定非営利活動法人 トラ・ゾウ保護基金
認定特定非営利活動法人 トラ・ゾウ保護基金
ジュネーブで開催されたワシントン条約会議に参加、日本市場からの象牙の違法輸出との関係で、象牙押収事例の分析がいかに重要かを強調し、審議に貢献しました。
横浜市立金沢動物園、よこはま動物園ズーラシアにおいて、小学4、5、6年生を対象に「ゾウ大使になろう」という全2回の連続講座を行いました。子どもたちのメッセージは、2園で貼り出されたパネルを通じて来園者に伝えられました。
別ウィンドウで認定特定非営利活動法人 トラ・ゾウ保護基金のウェブサイトへリンクします。
上総自然学校
上総自然学校
例年どおり、田んぼを維持することで、モートンイトトンボなど、希少な生き物がいます。
今年度の一番うれしい成果が、巣箱でフクロウが繁殖をしたことです。ノスリの営巣も確認できました。田んぼの作業で巣の近くに行くだけで、ノスリはしつこく威嚇して来ました。隣の谷でサシバも子育てを始めていました。オオタカ、ハイタカ、ツミも狩りにやって来る猛禽人気スポットです。
虹別コロカムイの会
虹別コロカムイの会
虹別コロカムイの会はシマフクロウが生存しやすい環境づくりのため、1994年から日本一の透明度を誇る摩周湖の伏流水である西別川流域で「シマフクロウの森づくり百年事業植樹祭」を実施しています。2023年度はコロナ禍のため、地元の小中学生に学習活動として植樹祭用の苗木作りから、苗木採取、植樹祭に参加してもらい、会員および行政・漁業関係者と2,500本の広葉樹を植えました。
真庭遺産研究会
真庭遺産研究会
繁殖地となっている山乗川・植杉川(旭川水系)の生息調査を進めた結果、昨年にも増して確認できる個体数が増えていました。
生息環境として条件のよい山乗川・植杉川に、ほかの河川から移動している可能性が高いと考えられることから、川岸に育つ落葉樹の育成を進めることにしました。
併せて、良好な環境を有する倉見川(吉井川水系)についても生息調査を行うことにしました。
一般社団法人熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
一般社団法人熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
2023年度も、これまでに引き続きインドネシアの現地カウンターパートであるオランウータン保護センター(COP)主導のもと、カリマンタン東部スンガイ・レサン保護林の北部境界周辺にて、劣化した保護林の植生回復および野生のオランウータンと住民との軋轢を防ぐことを目的とした植林活動を実施しました。近隣の住民たちの協力を得て、果樹を中心に1,085本を植林しました。
特定非営利活動法人 NPOクワガタ探検隊
特定非営利活動法人 NPOクワガタ探検隊
現在、大阪北摂地域の里山は放置され荒廃しきっています。そのうえ、未来を担う子どもたちは、ゲーム機などバーチャル世界に没入し、「本物の命との“ふれあい体験”」は皆無の現状です。「NPOクワガタ探検隊」は、こうした状況を憂い改善するため、かけがえのない里山への興味・関心を啓発するための活動を実践してきました。
2023年度は、(1)里山の四季を巡る『里山探検活動』、(2)カブト虫・クワガタ虫を増殖して、元の里山に帰す『里親塾活動』、(3)森づくりのため、クヌギ、コナラ苗の『植樹活動』、(4)地域イベント会場で、創作紙芝居の上演による『自然保護啓発活動』を展開してきました。(実施回数: 16日間、参加人数延べ764人)
ごあいさつ
公益財団法人「緑の地球防衛基金」
理事長 大石 正光
人里に出現した熊のニュースを聞くと、「OSO18」を思い出します。
2022年9月に北海道標茶町・厚岸町周辺で出没した「ヒグマ」の話題です。65頭もの牛を襲ったヒグマはオソ・ジュウハチと言われて恐れられていました。周辺の森が放牧地として伐採されたために、熊の生息環境が破壊されていました。木の実などの食料が取れないので、近くにいる牛を食料としたのでした。インドでは。ヒョウが街に出没して子豚を襲っていますが、住民はヒョウを殺せないので、捕獲して遠くへ移動させるしかできません。
人間と動物との境界線はどのように引けばお互いが共存できるのでしょうか。温暖化による異常気象や海水面の上昇も、人間の犯した「罪」なのではないかと思います。この小さな地球がお互いに「共存」していかねばならないための「節度」をもう一度考えてみなければならないと思っています。地球の未来の人たちのためにも、最優先の課題だと考えています。
私どもが取り組んでいる「地球にやさしいカード」、支援しているNPOや団体の活動を通じて地球環境の保全に寄与していきたいと念願いたしております。私どもの「カード」を通しての取り組みは、35年の長きにわたって続けてきましたが、今でも斬新な取り組みとして活かされております。時代の変化に振り回されずに、地道な地域活動を支援していきたいと考えるべきことだと思っています。
事務局である公益財団法人「緑の地球防衛基金」は、これからもこの活動を支えてまいりますので、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
公益財団法人 緑の地球防衛基金
理事長 大石 正光(おおいし まさみつ)
1945年生まれ、宮城県出身
立教大学文学部史学科卒業、米国ウィットワース大学政治学科卒業、衆議院議員当選5回、参議院議員当選1回、農林水産大臣秘書官、北海道開発政務次官、衆参環境委員長、参議院財政金融委員長、同国家基本政策委員長、同予算委員長等を歴任。
現在、公益財団法人 緑の地球防衛基金理事長。