旅行の出発準備
海外旅行に行くときは、パスポートのコピーも用意しておいたほうがいいといわれています。パスポート自体は海外旅行へ必ず持っていく物なのに、なぜわざわざコピーを取っておく必要があるのでしょうか。
ここでは、パスポートのコピーはどのような場面で必要なのか、どのページをコピーして、どのように保存しておけばいいのかといった、海外旅行におけるパスポートのコピーについて解説します。
パスポートは、持ち主の国籍や性別、年齢、氏名などを公的に証明する旅券で、海外旅行中は唯一の身分証明書となります。どの国でも、渡航者は滞在中にパスポートの携帯が求められており、国によっては不携帯が処罰の対象となることもあります。
しかし、渡航先の治安によっては盗難などの被害に遭う危険性もあるため、防犯対策も必要です。特に日本のパスポートは、短期滞在であれば、ビザを取得しなくても68の国と地域に入国できる、信頼性が高いものです(2020年5月時点)。諸外国のパスポートに比べて犯罪者に狙われやすいので、セキュリティポーチにしまって肌身離さず持ち歩くなど、より慎重な管理が求められます。
とはいえ、滞在中はさまざまな場面でパスポートの提示が必要になります。出し入れする回数が増えるほど紛失や盗難に遭うリスクは高まるため、できればしまったままにしておきたいもの。そこであると便利なのが、パスポートのコピーなのです。
本人であることや年齢などの確認が必要なときにパスポートのコピーがあれば、原本を出すことなく対応できる場合もあります。また、盗難などの被害に遭ってしまったときや紛失したとき、現地でビザの申請をするために数日間パスポートを預ける場合など、パスポートが手元にないときにも、パスポートのコピーが身分証代わりになる場合もあるのです。
パスポートのコピーを用意するときは、パスポート番号や氏名などが書かれた顔写真付きのページと、本人が住所などを書き込んだ所持人記入欄のページをそれぞれコピーしておきましょう。ほかにも、出入国スタンプが押されたページと、ビザの申請を受けている場合はビザの番号が分かるページのコピーもあると、盗難などの被害に遭ったときに役立ちます。
なお、必要な情報がはっきり読み取れれば、カラーでも白黒でも、どちらでも問題ありません。
ただし、2020年2月以降に発行された新規旅券には、住所欄の記載が廃止となっているため、本人確認書類として十分でないと判断される場合もあります。
パスポートのコピーと聞くと、コピー機で刷り出した紙状の物を想像しがちですが、紙でなければいけないという決まりはありません。デジタル機器が身近な現代では、海外旅行にスマートフォンやタブレットを持っていく人も多いでしょう。
あらかじめパスポートの必要なページをスキャンして、電子データとしてそれらに保存しておけば、紙のように破けたり、紛失したりする心配もなく、提示を求められたときもスムーズに対応できます。機器の盗難というリスクに備え、暗号化したUSBメモリやクラウド上にも保存しておくと万全です。
原本の代わりに使えることもあるパスポートのコピーですが、海外旅行中のどのような状況で役立つのでしょうか。パスポートの提示を求められるのは、おもに次のようなシーンです。
ホテルのチェックイン時や、買物などでクレジットカードを使用するときに、本人確認としてパスポートの提示を求められることがあります。また、免税店で現地の居住者ではない証明として提示したり、公共の交通機関を利用する際に、テロ対策としてパスポートの提示を求められたりすることもあります。
スーパー、酒屋などでアルコールを購入するときや、バーでアルコールをオーダーするとき、カジノへ入店するときなど、年齢確認のためにパスポートの提示を求められることがあります。
なお、国によってはパスポートのコピーを認めず、原本の提示が必須のところもあります。特に近年は、パスポートの偽造やクレジットカードの不正利用の手口などが巧妙化していることもあり、パスポート原本の提示を求める国も増えてきています。海外旅行をする前に、渡航先の情報をしっかり確認しておきましょう。
旅行先でパスポートをなくしてしまうと、身分や年齢を証明できないだけでなく、その国を出国することもできなくなってしまいます。そのような場合、現地の総領事館へ紛失や盗難の届け出をしたのちに、日本大使館でパスポートを再発行してもらうのですが、通常の新規申請と同じ手続きとなるため、戸籍謄本の原本などが必要になります。さらに、基本的にはパスポートの申請から発行までにも2週間前後を要するため、観光で訪れているときは、帰国予定日を過ぎてしまう可能性があります。
このような場合は、「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。
帰国のための渡航書とは、発行から数日間のみ有効の、帰国のためだけに使えるパスポートです。申請には戸籍謄本や運転免許証など本人が日本国籍であることを証明できる書類が必要ですが、パスポートのコピーでも対応可能な場合もあります。
パスポートのコピーを取るときは、日本の運転免許証のほか、航空券やホテルの予約番号、クレジットカードの表面なども併せてコピーしておけば、犯罪被害に遭ったときなどに、問い合わせや手続きを迅速に行えるようになります。
電子データで保存する場合は1つのファイルに、紙ベースのときはクリアファイルなどを活用して、それらをまとめておきましょう。その際、日本領事館の住所や連絡先、カード会社の緊急連絡先などのメモも保管しておくこともお忘れなく。
なお、パスポートのコピーであっても、パスポート番号や氏名などが載っているため、盗まれれば悪用される可能性があります。コピーもパスポートと同様、慎重に管理しましょう。
2020年7月時点の情報なので、最新の情報ではない可能性があります。
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