旅行中の豆知識
ロストバゲージ(ロスバゲ)とは、空港で預けた荷物が行方不明になることです。ロストバゲージに遭うと、大切な荷物を失っただけでなく、手荷物紛失証明書などの手続きを踏まなくてはならず、旅程を大幅に変更しなければならない…ということになりえます。ロストバゲージに遭うかどうかは「運次第」ともいわれていますが、そのリスクをできる限りなくすためにも、予防策を講じることが大切です。
ここでは、旅行前に押さえておきたいロストバゲージの原因や予防のポイントのほか、万が一、ロストバゲージに遭ってしまったときの対処法などについて解説します。
ロストバゲージとは、空港で預けた荷物を紛失されてしまうこと、またはその紛失した荷物のことを指します。
特に、ロストバゲージが発生しやすいのは、空港で荷物を預けることの多い海外旅行です。目的地の空港に到着した後、荷物を待っていても出てこない場合は、ロストバゲージに遭った可能性が高くなります。
ロストバゲージは特に海外で遭いやすいといわれていますが、実際はどれくらいの確率でロストバゲージは発生しているのでしょうか。
アメリカ運輸省が2020年2月に発表した「Air Travel Consumer Report」によると、2019年のアメリカの航空会社において取り扱いミスが発生した荷物の数は、1,000個中平均5.85個です。
また、SITA(国際航空情報通信機構)の「Baggage Report 2018」でも、世界中の主要航空会社において2017年に取り扱いミスが発生した荷物の数は、1,000個中5.57個となっており、アメリカの航空会社のデータと非常に近いことがわかります。
このように、ロストバゲージに遭う確率はさほど高いわけではないものの、決してゼロではないということを踏まえて、もしものときの対処法を把握しておきましょう。
先程ご紹介したのは、あくまでロストバゲージに遭う確率で、「荷物を紛失する確率」ではありません。
航空会社や乗客の手違いによるロストバゲージの場合は、高確率で無事荷物が手元に戻ってくるといわれています。
ただし、ほとんどの場合、荷物が見つかるまでには時間がかかります。ロストバゲージに遭うと、取り戻すまでに最低でも1~3日程度は要すことが多いようです。海外で3日間も自分の荷物なしで過ごさなければならないことを考えると、不安やストレスも大きいものでしょう。
ロストバゲージが起こる原因は、大きく次の4つに分けられます。
ディレイドバゲージとは、荷物の積み込みが遅れたことが原因で荷物が見つからないケースを指し、これもロストバゲージに含まれます。ディレイドバゲージの場合、時間的遅れが生じるだけで、無事に荷物が届く可能性は高いです。
タグの発行ミス、つまり人為的なミスが原因でもロストバゲージは発生します。荷物だけ異なる行き先に送られてしまうため、取り戻すのにも時間がかかってしまう可能性が高いです。
飛行機の乗り継ぎの際、荷物も乗り換えるわけですが、この積み込み忘れや降ろし忘れといった人為的なミスもあります。ロストバゲージの原因の大半を占めるのが、この積み込みミスといわれているほどです。
空港に荷物が届いていても、他人が誤って荷物を持っていってしまうケースがあります。自分の物と同じ形や色のスーツケースを見て、他人の荷物をうっかり持っていってしまうということは珍しくありません。
ロストバゲージ対策は、大切な荷物を紛失するリスクを大きく減らすことにつながるため、念入りに行うことをおすすめします。そこで、ロストバゲージ予防のために実践したい4つの対策をご紹介します。
空港に預ける荷物には、必ずネームタグをつけて、持ち主を明確にしておきましょう。
航空会社から無料で配布されるネームタグは破損しやすいため、できれば、頑丈な物をあらかじめ購入しておきたいところです。特に大切な荷物には、素材の異なるネームタグを2個つけておくといいでしょう。
他人の荷物と見分けができる、目印にもなります。
また、ネームタグには渡航先でも連絡可能な電話番号を記入しておくと、万が一ロストバゲージが起こった際に、すみやかに連絡をもらえる可能性が高くなるため安心です。
以前の旅行で使用したネームタグなどは、すべて外しておきます。記入内容の異なる複数のネームタグがついていると、スタッフの正確な仕分けを阻害し、人為的ミスを誘発してしまうためです。
また、タグの発行ミスによるロストバゲージを防ぐためにも、ネームタグが発行されたら、行先や搭乗便などが合っているか、その場できちんと確認しましょう。
スーツケースの外見と中身の写真をスマートフォンなどで撮っておくことも、ロストバゲージ対策となります。写真のデータは、常に閲覧できるようにしておきましょう。
写真を残しておくことで、もし海外でロストバゲージに遭い、日本語が通じない場合でも、相手に自分のスーツケースの外見や中身を伝えやすくなります。
人為的ミスも原因となるロストバゲージは、残念ながら完全に防ぐことはできません。そのため、貴重品や必需品は預けず、極力機内へ持ち込むことも大切です。
ロストバゲージに遭った場合、紛失した荷物の特徴を航空会社へ英語で伝えなければなりません。
荷物の具体的なサイズや容量、中身、外観、ブランド、素材などをできるだけ詳しく報告する必要があるため、英語が不安な場合は、正確に自分の荷物の特徴を伝えられるよう、英語で書いたメモを用意しておくと安心です。
ここでは、もしロストバゲージに遭ってしまったときの対処法を、順にご紹介します。
もしロストバゲージに遭ってしまったら、すみやかに「航空券」と「クレームタグ(荷物を預けた際にもらう引替証)」を用意します。
用意できたら、「BaggageLost」などと書かれた、ロストバゲージに対応してくれる空港カウンターへ行くか、近くの係員に報告すれば、すぐに荷物の捜索をしてくれるでしょう。
カウンターでは、紛失証明書にフライト便名や氏名、住所、チケット番号、パスポート番号、滞在先の住所のほか、紛失した荷物の特徴などの必要事項を記入します。
紛失証明書を提出したら、必ず控えをもらいましょう。紛失証明書の控えは、海外旅行保険の補償を受ける際に必要になります。
ロストバゲージと確定した場合、海外旅行保険の支払い対象となれば、最低限の生活必需品などを購入するための費用を補償してくれることがあります。
旅行先で荷物を紛失すると、最低限購入しなければならない物は出てくるため、購入の際は領収書などを残しておきましょう。
滞在中に荷物が見つかった場合、一般的には紛失証明書に記載した宿泊先まで配送してもらえます。
ただし、航空会社によっては空港まで引き取りにくるよう言われるケースもあり、滞在中に見つからなかった場合は、帰国後に配送してもらわなければなりません。
もし、紛失証明書の提出から3日程経過しても連絡がなければ、航空会社のウェブサイトからメールなどで問い合わせてみましょう。
所持しているクレジットカードによっては、ロストバゲージに対する補償が付帯しているものもあるため、旅行の前に確認しておきましょう。
例えば、三井住友カードでは、「三井住友カード プラチナ」(プラチナプリファード、Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファードを除く)の本会員・ご家族会員の方、「三井住友ビジネスプラチナカード」の使用者、「三井住友ビジネスカード for Owners プラチナ」の本会員・パートナー会員であれば、航空便の遅延や欠航だけでなく、手荷物の配達遅延や紛失などによって負担した一定の費用を補償する「航空便遅延保険(海外・国内)」が付帯(海外旅行の場合は自動付帯)しています。
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飛行機を利用するとなると、ロストバゲージに遭うリスクは誰にもついて回るものです。旅行の思い出をトラブルで台無しにしてしまわないためにも、ロストバゲージ対策は万全にしておきましょう。
また、旅行前にロストバゲージに対する航空会社や手持ちのクレジットカードの補償範囲を確認しておくこともおすすめします。万が一に備えて保険に加入しておくことで、より安心して旅を楽しむことができるでしょう。