株式会社GINKAN

グルメ×ブロックチェーンで飲食店の課題を解決する。グルメSNSアプリ「シンクロライフ」の挑戦

公開:2021/03/31

 

株式会社GINKAN:インタビュー画像1

フォークやナイフ、お皿がモチーフになることが多いグルメ系のアプリ。そんななか、躍進中のグルメSNSサービス「SynchroLife(シンクロライフ)」のアイコンはタツノオトシゴ。なぜこのモチーフを……と不思議に思う人もいるかもしれません。

 

「どうして?と一度でも思ったら、きっとシンクロライフのアイコンを忘れない。僕らのようなスタートアップが生き残るための、マーケティング戦略の一環です」と語るのは、「シンクロライフ」を運営する株式会社GINKAN(ギンカン)代表取締役CEOの神谷知愛さん。2015年の創業時からのメンバーである取締役CTOの三田大志さんとともに、「stera market(ステラマーケット)」に「シンクロライフ」を提供した経緯や、アプリ開発にまつわる秘話を語っていただきました。

 

目次

 

プロフィール(または会社概要)

株式会社GINKAN:プロフィール画像(神谷知愛)

神谷知愛

 

法政大学経済学部在学中に起業し、2005年に1社目をスタートアップを創業。約10年間で飲食・美容1400店舗以上へSaaS型CRMサービスの提供を行う。2015年に2社目のGINKANを創業し、ユーザーと飲食店が本当に共存できるプラットフォームにてグローバルな飲食業界のマーケティングDXへ取り組む。19年間の起業家としての経験と飲食業界での知見が強み。

株式会社GINKAN:プロフィール画像(三田大志)

三田大志

 

ウースター工科大学工学部電子工学科卒業。大学卒業後はスマートフォン向けアプリの開発会社を経て2014年に独立。エンジニアとして約10年の活動の中で、技術研究チームのリーダーからプロマネまで幅広い経験を持つ。 2019年TechCrunch Tokyo CTO Night 2019に登壇。AWSのブロックチェーンを活用したフルマネージド型台帳データベース、QLDBを国内で初めて本番稼働させ、AWS国内初事例を創出。

グルメSNS「シンクロライフ」が「stera market」に参画

GINKANのグルメSNS「シンクロライフ」が、「stera(ステラ)」のオールインワン端末「stera terminal(ステラターミナル)」に対して加盟店向けアプリを提供することを発表したのは2020年12月。新進気鋭のスタートアップと次世代決済プラットフォームが協業し、わずか5ヶ月というスピード感でアプリをリリースしたことは大きな反響を呼びました。

 

「シンクロライフ」はAIが口コミを分析し、個人の趣味・嗜好に合った店舗をおすすめするグルメSNSサービス。良質なレビューに対する評価や、食事代金に連動して暗号通貨ポイントがもらえる報酬制度をグルメレビューにおいて世界で初めて導入し、レビュアー同士の活発な交流を生んでいます。

 

加盟店にとっての最大の魅力は、「stera terminal」ひとつで「シンクロライフ」ユーザーの決済金額や来店属性データなどを一元化し、顧客に応じたきめ細やかなマーケティング活動ができること。顧客の常連化促進につながる強力なアプリです。

 

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「お客様の常連化を促進する全自動CRMが強み」(神谷さん)

「シンクロライフ」は、いわば「Instagram」のグルメ版。ユーザーが直接自分の好きなお店について投稿しながら共感・共有していく、コミュニティサービス兼お店探しサービスです。

 

これまでグルメSNSサービスはユーザーがレビュアーとしてコンテンツを作ってきた反面、彼らだけがずっとボランティアでした。僕らはYouTubeやTik Tokのように、みんなの役に立つものを投稿するとそこに報酬が出るしくみを作りたいと思っていたので、ブロックチェーンを使った暗号通貨を導入し、日本ではポイントとして提供しています。

 

飲食店に向けては「シンクロライフ」のSNS上で色々な店内販促のツールを提供しています。初期費用・月額費用・導入コストはゼロ。成功報酬という形で食事代金の5%をいただくだけで、ポイントやクーポンの発行、スタンプカードなど、多彩な販促をデジタル化できます。

 

リピーターだが常連ではないという顧客に対しては、来店頻度を追いかけて、思い出していただけるように通知を出す。常連向けのロイヤリティプログラムや、プッシュ通知による優待ポイントの送付なども全自動CRMで行うことで、お客様の常連化の促進を手間なくできるのが強みです。

「決済と集客・マーケティングの融合が飲食店の課題」(神谷さん)

今回「stera market」への参加を決めた理由は2つありました。シンプルに一番可能性を感じたのは、ひとつの端末でマーケティングサービスなど、決済領域以外のこともできること。まさにそういうものがあるべきだと昔からずっと思ってきたのですが、それが実現するというのは見たことがなかった。まずそこに感銘を受けました。

 

もうひとつは決済というサービスと、集客・マーケティングサービスの融合です。ここが僕らのなかでは、飲食店にとってすごく重要な課題だと思っていたからです。

 

食事をすると決済があり、そこからクーポン発行といった販促が発生します。必ず両方同時に発生するのに、これまでは決済とマーケティングを共通の端末で行うことができなかった。そこにオールインワンで、決済以外の処理も同時にできる「stera terminal」ができたと聞いて、ぜひ一緒に色々なサービスを連携し、将来的にも一緒にやっていきたいと感じたのです。

 

これまで「シンクロライフ」を導入してくださった飲食店では、「シンクロライフ」のアプリを入れたスマートフォンかタブレットを用意してもらい、会計とは別に金額入力を行って、「シンクロライフ」のQRコードを発行していただくというオペレーションでした。

 

これからは「stera terminal」があれば、QRコードの発行と暗号通貨ポイントの付与、キャッシュレス決済がワンタップで連動することになります。ある意味、オペレーションが半分に簡素化されるというところが特徴です。

「開発期間は一週間。移行はとてもスムーズだった」(三田さん)

アプリ開発にあたっては、ユーザー体験というのが一番大事にしているところです。今回に関しては、特に決済と連動させることができるという点で、ユーザー側も飲食店側もオペレーションの負担が減るというのが最大の特徴。「stera terminal」は前方に画面があるので、そちらに QRコードを表示して、ユーザーとスムーズに連携できるような開発をしました。

 

実は、開発に関して難しい点というのは特になくて。「シンクロライフ」はもともと Android™アプリで、「stera terminal」もAndroidだったので、移行がとてもラクに、スムーズにできたんです。

 

僕らの場合は「stera」の機能として使ったのは前方の画面と、決済アプリとの連動というところ。ドキュメント類もすごく充実していたので、実際一週間程度で「stera」に向けての開発ができました。

 

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「決済端末に自社アプリを展開できる、という大きな感動」(三田さん)

「stera terminal」は本当に、オールインワンの端末だなというのが僕の印象。前方画面なので端末をユーザーにわざわざ向けなくても良かったり、レシート印刷もそのままできたりと、色々と考えられています。

 

そもそも論として、今までこういった決済端末の中に、独自のアプリを開発するという選択肢がなかったですよね。自由に開発ができて、自分たちのアプリが展開できるという時点で、開発チームとしてはものすごい感動がありました。

 

スタートアップの場合、開発に関しても決済のように従来のインフラに近いハードウェアが絡んでくるものは、大きな参入障壁があります。とくに会社が無名のうちは協働も難しい。「stera」のように開発しやすい状況を提供していただけるというのは、スタートアップにとっては非常に入りやすく、開発しやすいのではないかと思います。

 

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「テンポのよい対応でスピーディなローンチが可能に」(神谷さん)

ウィズコロナの時期の開発だったので、三井住友カードさんとはローンチまですべてオンライン上での打ち合わせでした。課題感の理解や進め方など、いつもフラットな目線で話し合うことができて。検討した結果のフィードバックもテンポよく、途切れることなく最短で進めてもらい、そのスムーズさには感激しました。

 

協業のリリースを出したとき、実はかなり大きな反響があったんです。決済領域とマーケティング領域が連携することの新しさと、それを大手企業とスタートアップがスピーディに連携して提供したことに対して、「すごい」といったお声をたくさんいただきました。

 

スタートアップとしては、多くの飲食店にいかにサービスを知ってもらい、使っていただくかが課題。「stera」を導入する店舗が非常に増えているなかで、僕らのサービスを一緒にご紹介する機会が得られるというのは、営業チャネルとしてもすごく大きいですね。

「さらなるデータの連携に期待」(神谷さん、三田さん)

これまでバラバラに行われていたサービスを、ユーザーIDと飲食店IDでギュッとひとつにまとめて管理できるのが「シンクロライフ」の強み。それは「stera」のコンセプトとも一致するところなので、初めて「stera」のシステムを知ったときは本当に感動したんです。あとは三井住友カードさんが、僕らのようなスタートアップと一緒に開発してくれるかどうかだけが課題でしたが(笑)、非常に丁寧にやり取りをしていただきました。

 

今後は「stera terminal」上の「シンクロライフ」アプリを通じて、デジタル食事券や会員カードの発行など、飲食店側で販促やマーケティングを手間なくできるサービスをできる限り増やしていきたいと思っています。

 

「stera terminal」についても、端末上でもっともっとデータを連携できるような進化を期待しています。「stera terminal」では同じ端末上でいろいろなアプリが動いていくので、それらの連携が可能になれば、店舗にとってのさまざまな課題を解決できるのではないでしょうか。

 

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stera アプリ開発の始め方

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