正しく知っている?
長寿の祝いの基礎知識とは?

正しく知っている? 長寿の祝いの基礎知識とは?
正しく知っている? 長寿の祝いの基礎知識とは?

長寿大国と呼ばれる日本には、還暦、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿と、実にさまざまな長寿祝いが存在します。今回は、還暦から百寿まで、長寿祝いごとの由来やお祝い方法、お祝いの品をご紹介します。

還暦(かんれき)

還暦(かんれき)

還暦(かんれき)とは

「還暦(かんれき)」とは、数え年で61歳(満60歳)のお祝いを意味します。60年で生まれた年の干支に一巡して戻ることから、「還暦」は「暦」が「還る」ということを意味します。また、第二の人生に生まれ変わるという意味も込められ、長寿を祝うようになったといいます。還暦祝いの由来は諸説ありますが、遣隋使や遣唐使の時代に中国から伝わったといわれ、奈良時代頃から日本にも定着したといわれています。還暦祝いで、赤いちゃんちゃんこを着るという話を聞いたことがあると思いますが、古来、日本では赤が魔除けの色と考えられ、赤ちゃんの産着に赤が使われていました。そこで、還暦を迎えた際に、もう一度赤いものを身につけるという風習が生まれたようです。

還暦祝いを贈る際の注意点とは?

贈り物をしたにも関わらず、相手に不快な思いをさせては本末転倒です。還暦は新たな人生をスタートさせる意味もあるため、老いを連想させるプレゼントは選ばないようにしましょう。いつまでも若くいてほしいという気持ちを込めて、若さを感じさせるプレゼントが喜ばれるでしょう。

還暦祝いの一般的な贈り物とは?

還暦のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:30,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~10,000円
還暦は、長寿の最初のお祝いです。老いとはかけ離れた若々しい人も多いため、お年寄り扱いを感じさせないプレゼントが良いでしょう。「赤」をモチーフとしたプレゼントもオススメです。
ほかにも、60歳という節目には若い頃からの生活習慣を見直したり、老後のことを考え始めたりする機会でもあります。第二の人生のスタートを祝って、家族みんなでゆっくりと食事をする時間を贈るのもオススメです。

還暦祝いの贈り物について、アンケート調査を実施しました。詳しくは、こちらをご覧ください。

古希(こき)

古希(こき)

古希(こき)とは

「古希(こき)」とは、数え年70歳(満69歳)のお祝いを意味します。中国・唐の詩人である杜甫が詠んだ「人生七十年古来稀なり」からきている言葉です。「古希」とはめったにはないめずらしいことを意味し、「めずらしいほどの長生き」を指しています。というのも1000年前は現在と違い短命の人が多く、70歳まで生きる人は稀だったといわれています。また、古希祝いに使われる紫色は、古くから気品や風格を備えた色で、特別なことに使われる色でした。つまり、紫色のものを贈るのは、長寿への敬意といたわりの心が込められています。

古希祝いを贈る際の注意点とは?

昔は古希を祝うこと自体が稀なことでしたが、現在の70歳は現役で働いている人も多く、若々しく元気です。贈り物も老眼鏡など年齢を感じさせるものは贈らないほうがいいでしょう。古希のキーカラーは「紫色」なので、紫色のものを贈ってみてはいかがでしょうか。

古希祝いの一般的な贈り物とは?

古希のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
贈り物の定番といえば、花束。古希のキーカラーである紫色を基調としたアレンジメントを作ってもらうのもいいでしょう。また、食べ物やお酒などの嗜好品は、相手の好みがわかれば喜んでもらえます。紫色の衣類、アクセサリーなどを贈る人も多いといいます。

喜寿(きじゅ)

喜寿(きじゅ)

喜寿(きじゅ)とは

「喜寿(きじゅ)」は、数え年77歳(満76歳)のお祝いを意味します。「喜」の旧字体「㐂」が「七十七」に見えることから、室町時代に始まったお祝いといわれており、本来は厄年のひとつであったようです。しかし、還暦や古希など中国から伝わってきた長寿祝いの習慣から、喜寿を祝う習慣ができました。古希と同様、喜寿のお祝いもキーカラーは「紫色」。この色は、心と体の癒し効果もあることから、選ばれているのだそうです。

喜寿祝いを贈る際の注意点とは?

喜寿は「喜の年」。ラッキー7でもあり、喜ばしい年です。これからも仕事や趣味など、まだまだ元気でいてもらうためにも、加齢に関係する贈り物はしないようにしましょう。ただプレゼントを贈るだけではなく、食事会などみんなでお祝いするほうが喜んでもらえるでしょう。

喜寿祝いの一般的な贈り物とは?

喜寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
喜寿も古希と同様に、無病息災を祈って紫(紺)のものをお祝いに贈るといいとされています。キーカラーが入ったものや花束、そのほか、食事や旅行といったみんなで楽しめる贈り物もいいでしょう。

傘寿(さんじゅ)

傘寿(さんじゅ)

傘寿(さんじゅ)とは

「傘寿(さんじゅ)」は数え年80歳(満79歳)のお祝いを意味します。傘寿は「傘」の略字「仐」が「八十」に見えるため生まれたお祝いです。また、傘は末広がりで縁起がいいことも由来とされています。これは喜寿と同様、日本発祥の長寿祝いです。傘寿祝いのキーカラーは諸説ありますが、黄(金茶)色、もしくは紫色とされています。

傘寿祝いを贈る際の注意点とは?

80歳ともなると、お祝いの際も体調を考慮することも必要です。ご本人の希望に合わせることも考えましょう。贈り物もご本人の好きなもの、嗜好にあったものを。事前のリサーチが大切です。

傘寿祝いの一般的な贈り物とは?

傘寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
傘寿の由来であり、末広がりで縁起がいいとされる傘や扇子、日常生活で使えるものが人気だといいます。兄弟、子供、孫など家族と過ごす時間も思い出になり、心に残る時間となるでしょう。

米寿(べいじゅ)

米寿(べいじゅ)

米寿(べいじゅ)とは

「米寿(べいじゅ)」とは、数え年で88歳(満87歳)のお祝いを意味します。「米」の字画を分解すると「八十八」となるのがその由来です。「八」という数字は古くから日本では末広がりで縁起が良いとされています。また、瑞穂の国である日本では、「米」は大切なもの。その2つが重なる米寿に長寿をお祝いするようになりました。赤や紫より貴い黄色でお祝いし、金色や黄色のちゃんちゃんこや頭巾を贈るのが習わしとされています。

米寿祝いを贈る際の注意点とは?

ご本人の好みや体調を考慮して贈り物を考えるようにし、「苦」や「死」を連想するような縁起の悪いものは避けたほうがいいでしょう。つい贈ってしまいがちな「パジャマ」も、「長く寝る」=「死」を連想しかねないので、避けたほうが無難です。

米寿祝いの一般的な贈り物とは?

米寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
金色や黄色のちゃんちゃんこや扇子、座布団を用意して祝うのが昔ながらの習わしです。昔は、祝ってくれた人にも米を炊く際に使う火吹き竹を贈っていたのだそう。現在でも、米にちなんでお米を贈る人が多いといいます。あまり形にとらわれず、家族みんなで過ごせる贈り物も喜ばれるでしょう。

卒寿(そつじゅ)

卒寿(そつじゅ)

卒寿(そつじゅ)とは

「卒寿(そつじゅ)」とは、数え年で90歳(満89歳)のお祝いを意味します。卒寿は「卒」の字の略字「卆」が「九十」に見えることから名付けられました。平均寿命が80代までのびた現在でも卒寿を迎えるのは日本の人口の2%未満と少なく、おめでたいお祝いごとです。卒寿を象徴するテーマカラー「紫」、「深紫」、「白」のものでお祝いします。

卒寿祝いを贈る際の注意点とは?

90歳という年齢も考慮して、体調に考慮した贈り物を選ぶことが大切です。とはいえ、最近はスマホやパソコンを自由自在に操る高齢者も多く、ウェブサイトでお買物をしている方も。最近の様子を聞き、贈り物を決められると良いでしょう。

卒寿祝いの一般的な贈り物とは?

卒寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
還暦から30年。あまり無理が利かない年齢なので、家族や身内で集まってお祝いをする場合も、自宅の近くなど、配慮が不可欠です。プレゼントも、食事や花束など残らないもののほうが喜ばれる傾向があります。

白寿(はくじゅ)

白寿(はくじゅ)

白寿(はくじゅ)とは

「白寿(はくじゅ)」は、数え年で99歳(満98歳)のお祝いを意味します。「白」は「百」から「一」をとった漢字、すなわち100から1を引いた99歳のお祝いを指します。白寿のキーカラーは「白」。100歳を目前に控え、いつまでも健康であることを祈り、白色のものを贈るといいとされています。

白寿祝いを贈る際の注意点とは?

99歳と高齢なので、お祝いもなるべく身内だけにして、形式張らないほうがいいでしょう。ご本人の体調第一で予定を組むようにし、家族が集まってのお祝いできるとより良い思い出になるはずです。

白寿祝いの一般的な贈り物とは?

白寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
白寿は「白」のものを贈るのが一般的です。例えば、セーター、ベスト、シャツのような普段着られる衣類もいいでしょう。ご本人が食べたい食事もオススメです。

百寿(ひゃくじゅ)

百寿(ひゃくじゅ)

百寿(ひゃくじゅ)とは

「百寿(ひゃくじゅ)」は、数え年で100歳(満99歳)のお祝いを意味し、100を意味する漢数字がそのまま使用されています。百寿は、ほかにも「百寿(ももじゅ)」、「上寿(じょうじゅ)」、「紀寿(きじゅ)」とも呼ばれます。「上寿」は長寿を表す最上位を指し、「紀寿」は「100年=1世紀」からこの漢字があてられたといわれています。「百寿」のキーカラーは「白」または「桃色」。1世紀という区切りを盛大にお祝いしましょう。

百寿祝いを贈る際の注意点とは?

100歳のお祝いは、ご本人の健康や体調を考えて、無理のない方法で行います。家族が集まって、落ち着いた雰囲気でお祝いをするのもいいでしょう。

百寿祝いの一般的な贈り物とは?

百寿のお祝いの相場は、贈る相手との関係性により異なります。
両親:20,000~50,000円
祖父母:10,000~30,000円
親戚:5,000~20,000円
百寿のお祝いは、ピンク色の花で華やかにアレンジした花束や、普段着られる衣類などもオススメです。これからも健康で長生きしてもらえるように、気持ちがこもったものであればなんでも喜ばれるでしょう。

まとめ

長寿大国の日本では、いくつになっても若々しく、老人扱いを嫌がる人も増えています。元気で若々しい方には、自分で好きなものを選べるギフトカードも喜ばれます。毎日を生き生きと過ごしている方へ、スーパーなどの普段使いから百貨店や専門店などのお買物、レストランでの食事や旅行まで、さまざまな用途で使えるギフトカードを検討してみてはいかがですか?

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