国際規格で定められたクレジットカードのサイズとは?

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    2018.02.26

国際規格で定められたクレジットカードのサイズとは?

「クレジットカードくらいの大きさ」「クレジットカードより小さい」など、サイズの基準として使われることもあるクレジットカード。なぜ基準になりやすいかというと、クレジットカードは国際基準でサイズが決められており、カード会社やカードの種類が違ってもサイズだけは世界共通だからです。ここでは、クレジットカードのサイズについてご紹介しましょう。

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発行会社が違っても、クレジットカードのサイズはすべて同じ

クレジットカードには、発行会社ごとにたくさんのデザインがありますが、そのサイズはすべて同じです。

クレジットカードのサイズに採用されているのは、身分証明書カードの4つの形状を定めた国際規格「ISO/IEC7810」の「ID-1」「ID-2」「ID-3」「ID-000」のうち、「ID-1」が採用されています。

クレジットカードのサイズに使われている、国際規格「ID-1」は、縦53.98mm、横85.60mm、厚み0.76mmで、この縦と横の比率は、1:1.618の「黄金比」と呼ばれる比率に近くなっています。
黄金比とは、誰もが無意識のうちに美しいと感じてしまう、数学的な比率のことです。この黄金比は自然界にも存在していますが、デザインの世界ではよく使われるテクニックです。例えば、建築では「サグラダ・ファミリア」、絵画なら「モナリザの微笑」、身近なところではApple社のロゴマークなどが知られています。クレジットカードも、人間が本能的に「使いやすい」「きれい」と感じるデザインを採用することにより、日常生活になじむようになっているのです。

同じ規格が採用されているカードには、自動車運転免許証、銀行のキャッシュカードなどがあり、一般的に「カードサイズ」といえばこの大きさ、もしくはQuoカードなどのサイバネティクス規格の大きさを指すと考えていいでしょう。

ちなみに、「ID-2」はA7サイズ(縦74mm、横105mm)、「ID-3」はパスポートやビザなどに使われているB7サイズ(縦88mm、横125mm)、「ID-000」はSIMカードに使われる縦15mm、横25mmのサイズです。

「JIS」と「ISO」の違いとは

サイズなどの規格といえば「JIS」を思い浮かべる人も多いと思いますが、「JIS」は「日本工業規格」という日本国内の規格です。国際的な標準規格を示すのは「ISO」で、世界163ヵ国が参加しています。

JISは一般機械、電気・電子、土木および建築など多岐にわたる分野に分類され、分野ごとにアルファベットと数字が割り当てられています。一方のISOは、国際的な標準規格を決める機関の名前であり、同時にISOで定められた工業規格そのものも指します。

JISとISOでは、同じサイズでも微妙に寸法が異なり、例えばB5サイズといっても、JISが182×257mmに対し、ISOは176×250mmとなっています。

カード類に関していえば、日本国内でのみ流通するJIS規格で規定された「JIS2型」という寸法で作られているものを採用しているケースもあります。

しかし、海外でも使用するクレジットカードといえば、前述したISO規格の「ID-1」だけです。

ちなみに、クレジットカードは、サイズ以外に以下のようなものがISOによる国際規格で定められています。

  • 7811-1 エンボス
  • 7811-2 低保磁力磁気ストライプ
  • 7811-3 エンボス文字の物理的な位置
  • 7811-6 高保磁力磁気ストライプ

このように、クレジットカードのサイズ以外にも、磁気テープの位置、カード番号の位置や大きさなども細かく定められており、ねじれや曲げといった耐久性に関わる規定も詳細に設定されていることが分かります。

なぜ、クレジットカードのサイズは共通なのか

国際的な標準規格にのっとってクレジットカードを作る最大の理由は、国内外を問わず同じように使うことができるという点にあります。
絵柄などのデザインが違っても、決済システムに特別な影響はございません。しかし、クレジットカードのサイズやデータの記録位置などが異なると、磁気部分を読み取る機械もカード規格のバリエーションごとに用意しなくてはなりません。これでは、導入のコストがかかりますし、店舗では忙しい中でカードの種類を確認し、それに合った機械を用意するという作業はたいへんです。また、決済する際にミスを誘発する可能性もあるでしょう。手間を省いて確実に決済をするためにも、サイズは統一されている必要があるのです。

なお、経年劣化でクレジットカードの端が削れたり、何らかの負荷がかかって湾曲したりしてサイズが変わってしまうと、カード全体を入れるATMなどでは使えない可能性があるばかりか、機械を故障させてしまうことにもなりかねません。クレジットカードに欠けや割れ、ひびなどがある場合は無理に使用せず、発行会社に連絡をして新しいクレジットカードを送ってもらうようにしましょう。

2018年2月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。

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今回の記事のまとめ

発行会社が違っても、クレジットカードのサイズはすべて同じ

  • クレジットカードのサイズは国際基準で決められており世界共通
  • サイズは国際規格「ISO/IEC 7810」の「ID-1」
  • 「ID-1」は、「縦53.98mm、横85.60mm、厚さ0.76mm」

「JIS」と「ISO」の違いとは

  • JIS=日本工業規格は工業品などに対する日本国内の規格。ISOは国際的な標準規格

なぜ、クレジットカードのサイズは共通なのか

  • サイズ統一は、コストを削減し、決済する側の手間とミスを防ぐため