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AIで経理はどう変わる?活用方法やメリット、導入ポイントまで解説
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2026.02.03

AIで経理はどう変わる?活用方法やメリット、導入ポイントまで解説

AIで経理はどう変わる?活用方法やメリット、導入ポイントまで解説

AIを活用すれば、経理業務の効率化とコスト削減が実現できます。請求書処理や自動仕訳、経費精算などの作業にも対応できますが、AIの強みは自動化にとどまらず、「請求書のデータ入力、過去の取引パターンに基づく自動仕訳、異常値や重複の検出」など高度な処理まで行える点にあります。これらにより、処理時間の短縮やミスの削減をより実現できます。

ここでは、経理におけるAIの活用方法とメリット、AIの得意な業務と不得意な業務、導入を成功させるポイントについてわかりやすく解説します。

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AIで経理はどう変わる?

近年、AI技術の進化により、経理業務のあり方が大きく変わり始めています。請求書のデータ入力や仕訳作業といった定型的な業務には多くの時間と労力を要していましたが、AIの導入によって自動化・効率化が可能になってきました。しかし、AIが経理の仕事すべてを代替するわけではありません。

経理分野におけるAIの現在地と将来の可能性、そしてAI時代における経理担当者の役割について見ていきましょう。

経理におけるAIの今とこれから

現在の経理業務では、AI-OCR(光学文字認識)による請求書の文字認識や自動仕訳システムなど、データ入力を補助するAI技術が広く使われており、主に定型作業の効率化を目的としています。

現在注目されているのが「AIエージェント」と呼ばれる技術で、ユーザーの代わりに状況を把握し、自ら最適な行動を判断して実行します。あらかじめ決まった手順だけをこなす従来の自動化とは異なり、環境の変化にも柔軟に対応できます。
例えば、ベテラン担当者が経験則で行ってきた確認作業や、過去の承認パターンに基づく処理提案など、これまで属人化していた業務を補完できる可能性があります。

AI技術の進化により、経理担当者はルーティンワークから解放され、データ分析や経営判断のサポートといった戦略的な業務に集中できるようになるでしょう。
AIは経理部門の働き方そのものを変える存在として、今後ますます重要性を増していくと考えられます。

AIで経理の仕事はなくなる?

AI技術の進化により、「経理の仕事はAIに奪われるのではないか」という不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、経理業務が完全になくなることはないでしょう。

AIが得意とするのは決められたルールに沿った反復作業やデータ処理のため、複雑な経営判断や法的知識を要するもの、イレギュラーな取引への対応など、専門的な知見が求められる業務は、今後も人間が担う必要があります。また、AIの処理結果が常に正確とは限らないため、最終的な確認や判断も必要です。

つまり、AI技術によって業務内容は変化しますが、AI技術を理解し活用できる人材の価値は高まっていくと考えられます。

経理においてAIが得意なこと・不得意なこと

経理業務へのAI導入を成功させるには、AIが得意な領域と不得意な領域を正しく理解することが重要です。ここでは、経理業務におけるAIの得意分野と不得意分野をそれぞれ具体的に見ていきましょう。

AIが得意なこと

AIは特にルールが明確で繰り返しの多い業務において非常に高い能力を発揮するだけでなく、データ化や高速なデータ処理、情報の自動抽出やパターン認識、異常の検知など、非定型となる高度な処理にも強みを持っています。具体的には以下のような分野が得意です。

得意なこと 期待される効果
AI-OCR技術により紙書類から日付・金額・取引先名など情報を読み取ってデータ化 経理担当者の作業時間削減、入力ミスの防止
過去の履歴から学習した取引パターンを認識して、適切な勘定科目を提案 仕訳作業の効率化
通常とは異なる金額の取引や規定外の経費申請などを検知してアラートを出す ミスや不正の早期発見

AIが不得意なこと

特に創造性や高度な判断力を求められる業務、または感情的・社会的な要素が重要な業務はまだAIでは難しいです。状況に応じた判断や説明が求められる業務では、人間の専門性が必要となるでしょう。

不得意なこと 具体的な内容
  • 例外的な取引やイレギュラーなケースへの対応
  • 新規取引先との財務リスクの評価など
AIはデータで測れない要素を考慮した将来予測や判断は困難
  • 税法改正や会計基準の変更への対応
AIは法令の条文を読み取ることはできるが、「自社の実務にどう適用するか」「ほか部門とどう連携するか」といった判断は人間が行う必要がある
  • 経営層への報告資料作成
  • 部門間の調整業務
数字の背景や意図を説明し、関係者と合意形成を図るには、コミュニケーション能力や文脈を読む力が求められる

経理でのAIの活用方法とメリット

AI-OCRによる請求書処理や自動仕訳、経費精算の効率化など、実務でAI活用が進んでいる領域は多岐にわたります。ここからは、経理業務における具体的なAI活用方法とそのメリットを見ていきましょう。

経理でのAIの活用方法とメリット

請求書・領収書処理(AI-OCR)

AI-OCRを活用すれば、紙の請求書や領収書をスキャンするだけで、取引先・金額・日付といった必要な情報をAIが読み取り、経理システムへの入力作業を省略できます。これまで種類やレイアウトごとに設定が必要でしたが、学習機能の発達により多様な書式や手書き文字にも柔軟に対応できるようになっています。読み取ったデータは会計ソフトと連携し、仕訳作業に活用可能です。

AI-OCRは伝票処理時間を大幅に圧縮できて入力ミスも防げるだけでなく、電子帳簿保存法に沿った書類管理も可能なため、ペーパーレス化を推進したい企業にとって有効な手段となるでしょう。

自動仕訳と帳簿作成

銀行口座やクレジットカードの取引明細を取り込むと、AIが分析して適切な勘定科目を提案してくれます。過去の仕訳データから取引パターンを学び、経理担当者が確認・承認するだけで自動仕訳できるしくみです。使い続けることでAIの精度は向上し、企業固有の取引ルールにも対応できるようになるため、定型的な仕訳作業の負担が軽減され、月次決算の早期化にもつながるでしょう。

また、蓄積されたデータをもとに損益計算書や貸借対照表などの財務帳票を自動生成する機能も普及しています。AI活用により、経理担当者は数値の入力作業から解放され、データ分析などの戦略的な業務に時間を使えるようになります。

経費精算の効率化

経費精算業務では、従業員がスマートフォンで領収書を撮影するだけでAIが金額や内容を読み取り、自動で経費項目に分類します。活用の例として、申請内容が会社の規定と照らし合わせてチェックされ、上限額の超過や重複申請があれば、その場でアラートが表示されるなどです。

AIが事前に規定違反や不備をチェックしているため、承認者も業務との関連性や例外的な申請の妥当性など、人間の判断が必要な部分に集中できます。これにより、不正申請や入力ミスを防ぎながら承認スピードも向上するでしょう。また、経費精算の問い合わせ対応にAIを活用すれば、経理担当者の業務負担をさらに軽減できます。

決算やレポート業務のサポート

決算業務や財務報告の場面でも、AIによるサポートは絶大です。帳簿データや取引履歴をもとに、損益計算書や貸借対照表といった財務帳票を自動で生成できるため、月次・年次決算書の作成時間を大幅に短縮できます。監査対応においても必要な帳票や証憑を自動で抽出・整理できるため、資料準備にかかる負担を軽減できるでしょう。

また、AIは膨大なデータから売上傾向やコストの変動パターンを分析し、グラフやレポートで可視化します。例えば、特定の費用が前年比で急増している場合や、取引先の入金が遅延傾向にある場合など、経営上の注意点を早期に検知することが可能です。

AI機能を活用することで、単なる数値処理に費やす時間が減り、分析結果を踏まえた経営支援により多くの時間を使えるようになります。

ヒューマンエラーや入力ミスのチェック

手作業による経理処理では、どれだけ注意を払っても入力ミスや計算違い、見落としを完全に防ぐことは困難です。こうしたヒューマンエラーは、誤った経営判断や取引先とのトラブルにつながるリスクも否めません。

AIは設定されたルールに従って一貫した処理を行うため、転記や計算のミスを大幅に削減できますし、過去のデータから学習したパターンをもとに、通常とは異なる仕訳や金額の重複入力を自動で検知し、アラートを出すしくみも備えています。

AIの判断が常に正確とは限らないため、最終的には人間による確認が必要です。しかし、ゼロから入力する作業と比べて、AIが生成したデータを確認・修正する方がはるかに効率的であり、高い精度を維持しながら業務を進められます。

業務の標準化

経理業務では、担当者の経験や知識に頼った「属人的な業務」も課題のひとつです。ベテラン担当者が持つ判断基準やノウハウが共有されていないと引き継ぎに時間がかかり、担当者の不在時に業務が滞るリスクがあります。AIを活用することで、暗黙のルールや過去の処理パターンをシステムに蓄積し、誰でも同じ品質で業務を遂行できる環境を整えられます。

また、属人化をなくすことで新入社員の教育期間を短縮できたり、担当者の異動や退職による業務の混乱を最小限に抑えられたりします。経理業務の標準化は、組織全体の業務効率向上と人材育成の両面で効果を発揮するでしょう。

業務効率の向上とコスト削減

経理でAIを活用する最大のメリットは、業務効率の向上とそれに伴うコスト削減です。請求書の入力や仕訳作業といった単純作業をAIに任せることで大幅な時間短縮が実現できます。

人手不足や働き方改革が求められる中、AIは経理担当者の残業時間を削減し、限られた人員でも業務を回せる体制づくりに貢献します。また、ミスの修正にかかる手間やペーパーレス化による印刷コストの削減など、直接的な人件費以外のコスト効果も期待できるでしょう。

効率化によって生まれた時間をデータ分析や経営判断のサポートといった高付加価値業務に充てることで、経理部門全体の生産性向上につながります。

経理業務におけるAIとRPAの違い

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、人があらかじめ設定した手順やルールに従って、パソコン上の操作を自動で実行するしくみのことです。経理のように繰り返し発生する定型作業の効率化に向いています。

ここからは、AIとRPAが経理業務の中でどのような役割を果たすのか、目的やしくみの違いを見ていきます。

下の表は、横にスライドしてご覧ください。
AI(人工知能) RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
目的 データ分析、判断や予測、学習能力を活用して業務を高度化する 定型作業を自動化し業務を効率化する
しくみ 過去データから規則性を学習し、推定や分類を実行 あらかじめ設定した操作手順を忠実に再現
得意な業務 請求書の読み取り、勘定科目の提案、異常値検出など データ転記、ファイル保存、定例バッチ処理など
判断 状況に応じて自律的に判断できる 判断はできず、ルール通りに処理
柔軟性 書式の違いや例外にも学習で対応可能 画面変更や例外には弱く、事前設定が必要
導入・運用の難易度 学習データの準備と精度検証が必要 操作手順の定義が明確なら導入しやすい

経理のAI活用を成功させるポイント

経理業務へのAI導入は、目的を明確にし、初期投資や運用コストを把握したうえで、自社の業務に適した範囲で活用することが大切です。また、導入後も継続的な改善と人材育成を行うことで、AIの効果を最大限に引き出すことができます。
ここからは、経理のAI活用を成功させるためのポイントを解説します。

経理のAI活用を成功させるポイント

コストやリソースの確認

AI導入にはシステム初期費用に加えて、月額ライセンス料や従量課金などの運用コストが継続的に発生します。料金体系は製品によって異なり、処理件数に応じた従量課金型やユーザー数に基づくライセンス型などがあるため、自社の利用状況に合わせて検討する必要があります。

また、導入時には担当者教育やシステム設定作業など、時間と人的リソースも必要です。特に中小企業では、投資コストを回収できるか慎重に見極める必要があるでしょう。導入前に複数の見積もりを取り、費用と期間の妥当性を比較検討することをおすすめします。

導入の目的とルールを明確にする

AI導入で「何を解決したいのか」「どの業務に使うのか」を明確にすることが重要です。経費精算や仕訳業務など、AIで効率化したい具体的な業務をリストアップしましょう。

また、導入効果を測定できるよう、事前に評価指標を設定することも大切です。「経費精算の処理時間を短縮する」「手入力の仕訳件数を半分に減らす」など、数値目標を定めることで導入後の成果を客観的に判断できます。

さらに、機密情報や個人情報の取り扱いについて明確なルールを設けることも欠かせません。誤入力や情報漏洩を防ぐため、事前に社内ガイドラインを整備しておきましょう。

適用する業務範囲を決める

AI導入はまず、部分的な業務から始めることをおすすめします。経理業務全体を一気に変えようとすると、コストが膨らむだけでなく、トラブル発生時の影響も大きくなるためです。

請求書読み取りや経費精算など繰り返しの多い業務を選んで試験導入し、実際の効果を確認しましょう。適用する業務を選ぶとき、「処理件数が多い・ミスが起きやすい・担当者の負担が大きい」といった基準で優先順位をつける方法があります。クラウド型のサービスなら低コストで試せるため、「小さな範囲から始めて様子を見る」という進め方もおすすめです。

人材育成と継続的な改善を行う

AI導入後は、経理担当者への操作研修や学習機会の提供も必須です。AIシステムの基本操作だけでなく、創出された時間を活かしたデータ分析や改善提案など、人材がより付加価値の高い業務を担えるようスキルアップを支援しましょう。

また、定期的に運用状況を確認し、改善を重ねることが大切です。うまく機能していない部分があれば、設定を見直したり、適用範囲を調整したりする必要があります。

AI活用は継続的なプロセスです。定期的な振り返りと改善サイクルを回すことで、AIの効果を最大化し、経理部門全体の生産性向上につなげられるでしょう。

経理DXの第一歩!三井住友の法人カード

法人カードは、利用明細データを自動で経費精算システムへ連携できるため、精算漏れや入力ミスを防ぐなどで、経理業務の効率化に大きく貢献します。またAIとも相性が良く、法人カードとAIを組み合わせることで、支出の自動分類や不正検知も可能になり、経費管理の精度とスピードがさらに向上します。

以下では、上記でお伝えした経費精算システムへの連携やAIとの相性の良さから経理業務をサポートする三井住友コーポレートカード、三井住友パーチェシングカードをご紹介します。

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AIを活用して経理担当者の価値を高める時代へ

AIが得意とする定型業務の自動化により、経理担当者は時間のかかる作業から解放され、データ分析や経営支援といった戦略的な業務に集中できるようになります。さらに、導入後も継続的な改善と人材育成を行うことで、AIの効果を最大限に引き出せます。

ただし、AIは経理業務を完全に代替するものではありません。むしろ、AI技術を理解し活用できる人材の必要性が高まることで、経理部門全体の価値向上が期待できるでしょう。

よくある質問

Q1.経理においてAIが得意なこと・不得意なことは?

AIは、ルールが明確で繰り返しの多い業務において高い能力を発揮するだけでなく、データ化や高速なデータ処理、情報の自動抽出やパターン認識、異常の検知など非定型となる高度な処理にも強みを持っています。一方で「例外的な取引への対応、税法改正の実務への適用判断、経営層への報告や部門間の調整」といった状況に応じた判断やコミュニケーションが必要な業務は不得意です。

詳しくは以下をご覧ください。

Q2.経理業務におけるAIの活用方法とメリットは?

「請求書・領収書のデータ化、自動仕訳による勘定科目の提案、経費精算の自動チェック、決算業務やレポート作成の効率化」などが主なAI活用方法です。メリットとして「入力ミスの削減、処理時間の短縮、業務の標準化、人的コストの削減」が挙げられます。経理担当者はデータ分析や経営支援といった戦略的な業務により多くの時間を割けるようになります。

詳しくは以下をご覧ください。

Q3.経理へのAI導入を成功させるポイントは?

AI導入の目的を明確にし、初期投資や運用コストを把握したうえで自社業務に適した範囲で活用しましょう。すべてを一度に導入するのではなく、請求書処理や経費精算など特定の業務から始め、効果を確認しながら段階的に拡大するのがポイントです。担当者への研修や定期的な運用状況の確認、継続的な改善を行うことで、AIの効果を最大化できます。

詳しくは以下をご覧ください。

監修: 内山智絵
監修:内山智絵

大学在学中に公認会計士試験に合格。大手監査法人の地方事務所で上場企業の法定監査などに10年ほど従事した後、出産・育児をきっかけに退職。現在は、個人で会計事務所を開業し、中小監査法人での監査業務を継続しつつ、起業女性の会計・税務サポートなどを中心に行っている。
【保有資格】公認会計士、税理士、AFP
内山会計事務所


  • 2026年2月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。

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