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基礎知識2021.02.01

決済サービスはどれがおすすめ?クレジットカード・電子マネー・QR徹底比較

決済サービスはどれがおすすめ?クレジットカード・電子マネー・QR徹底比較

近年、急速に普及しているキャッシュレス決済。さまざまな種類があるため、どれを取り入れたらいいか分からない、という事業者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、決済サービスの種類とそれぞれの特徴、導入のメリットデメリットまでご紹介します。

目次

決済サービスとは?

決済サービスは、現金の直接的な受け渡しをせず、データの送受信で決済を処理する方法です。
決済サービスの種類は大きく分けて3つ。

  • ・クレジットカード・デビットカード決済
  • ・電子マネー決済
  • ・QRコード決済

世界各国では急速にキャッシュレス化が進んでおり、キャッシュレス決済比率は韓国で89.1%、中国で60%に達しています。
一方、日本ではまだ18.4%にとどまっており、経済産業省では、2025年までに国内のキャッシュレス決済比率を40%まで普及させることを目指しています。
マイナポイント事業実施などに伴い、さまざまな決済サービスを導入する店舗も増えて来ているため、店舗側も消費者側も、決済サービスの利用がさらに増えることが予想されます。

出典:経済産業省 キャッシュレスに関する説明資料等より、「キャッシュレスの現状及び意義」「キャッシュレス・ビジョン」

  • 別ウィンドウで経済産業省のPDFを開きます。

電子決済サービス普及の背景

電子決済サービス普及の背景

なぜ、電子決済サービスはここまでの広がりを見せているのでしょうか?電子決済サービス普及の背景は大きく分けて3つ。

  • ・政府からのキャッシュレス化の後押し
  • ・新型コロナウイルスの拡大
  • ・店舗の人手不足

それぞれ詳しく見ていきましょう。

政府からのキャッシュレス化の後押し

政府からのキャッシュレス化の後押しがあるのも普及の背景になっています。
消費税率引き上げに伴い、政府は2019年10月から2020年6月末までキャッシュレス・ポイント還元事業を実施。その結果、消費者と店舗の両方でキャッシュレス決済が広がってきました。
また、2020年9月から2021年3月までの期間、総務省主導のもと、マイナンバーカードを活用したマイナポイント事業も実施されています。
このような政府からのキャッシュレス化の後押しもあり、さまざまな決済サービスでの支払いができるよう、決済端末などの導入が加速しています。

新型コロナ対策

2020年、新型コロナウイルスの流行により、街では非接触・非対面の方式が続々と取り入れられています。
電子決済サービスを採用することで、会計時の接触機会が減り、感染予防対策として積極的に取り入れている店舗も多くなっています。
レジでの支払いを素早く済ませることができるため、従業員と客の接触時間を短縮できる上、現金に触れることによる感染の防止にもつながります。

ニューノーマルとしての電子決済サービスの普及は、現在も急がれています。

店舗の人手不足

決済サービスを導入することで、店舗の人手不足を解消することができるのも、普及の背景として挙げられます。
少子高齢化が進むいま、多くの事業者で人手不足がさけばれています。

事業者における現金管理の手間は負担になっており、Square株式会社の調査では、日本の中小規模事業者が現金集計や銀行への入金に割く時間は、平均で年間約174時間に及ぶことが分かりました。
キャッシュレスに移行することで、月間で12時間以上の余裕ができるため、人手不足による業務量過多の軽減効果も期待できます。

参考:Square公式サイト「現金管理コストや機会損失のリスクが明らかに。キャッシュレス化、人手不足解消でもメリット大」

  • 別ウィンドウでSquare公式サイトへリンクします。

決済サービスのメリット【消費者側】

消費者側が決済サービスを利用することで享受できるメリットは、数多くありますが、主なメリットは以下の3つです。

  • ・スピーディーに会計ができる
  • ・家計管理をしやすい
  • ・現金を持ち歩かなくて済む

以下で詳しく解説していきます。

スピーディーに会計ができる

決済サービスのメリットは、なんといっても会計の早さ。
カードやスマホなどの端末をかざすことで会計を済ませられるタッチ決済は、サインをする必要もありません。
現在、キャッシュレス専用のレジを設けているスーパーやコンビニも多く、レジに並ぶ時間を短縮できるのも大きなメリットです。

家計管理をしやすい

利用後に支払履歴を確認することができ、支出の管理を簡単に行うことができるので、家計管理をしやすいのもメリットの1つです。
また、各決済サービスと連携した家計簿アプリなどを利用することで、自動的に収支管理や支出の分類ができるので、家計簿への記入も必要なくなります。

現金を持ち歩かなくて済む

現金の場合、引き出すためにATMの手数料がかかることも多く、高額な買物をする際など、現金を持ち歩くのに抵抗がある方もいるでしょう。
決済サービスを利用することで、現金を持ち歩く機会が少なくなることもメリットです。

決済サービスのメリット【事業者側】

決済サービスを導入することで事業者側が受けられるメリットは数多く、企業の規模によってもさまざまです。

なかでも大きなメリットは3つ。

  • ・会計業務の効率化
  • ・売上の拡大
  • ・若年層の集客

それぞれ見ていきましょう。

会計業務の効率化

決済サービスを導入すると、現金のやり取りが少なくなるため、会計業務が短縮できます。
会計時のお金の数え間違いや、釣銭のミスなどを減らすことができ、結果として終業後のレジ閉め業務の圧縮にもつながります。
レジ業務が効率化すれば、顧客のレジでの待機時間も短くなり、顧客満足度の向上にもつながります。

売上の拡大

クレジットカード決済、スマホ決済などをよく利用する消費者は、よく使う決済サービスが利用できる店舗で買物や食事をしたいと思っていることが多い傾向にあります。
「決済サービスが使えないためその店舗の利用をあきらめる」というケースも最近では増えています。
各種決済サービスが利用できることをうまくアピールすることで、顧客の増加につながる可能性もあるでしょう。
また、高額な商品でもクレジットカード決済なら購入のハードルが下がるため、顧客単価の向上にもつながります。

若年層の集客

デジタルネイティブである20代~30代の世代は、ほかの年代に比べても電子決済サービスをよく利用している傾向にあります。
電子マネー決済やQRコード決済は、クレジットカードを持たない方でも利用することが可能なため、まだクレジットカードを持てない、クレジットカードを利用したくないと感じている若年層の集客にも効果的です。

どれを選ぶ?主な決済サービス3種類

どれを選ぶ?主な決済サービス3種類

決済サービスとひと口に言っても、その種類はさまざま。「キャッシュレス化に乗り出したいけど、どの決済サービスの端末を導入すればいいか分からない」という方も多いと思います。
ここでは、主な決済サービスの特徴と、どんな事業者におすすめなのかをご紹介いたします。

クレジットカード決済の特徴

クレジットカード決済導入による主なメリットとして、

  • ・販売機会の拡大
  • ・売り上げ単価アップ

が挙げられます。

現在、さまざまな決済サービスがありますが、一番普及が進んでいるのがこの「クレジットカード決済」です。クレジットカード決済ができるというだけで販売機会を拡大することができ、カード非対応の事業者との差別化もしやすくなります。
特に高額商品を扱っている事業者の場合、現金決済よりもクレジットカード決済を利用したいという消費者も多いため、売り上げ単価のアップも見込めるでしょう。

一方、デメリットとしては、決済手数料がかかることが挙げられます。

キャッシュレス決済全般に言えることですが、事業者側には基本的に、決済手数料がかかります。
業種や売上規模などによって手数料は異なり、個人経営の飲食店では4~7%、全国チェーンのコンビニエンスストアでは1%と、大きく開きがあります。

クレジットカード決済は、店舗数の多い事業者や、高額商品を取り揃えている事業者におすすめです。

クレジットカード決済の導入方法。費用やメリット・デメリットまで解説

電子マネー決済の特徴

電子マネー決済のメリットは大きく2つ。

  • ・クレジットカードを持たない層の集客
  • ・少額決済に効果的

電子マネーなら、クレジットカードがなくても決済ができます。若年層などのクレジットカードを持たない人の利用も多いため、幅広い顧客層をカバーしたい場合には特に導入をおすすめします。
ちょっとした日用品の購入やランチなど、少額決済によく利用されることが多いため、低価格の商品が多い場合にはさらに効果的です。

電子マネー決済のデメリットは、

  • ・高額決済がされにくい
  • ・決済手数料がかかる

ということ。

プリペイド式電子マネーの場合には、一度にチャージできる金額が決まっている場合が多いため、チャージ額以上の高額商品は電子マネーで払えないケースがほとんどです。
また、電子マネー決済でも手数料は発生するため、クレジットカード同様、手数料についても把握しておく必要があります。

電子マネー決済は、少額決済が多いお店や、クレジットカードを持たない若年層向けの商品をおいている店舗におすすめです。

電子マネー決済の導入は、店舗側にも大きなメリット!

QRコード決済の特徴

QRコード決済のメリットは、

  • ・導入の費用が安い
  • ・売上のアップ
  • ・クレジットカードを持たない層の集客

です。

QRコード決済は、ほかの決済サービスと比べて導入コストを抑えられる傾向があります。
クレジットカード決済や電子マネー決済では、読み取るための端末が必要になりますが、QRコード決済ではレジ周りにQRコードを設置するだけなので、導入費用が抑えられます。

  • QRコード決済でも、ストアスキャン方式の場合は端末が必要になります。

また、QRコード決済は、日本で使われ始めてからの歴史がほかの決済サービスよりも浅いため、利用者拡大のために決済会社がキャンペーンを行っていることも多く、利用したいと感じる消費者も多いことから、売上アップも見込めます。

クレジットカードを連携せずに銀行口座から直接引き落とす方法でもQRコード決済は利用できるので、クレジットカードを持たない層の集客にも効果的です。

QRコード決済のデメリットは、

  • ・利用者がまだ少ない
  • ・QRコードをすり替えられる危険性がある

です。

QRコード決済は、クレジットカード決済などに比べ、まだまだ利用者が少ないため、導入してもあまり使われない、ということも起こりがちです。
また、QRコード決済が普及している中国などでは、店舗に置かれているQRコードがすり替えられ、第三者に代金が送金されてしまうといったトラブルも起こっています。
そのため、店舗側でのセキュリティ対策は必須となっています。

QRコード決済は、導入費用を抑えたい中小規模の店舗や、クレジットカードを持たない層の売上をアップさせたい店舗におすすめです。

決済サービスを導入する方法

決済サービスを導入する方法

店舗側で決済サービスを導入するには、2つの方法があります。
1つは導入したいカードブランドや決済サービスごとに契約をする「直接契約」。
2つ目は一度に複数のブランドを導入できる「決済代行会社を使う契約」です。
それぞれの導入の流れをご紹介します。

直接契約をした場合の流れ

Visa、Mastercard、JCBなどのカードブランドと直接契約することになります。
基本的な流れとしては、各カード会社に連絡をし、利用可能かどうかの審査をします。審査を通過すると、端末の導入や初期設定などを行い、利用が可能になる、といった流れとなります。
ただ、ブランドごとに契約内容や運用方法、審査内容、審査期間などがバラバラであることや、複数のブランドを導入する場合には、ブランドごとに個別で連絡をとらなければならない点で注意が必要です。

決済代行会社を使う場合の流れ

決済代行会社を利用する場合は、1つの会社と契約するだけで複数のカードブランドや決済サービスを利用できます。
基本的な流れは、決済代行会社に連絡、またはネット申し込みをし、審査を受けます。審査を通過した後は端末の導入などを行い、利用が可能になります。
決済代行会社によって利用できる決済サービスや料金が異なりますので、しっかりと比較することが大切です。

さまざまな決済サービスを利用できる「stera」のご紹介

三井住友カードが提供する決済プラットフォーム「stera(ステラ)」は、ネット店舗と実店舗どちらにも対応でき、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済などの複数の決済手段が利用できます。

決済端末「stera terminal(ステラターミナル)」では、すべての決済手段を1台で処理することができます。PINや電子サインの入力はタッチスクリーンで行い、PIN入力キーは常にランダムに表示されるほか、お客さま側からしか目視ができないため、安全性も備えています。

ネット店舗とリアル店舗のデータ統合ができますので、それぞれの店舗にデータを突き合わせる必要がありません。決済データをマーケティングに活かすこともできます。

決済サービスはもちろん、POSレジや従業員管理もできる「Square」のご紹介

「Square(スクエア)」は、ポケットサイズのICリーダーを利用した決済システム。
クレジットカードから電子マネーまで、1台でできる決済端末「Square Reader」は、スマートフォンやタブレットとBluetoothで接続するだけで、幅広いキャッシュレス決済の受付を可能にします。
また、POSレジアプリを利用することで、現金やクレジットカード、電子マネーなど複数の支払い手段を一元管理することができます。
そのほかにも、リアルタイムで在庫状況が確認できる在庫管理機能、従業員の勤怠管理ができるタイムカード機能など、店舗運営に必要な機能がそろっています。

今回の記事のまとめ

決済サービスとは?

  • ・クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済などの種類がある

決済サービス普及の背景

  • ・政府からのキャッシュレス化の後押し
  • ・新型コロナウイルス対策のため
  • ・店舗の人手不足解消に役立つ

決済サービスのメリット【消費者側】

  • ・会計をスピーディーに完了できる
  • ・家計管理をしやすい
  • ・現金を持ち歩かなくて済む

決済サービスのメリット【事業者側】

  • ・レジ業務の効率化
  • ・売上の拡大
  • ・若年層の集客

どれを選ぶ?主な決済サービス3種類

  • ・クレジットカード決済は、店舗数の多いお店や、高額商品を取り揃えている店舗におすすめ
  • ・電子マネー決済は、少額決済が多いお店や、クレジットカードを持たない若年層向けの商品をおいている店舗におすすめ
  • ・QRコード決済は、導入費用を抑えたい中小規模の店舗や、クレジットカードを持たない層の売上をアップさせたい店舗におすすめ

決済サービスを導入する方法

  • ・直接契約の場合は各カードブランドと契約する必要がある
  • ・決済代行会社を使った場合は1回の契約で複数の決済サービスを利用可能

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