株式会社ブレイブテクノロジー

順番待ちに役立つアプリ「matoca」。今後に可能性を感じ、呼び出し通知アプリ「yoboca」もリリース

カスタマーディスプレイ

プリンタ

ユーザー向けサービス連携

公開:2023/6/8

 

順番待ちに役立つアプリ「matoca」。今後に可能性を感じ、呼び出し通知アプリ「yoboca」もリリース

株式会社ブレイブテクノロジーは、「順番待ち」のストレスを軽減することをミッションに、LINEミニアプリを活用した順番待ちサービス「matoca(マトカ)」を展開しています。「stera(ステラ)」のオールインワン端末「stera terminal(ステラターミナル)」が持っているプリンタ機能を活用し、順番待ちの受付から整理券の発券までを1台で手軽に実現できるアプリを開発。「stera market(ステラマーケット)」にリリース後、大きな可能性を実感したことで、さらに呼び出し通知サービス「yoboca(ヨボカ)」の開発・提供も実現。そして現在、また新たな機能のリリースに向かっています。

 

「順番待ちが好きな人などいない。私たちは、“待つストレス”の軽減と効率性の向上を目標にアプリを開発してきました。『stera terminal』活用で、我々のアプリ提供の可能性を広げることができました」。そう語るのは、同社の代表取締役CEO・磯本悟さんです。「stera market」に参加するまでの経緯や、アプリ開発にまつわる秘話、そして、「stera」を通じて目指すことについて語っていただきました。

 

目次

 

プロフィール

株式会社ブレイブテクノロジー 代表取締役/CEO 磯本 悟(いそもと さとる)

株式会社ブレイブテクノロジー 代表取締役/CEO 磯本 悟(いそもと さとる)

 

1972年 大阪府出身、FAシステムの設計など、10年間に亘り工業系のエンジニアとして従事。その後、IT系の企業へ転職をし、ソフトウェアエンジニアや事業責任者を努め、Android™ アプリ開発事業の立ち上げを行う。2011年に当社を設立し代表取締役に就任。

利便性と効率性を向上させる順番待ちアプリ「matoca」

ブレイブテクノロジーがオールインワン端末「stera terminal」の加盟店向けに、順番待ちアプリ「matoca」をリリースしたのは、2020年12月のことでした。

 

「matoca」は煩雑な受付業務をサポートする順番管理サービスで、手軽かつ効率的に整理券の発券を行うことができます。「誰にでも簡単に使えるシンプルな機能で、店舗とお客さま、双方のストレス軽減と効率化に役立つことができる」と磯本社長は話します。

 

磯本社長:弊社では、ユーザーのスマートフォンを通じてLINEミニアプリを活用することで、順番待ちの受付から、紙とデジタル、双方の整理券の発行までできる「matoca」の開発・販売を手掛けてきました。シンプルな機能に特化し、操作性を追求しているため、お客さまもスタッフも、誰でも簡単に整理券を発券することができます。

 

また、「matoca」ご利用のお客さまをLINE公式アカウントの友だちとして獲得することができます。端末を通じてお客さまの来店頻度なども分析できるため、マーケティングに加え、混雑日や混雑時間帯の予測やスタッフのシフト調整などにも活用いただけます。

 

今回、オールインワン端末「stera terminal」の機能と連携させたことで、LINEミニアプリへのデジタル整理券の発行に加え、「プリンタ接続不要」で紙による発券も実現することができました。これまでは、まずプリンタを用意し、タブレットやパソコンにつなぐ必要がありましたが、「stera terminal」によって端末1台のみで発券に対応できるようになり、より多くの方に手軽にご利用いただけるようになったと感じています。

 

順番待ちが好きな人はいません。私自身、いろんな店を利用する中で「紙に書いたり、電話で対応しているケースが多い」という状況を知ったため、LINEを使って何かできないかと考えてアプリの開発に至りました。LINEや「stera」を活用してサービスを広めていきたいと考え、この分野で日本一を目指そうと考えて事業を展開しております。

 

利便性と効率性を向上させる順番待ちアプリ「matoca」

「stera」の可能性を感じ、呼び出し通知アプリ「yoboca」も開発・提供

ブレイブテクノロジー社は「stera market」に「matoca」アプリを提供した際、今後の可能性を感じて、さらなる利便性を提供したいと考え、2021年9月には、呼び出し通知アプリ「yoboca」も開発・提供しました。こちらもLINEミニアプリを通じて、ワンタッチでお客さまのスマートフォンに呼び出し通知ができるため、誰にでも簡単に使いこなすことができます。

 

磯本社長:これまでフードコートなどの呼び出しベルには、衛生上の問題点や電波が届かずに呼び出しが機能しないなどの課題がありました。しかし、「yoboca」ならお客さまのLINEミニアプリに直接通知ができます。店舗を離れても通知が届くため、店内で待機する必要もございません。待機時間中にお客さまが自由に行動できる上、店内の混雑状態を避けられるというメリットもあります。

 

また、「matoca」と同様に、LINE公式アカウントの友だち獲得や来店頻度の分析、マーケティングなどにも役立てていただけます。

 

アプリケーションの開発はとてもコストが掛かるので、導入する店舗はもちろん、アプリ開発会社も非常に労力を使います。そうした背景があることにより、なかなかアプリが使われない難しさを実感してきました。

 

そこで、「コストを掛けず、世の中を便利にして、たくさん使ってもらえるアプリを作りたい」と考え、多くの方が使っているLINEアプリを活用するサービスを提供して広めていこうと思ったのです。1台でキャッシュレス決済から各種アプリの利用ができる「stera」の端末に大きな可能性を感じて、自社アプリのリリースと同時に「stera market」へのアプリ提供をスタートしました。

 

「stera」の可能性を感じ、呼び出し通知アプリ「yoboca」も開発・提供

三井住友カードのブランド力で自社アプリも広まると考えた

自社アプリ「matoca」をリリースした後、磯本社長はLINE社の紹介を通じて「stera」を知ったそうです。当時はまだ端末そのものがリリースされる前の段階でしたが、磯本社長は「今後、端末が普及していくことに大きな期待感があった」と話します。

 

磯本社長:そもそも我々には、ほかの端末にアプリを展開しようという発想がなかったんですよね。タブレットとプリンタがあってこそ利用できるという商品でしたから。「これからどう広めていくのか」と考えていた時期に、LINEの担当者の方から三井住友カードさんをご紹介いただいたんです。

 

当時は、「stera terminal」の端末そのものがリリースされていない最初期の段階でしたが、三井住友カードさんの販売力・営業力に魅力を感じて「この端末はすぐに世の中に広まっていくのではないか」と考えました。「stera market」参加の決め手になったのは、やはり三井住友カードさんのブランド力ですね。「stera」を通じて、私たちの自社アプリもたくさんの人に使っていただけるのではないかと思いました。

操作性が良く、プリンタ内の機能も使いやすい端末

一方、「stera market」への参加を決める際には、「端末や機能そのものにも魅力を感じたことも大きかった」と磯本社長は話します。

 

磯本社長:世の中のレジ周りにはたくさんの決済端末が置かれているのに、この端末はオールインワン。シンプルでスタイリッシュになったなと感じましたね。決済ができるオールインワン端末には、いろんなメーカーが取り組んでいますが、その中でも画面の大きさ、操作の快適さに魅力を感じました。「これなら店舗のスタッフの方が操作することにも問題がない」と思いました。

 

さらに、アプリ開発のベースがAndroid 。弊社もAndroid アプリを開発していたので開発の障壁がなく、すぐに搭載したいと思いました。

 

また、端末に内蔵されているプリンタ内の機能にも磯本社長は注目したそうです。

 

磯本社長:小柄なプリンタの中にオートカッターまでついていることに、とても驚きました。整理券を発券するアプリとしては重要なことです。

 

マルチディスプレイについては、お客さま側にも画面があるので、将来的にお客さんに対する広告などは出せるのではないかな、という考えもありましたね。

開発では「使いやすさ」にこだわり、UIを工夫した

磯本社長は「matoca」「yoboca」の開発においては、「使いやすさ、シンプルさ、わかりやすさ」を追求したと語ります。

 

磯本社長:「stera terminal」に搭載する際は、ボタンを大きくしたり、表示をわかりやすくしたりしました。また、マルチディスプレイについては、お客さま向けの画面にアプリの簡単な使用説明を表示し、より操作手順をわかりやすくしています。アプリ利用者の時間帯ごとのカウントも管理画面から見てもらうことができるようにしました。

 

プリンタとの連携については、三井住友カードさんから仕様に関するドキュメントをしっかりご提供いただいたので、それを確認しながら開発を行いました。自社アプリにつなぐ独立したプリンタと同じように、簡単に操作ができるものを実現できています。

 

開発では「使いやすさ」にこだわり、UIを工夫した

三井住友カードのサポートで開発もスムーズだった

「matoca」開発においては、特に壁にぶつかることもなく、1ヵ月程度で「stera terminal」に搭載できる仕様にできたそうです。

 

磯本社長:そもそも我々の得意としている分野でもあり、もともとブラウザで動くものをリリースしてきたので、早めに開発を進められたという背景もありますが、三井住友カードさんのサポート、迅速な対応のおかげで、大きな壁にぶつかることもなく、スムーズにリリースに至ったと感じます。「不明点があればどんどん聞いてください」と言ってくださったので、開発メンバーには「ドキュメントを見てわかりにくいことがあれば、三井住友カードさんに質問したらいいよ」と伝えていました。実際、その日のうちに回答をいただいていた印象がありますね。質問したその日のうちに回答が返ってくるので、非常にスムーズに開発が進んだと感じています。

 

また、「三井住友カードの担当者の印象」について、磯本社長はこう話します。

 

磯本社長:新しい便利な端末を作ったことに対して、「これを世の中に広めていきたい」という熱量をとても感じました。何より、「アライアンスを組んで一緒にやっていきましょう」というムードがありました。我々としても、新しいものを使って、新しく世の中を便利に変えたい気持ちは同じだと感じ、パートナーシップを組んで一緒にやっていけると思いましたね。

 

三井住友カードのサポートで開発もスムーズだった

ウェビナー参加や導入店舗への営業活動でチャネルが増えた

「stera market」に「matoca」「yoboca」のアプリケーションをリリースした後、アプリを継続利用する店舗数は20店舗以上も増えたそうです。

 

磯本社長:期待していたとおり、三井住友カードのブランドでいろいろ広めていただいたことが大きなメリットだったと感じます。オンラインの説明会を開催していただき、そこに参加したことで、いろんなチャネル、いろんな方々にご説明する機会をいただきました。開催回数はまだそれほど多くはございませんが、LINEで呼び出し通知が送れるしくみについて「こういうしくみがあったのか」と感心するお声を聞くことができていますし、問い合わせもいただいております。

 

また、「商談でいろんな付属品を購入しなくても三井住友カードさんのこの端末があれば手軽に始められますよ」という営業トークがしやすくなったと営業担当者も話しています。タブレットやプリンタなどの機材を準備する必要がないことに加えて、いろいろな決済方法が使えるという点にもご興味を示していただけます。

 

さらに、端末をすでに導入されているお客さまも多くいらっしゃいますので、スムーズに話ができて、営業チャネルとして非常にいいですね。現在の販売戦略としては、「すでに行列ができているお店で『stera』が入っているところ」をいかに見つけていくかが大事であると伝えています。混雑店、人気店で、かつ、「stera」がすでに導入されている、というチャネルに対し、まず市場リサーチをしてから営業を掛けていく。営業先の新たなチャネルができたと感じます。

 

ウェビナー参加や導入店舗への営業活動でチャネルが増えた

今後は販促活動に活用できる新機能を提供予定

ブレイブテクノロジー社では、LINEを通じて店舗に友だち登録をしたお客さまの情報をより上手に活用していくための新機能を開発・提供することを予定しているそうです。

 

磯本社長:現在、「stera」を通じて、1週間前に来たお客さまに自動的に販促活動の通知を行うなどの新しいしくみを開発しており、間もなくリリースする予定です。自動販促ツールを提供することで、店舗の売り上げ貢献に寄与していきたいと思っています。

 

個人で店舗を営んでいる方の場合、販促活動が苦手なケースも少なくございません。我々のアプリを利用する皆様の「できないところ」をお手伝いして売り上げに貢献すると同時に、我々も事業を成立できて、かつ、店舗を利用するお客さまもお得な情報をもらえる。三方にとってWin-Win-Winなしくみを目指していきます。

 

最後に、「stera market」への参加を考えている開発会社の方々に向けたメッセージをいただきました。

 

磯本社長:「stera market」にアプリケーションを提供されることで、露出は確実に増えます。いろんなお店の方、オーナー様に知っていただくことができるマーケットプレイスだと思うので、参加するだけの価値があると思います。開発に関しても、難易度は高くございませんし、サポート体制も充実していて安心できるので、ぜひ参加されるといいのではないかと思います。

 

stera アプリ開発の始め方

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