基礎知識
決済代行会社とは?クレジットカード決済のしくみやメリットを紹介
決済代行会社は、クレジットカード決済や電子マネー決済などの決済手段を導入したい事業者とカード会社などの決済機関を仲介し、決済システムを提供している会社です。ECサイトや店舗でキャッシュレス決済を導入する場合、直接、カード会社などの決済機関と加盟店契約をする方法と、キャッシュレス決済代行会社と契約し業務を代行してもらう方法の2通りがあります。
ここでは、後者の「キャッシュレス決済代行会社」についての基礎知識を解説します。
目次
決済代行にはどのような役割があるのか?
決済代行会社は加盟店とカード会社などの決済機関の間に立ち、手続きの代行、売上入金管理の一元化、セキュリティ対策など複雑な手間をすべて行ってくれます。クレジットカード決済以外にも、電子マネー決済、コンビニ決済など、キャッシュレス決済の方法が多様化している現代においては、さまざまな決済方法を導入する必要があります。決済代行会社を通すことでこれらの決済システムの契約から運用まで一括して代行してもらえるため、事業者の負担を大幅に抑えられます。
■決済代行のしくみ
決済機関によって、契約内容や手続きは変わります。例えば、4大ブランド(Visa、Mastercard、JCB、American Express)と呼ばれるカード会社をそろえようとすると、1社ずつ交渉を行う必要が生じます。決済代行会社は、それぞれの契約手続きをすべて代行して行うわけです。
複数の決済システムを利用できる
カード会社をはじめとする決済機関は、それぞれ独自の決済システムを持っています。そのすべてを導入するとなると、まとめて利用するための管理システムを構築しなければなりません。高度なセキュリティ対策が求められるため、開発には多額の費用がかかってしまいます。しかし決済代行会社を介せば、複数の決済をまとめて管理するシステムが提供されるため、コストを最小限に抑えることができます。
また、個別に決済機関と契約した場合、それぞれ入金のサイクルが異なるため、売上管理なども複雑化してしまいます。このような手間を解消するために、決済代行会社は各決済方法の入金サイクルや売上、返金処理などを一括して管理し、入金日をそろえて振り込むといった役割も担います。
決済代行ではどのような決済に対応している?
決済代行会社では、クレジットカード決済をはじめ、銀行振込、コンビニ決済、携帯キャリア決済、電子マネー決済、QRコード決済などにも対応している会社が増えています。このような、BtoCで行われる決済以外に、掛け払いといったBtoBで行われる決済にも対応した決済代行サービスもあります。
このようなサービスを利用すると、決済代行会社がサービス利用企業の売掛金を管理して請求を行うため、業務処理や未回収リスクの低減にもつながります。請求や督促など手間のかかる業務を代行してくれるため、コア業務に集中することができるというわけです。
決済代行会社を利用するメリットとは?
決済代行会社を活用するメリットは、導入時とその後の運用時、それぞれにあります。いずれも事業者にとって、作業負荷の軽減につながるものです。
導入時のメリット:余計な作業をしなくて済む
複数のカード会社をはじめとする決済機関を相手に契約手続きを自分で行う場合、各機関の情報を集めたり個別に契約を行ったりといった作業を、営業時間の合間、あるいは営業終了後にこなさなくてはなりません。
決済代行会社を利用すれば、こうした負荷がかからず、最小限の労力で済みます。作業は代行会社に任せ、本来の仕事である経営に専念することができます。
■(導入時)決済代行会社を利用した場合と事業者自身が行う場合の比較
横にスライドしてください
決済代行会社を利用した場合 | 事業者自身が行った場合 | |
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契約手続き |
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決済システムの利用 |
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比較・交渉 |
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・複数の決済機関との手続きがスムーズ
必要書類の準備や審査の申し込みなど、決済機関との契約ではさまざまな作業が発生します。複数の決済機関を使う場合は、さらに手間が増えます。これらの手続きを決済代行会社に任せれば、慣れない作業に時間を取られることもありません。
・カード会社に応じた決済システムを使える
各決済機関が用意する決済システムは、それぞれ異なる仕様を持っています。自社で契約を行う場合は、各社のシステムに対応し、高度なセキュリティを持つしくみを自前で構築する必要があります。
しかしこれは、複数の決済を導入する時には負担が大きく、現実的ではありません。決済代行会社を利用すれば、この問題もクリアできます。
・手数料の比較・検討や交渉も依頼できる
キャッシュレス決済の手数料は固定の金額ではなく、決済機関によって差があります。しかし、忙しい日々の営業時間の合間を縫って、各社の料金を比較・検討したり決済機関に交渉したりするのは、大きな負担です。これも代行を依頼することで、手間を軽減することができます。
運用時のメリット:管理を簡素化、省力化できる
決済手段の導入が無事に済めば、あとは日々の入金管理がおもな作業になります。こうした運用面でも、決済代行会社を利用するメリットがあります。
事業者自身が行うと煩雑になってしまう入金やシステムの管理を代行会社がすべて請け負ってくれるため、事業者側での管理作業が簡素化・省力化できるのです。
■(運用時)決済代行会社を利用した場合と事業者自身が行う場合の比較
横にスライドしてください
決済代行会社を利用した場合 | 事業者自身が行った場合 | |
---|---|---|
事務作業の省力化 |
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入金管理の一本化 |
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システム管理 |
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・事務作業の省略化
決済機関ごとに管理ツールの仕様は、それぞれ異なります。自社ですべて行う場合、複数の決済機関のシステムに接続し、それぞれの管理画面で決済状況や入金状況を管理しなければなりません。これは、大変手間のかかる作業です。
しかし、決済代行会社を利用すれば、一つの決済管理ツールで一元管理が可能となり、管理事務の作業を一気に省力化することができるのです。
・入金管理が一本化され、作業が簡素化できる
決済機関によって、それぞれ入金のタイミングは異なります。しかし、決済代行会社を使えば、そのタイミングをそろえることができます。
複数の入金日に合わせて売上を管理するというわずらわしさから解放され、作業の簡素化が図れます。
・システムの保守やバージョンアップが不要
決済代行会社の用意した決済システムならば、自身が保守管理する手間がありません。バージョンアップやセキュリティの強化を気にする必要もありませんし、万一の際にも万全の対処やバックアップが期待できます。決済手段を新たに追加するのも、簡単にできるでしょう。
決済代行会社を選ぶ際に比較すべきポイント
では、数ある決済代行会社の中から、事業者はどのように選択すべきなのでしょうか。いくつかの比較すべきポイントを確認しておきましょう。
希望の決済手段は用意されているのか?
大前提として、自分が希望する決済手段を、決済代行会社が取り扱っているかを確認する必要があります。例えば、クレジットカードの場合、カードブランドが絞られているケースもあります。携帯キャリア決済にしても、決済代行会社によっては、特定のキャリア決済しか扱っていないケースがあります。もちろん、複数の決済代行会社を導入することもできますが、その場合はシステム管理なども別々に行うことになります。
どのくらいの費用がかかるのか?
決済代行会社を利用した場合にかかる費用や手数料は、大きく分けると初期費用・月額固定費・決済手数料があります。
初期費用は、決済システムを導入するためにかかる初期設定費、導入サポート費などです。月額固定費は、利用件数に関係なく毎月支払う固定費のこと。決済するための周辺機器やシステムの利用料などが挙げられます。そして、業態、販売規模などによって変わるものの、決済1件ごとに決済手数料が発生します。ECサイトなどオンライン決済では、データ処理手数料も発生します。
これらの費用は決済代行会社によって差がありますから、どれくらいの費用がかかるのか確認することが大切です。
セキュリティは強固か?
決済代行会社はクレジットカード番号を含めた個人情報を扱うため、セキュリティが強固であることが重要です。個人情報の取り扱いが適切であるかを評価したうえで基準に適合している事業者に付与される「プライバシーマーク」を取得しているか、社内外にセキュリティ対策を徹底していることを証明する「ISO27001(ISMS認証)」を取得しているか、さらにはクレジットカード情報の保護と安全を目的に策定された国際基準「PCI DSS」に準拠しているか、などがポイントです。これらの認定を受けている決済代行会社であればより安全です。
費用が安くても個人情報の取り扱いに疑問符がつくような決済代行会社は、選ばないようにしましょう。
決済サービスにお悩みなら「stera pack」シリーズがおすすめ
クレジットカード決済や電子マネー決済など、顧客ニーズに合わせた決済手段を導入する際には、どの決済サービスを選べばよいか悩む方が多いでしょう。
もし決済サービスに迷っているのならば、簡単に導入可能な「stera pack」シリーズがおすすめです!
「stera pack」シリーズのおすすめポイント!
- 30種類以上のキャッシュレス決済に対応
- 集客・販促アプリでリピーターの獲得が可能
- POSレジの導入もstera terminal1台で完結
- 専用のアプリマーケットプレイス、stera marketのアプリDLで店舗業務が効率化
stera packシリーズは、クレジットカード、電子マネー、コード決済などの30種類以上のキャッシュレス決済に「stera terminal」1台で対応可能です。また、集客・販促アプリの活用によってリピーターの囲い込みができるサブスクリプションパッケージプランとなっています。
stera packは店舗課題やニーズに合わせてプランを選択することができます。
- ①stera packお試しプラン
- ②stera pack スタンダードプラン
- ③stera pack POS
より選択可能です。
キャッシュレス決済端末はどれを選べばよいかわからない、とりあえずキャッシュレス決済端末を導入したいと考えている方は、お試しプランで効果を試してみるのはいかがでしょうか。
POSレジにはstera pack POSがおすすめ
POSレジ導入を検討中ならば、stera pack POSがおすすめです。
stera pack POSのおすすめポイント!
- キャッシュレスもPOSレジもstera terminal1台で完結
- 在庫管理、店舗経営管理が誰でも簡単に可能
stera pack POSはキャッシュレス決済端末stera terminal1台でキャッシュレス決済とPOSレジが利用できます。端末1台で対応できるためレジ周りがよりスマートになるでしょう。
また、POSレジ導入の際に必要な周辺機器は高額になりがちです。しかし、stera terminalにはプリンターも内蔵されているため、周辺機器の購入も必要最小限で済み、初期費用を抑えられます。
レジ以外の機能も豊富で、在庫管理機能・売上管理機能を活用すれば売上から在庫の見える化が簡単にできます。これらの機能を用いることで、業務効率改善や経営が効率的に進んでいくでしょう。
stera pack POSは月額9,900円(税込)のサブスクリプションサービスで、同じような機能の一般的なPOSレジアプリよりもお得に利用可能です。
- 別ウィンドウでSMBC GMO PAYMENT株式会社のサイトへ遷移します。
stera marketを活用して業務効率化を実現
stera marketは、stera terminal専用のアプリマーケットプレイスです。
stera marketを通して「モバイルオーダーアプリ」「免税アプリ」「領収書アプリ」など、stera terminal上に好きなアプリをインストールすることで、店舗業務のさらなる効率化が実現できます!
「stera market」の詳細は以下をご覧ください。
https://www.smbc-card.com/kamei/start/plan.jsp?SMCC801
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モバイルPOSが広がる6つの理由 クラウド型POSレジで店舗売上を可視化- QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
今回の記事のまとめ
決済代行にはどのような役割があるのか?
- ・複数の決済システムを利用できる
決済代行ではどのような決済に対応している?
- ・クレジットカード決済をはじめ、銀行振込、コンビニ決済、携帯キャリア決済、電子マネー決済、QRコード決済などに対応
決済代行会社によるメリットとは?
- ・導入時のメリット:余計な作業をしなくて済む
- ・運用時のメリット:管理を簡素化、省力化できる
決済代行会社を選ぶ際に比較すべきポイント
- ・希望の決済手段は用意されているのか?
- ・どのくらいの費用がかかるのか?
- ・セキュリティは強固か?
決済サービスにお悩みなら「stera pack」シリーズがおすすめ
- ・POSレジにはstera pack POSがおすすめ
- ・stera marketを活用して業務効率化を実現
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