仕入れの勘定科目はどうすればいいの?仕訳処理の方法をわかりやすく解説
農林水産業から製造業、サービス業に至るまで、ほとんどの業種において、何を仕入れるかの差こそあれ商品の仕入れが必要になります。日々の仕入れを適切に管理しないと、売上や利益が把握できません。そこで、簿記においては商品を仕入れた際は「仕入」や「商品」という勘定科目を用いて仕訳を行う必要があります。
ここでは、三分法や分記法をはじめとした仕入れの仕訳例、支払い方法別の仕訳についても解説します。
仕入れの勘定項目は?
仕入れとは、そのまま利益を上乗せして販売したり、材料を加工して新たな商品として製造したりする目的で、メーカーや卸売業者から商品や材料を購入することです。仕入れには、仕入れの際に必要となる輸送費や手数料、販売の際にかかる送料なども含まれます。商品の仕入れを行った際は、簿記では「仕入」や「商品」という勘定科目を使って仕訳を行います。
ちなみに、「仕入」は勘定科目の5要素、貸借対照表を構成する「資産」「負債」「純資産」と損益計算書を構成する「費用」「収益」のうち、企業がビジネスをする上で売上に直接関係する「費用」に該当します。一見すると「資産」にしてしまいそうですが、それは誤りなので注意しましょう。
仕入れの仕訳例
では、仕入れの仕訳はどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、それぞれ5万円の品物を仕入れた場合を記述します。仕訳方法は、記述のしかたによって4種類あります。
仕入れの仕訳方法4種類
三分法
簿記において「仕入(費用)」「売上(収益)」「繰越商品(資産)」の3つの勘定科目を用いて商品売買を記帳する方法です。取引ごとに利益の計算をする必要がなくシンプルで分かりやすいことがメリットで、多くの企業で利用されているもっともポピュラーな記帳方法です。一方、決算日に在庫が残っている場合、棚卸など決算整理をしなければ商品売買の正しい利益を把握しづらくなってしまう点がデメリットといえます。
三分法による仕訳の例
分記法
「商品」「商品売買益」の2つの勘定科目を用いて商品売買を記帳する方法です。分記法は取引ごとに原価と利益を反映するため、推移をリアルタイムで把握できるのが最大の特徴です。また、在庫の残高管理が容易で決算整理が不要であることもメリットといえます。一方で、売上があがるごとに原価と利益を分けて記帳しなければならず、日々の仕訳業務に手間がかかる点がデメリットです。
分記法による仕訳の例
総記法
「商品」という勘定科目1つで商品売買を記帳する方法です。記帳が簡略化されることが最大のメリットですが、仕入原価と売上が混在してしまっているので決算整理が複雑になりやすい点がデメリットです。そのため、昨今では総記法を採用している企業はほとんどありません。
総記法による仕訳の例
五分法
「仕入(費用)」「売上(収益)」「繰越商品(資産)」の三分法に「仕入値引・戻し」「売上値引・戻り」の2つの勘定科目を追加して商品売買を記帳する方法です。三分法に似た記帳方法なのでシンプルで分かりやすく、加えて値引きや返品が多い商品を取り扱っている場合には、取引が把握しやすくなる仕訳方法といえます。一方、勘定科目の数が5つになることから、仕訳作業に手間がかかって記帳ミスが生じやすい点がデメリットです。
五分法による仕訳の例
各記帳方法の違い
ここまで説明した4つの記帳方法について、それぞれの違いを下表にまとめました。
支払い方法による仕訳の違い
仕入れの支払い方法によっても、仕訳が異なります。ここでは企業で使用される機会が多い「三分法」による支払いの仕訳方法について紹介します。それぞれ3万円の品物を仕入れて支払った場合を想定しています。
請求書払い
請求書払いの場合、あとから代金を支払うため貸方の勘定科目は「買掛金」となります。
30,000円の仕入れを行い、請求書払いした例です。
口座振替
口座振替の場合、貸方の勘定科目は「普通預金」として処理します。
30,000円の仕入れを記帳します。
翌月、銀行口座から30,000円が引き落とされた際は以下のように記帳します。
現金払い
現金払いの場合、貸方の勘定科目は「現金」として処理します。
30,000円の仕入れを行い、現金払いした例です。
クレジットカード払い
クレジットカード払いの場合、貸方の勘定科目は「未払金」として処理します。決済日によって、翌月または翌々月の所定日に銀行口座から引き落とされます。
30,000円の仕入れを行い、クレジットカード払いした例です。
翌月の所定の引き落とし日に銀行口座から引き落とされた際は以下のように記帳します。
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法人カードで仕訳処理を効率化
法人カードを利用し支払い方法を法人カード払いに統一することで、キャッシュレス化による小口現金の管理業務の削減、経費精算システムとの連携による入力業務の削減、ペーパーレス化による紙での申請の削減など経費精算業務を効率化することができます。
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仕入れはビジネスの第一歩、法人カードを活用して経理処理の効率化を目指そう
勘定科目「仕入」の三分法や分記法をはじめとした仕訳例、支払い方法別の仕訳について解説しました。事業活動の傍らで適切な経理処理を進めていくことは、担当者にとって大きな負担となるケースも少なくありません。現状、現金での支払いが多いようであれば、ぜひこの機会に法人カードを活用して仕入れを一本化し、手間の軽減を図ってみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q1.仕入れの勘定項目は何になりますか?
仕入れとは、そのまま利益を上乗せして販売したり、材料を加工して新たな商品として製造したりする目的で、メーカーや卸売業者から商品や材料を購入することです。簿記における仕入れの勘定項目は、「仕入」または「商品」となります。
詳しくは以下をご覧ください。
Q2.仕入れの仕訳例は?
帳簿の記帳方法は、「三分法」「分記法」「総記法」「五分法」の4つが挙げられます。それぞれにメリット・デメリット、適したビジネスがあります。自社のビジネスがどんな業種であるか、どんな商品を扱うかで記帳方法を決定しましょう。
詳しくは以下をご覧ください。
監修:内山 智絵
大学在学中に公認会計士試験に合格。大手監査法人の地方事務所で上場企業の法定監査などに10年ほど従事した後、出産・育児をきっかけに退職。現在は、個人で会計事務所を開業し、中小監査法人での監査業務を継続しつつ、起業女性の会計・税務サポートなどを中心に行っている。
【保有資格】公認会計士、税理士、AFP
2023年12月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。
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| 年会費 | 永年無料 | 5,500円(税込) 年間100万円のご利用で翌年以降 永年無料※1 |
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| ポイント還元率 | 0.5%~1.5%※2 | 0.5%~2.0%※2 | 1%~10%※5 |
| カード利用枠 | ~500万円※3 | ~9,999万円※3 | |
| 旅行傷害保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険※4 | 最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険※4 | 最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険※4 |
| 特徴 |
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| 年会費 |
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永年無料 |
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| カード利用枠 | ~500万円※1 (1回払いでのご利用) |
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