社会人の準備
1人暮らしを始める前に――知っておくと役立つ知識と注意点
新社会人となり、家族や親元を離れて1人暮らしを始める人も多いのではないでしょうか。生まれ故郷や慣れ親しんだ土地とは異なる地域での1人暮らしは、楽しみな反面、不安も少なからず感じてしまうもの。
ここでは、1人暮らしのメリット・デメリットをはじめ、そろえておきたいアイテム、かかる費用、失敗しないためのポイントなど、これから1人暮らしを始める際に役立つ、さまざまな知識と注意点をご紹介します。
- 記事の目次
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1人暮らしのメリット
進学や就職などをきっかけに、家族と離れて1人で生活を送る1人暮らし。実家暮らしの場合と比べて、どのようなメリットがあるのでしょうか。
好きな場所に住める
1人暮らしのメリットに、自分の好きな場所に住めるという点があります。会社からのアクセスの良い立地、憧れていたエリア、趣味を楽しめる街など、自分らしい暮らしを実現させてくれる住まいの条件は、人によってさまざま。
1人暮らしなら、誰にも干渉されず自分が好きな場所を選んで住むことができます。
自由な暮らしができる
家族といっしょに住んでいる場合、お風呂やトイレ、キッチンといった共有の場所を使う際、家族間のルールがあったり、好きなタイミングで好きなように振る舞ったりすることは難しいものです。夜遅く帰宅する際には事前に連絡を入れたり、受験勉強に励む家族と同居している際は物音をあまり立てないようにしたりと、何かと気を使うシーンも少なくありません。
しかし1人暮らしであれば、いつ何をどうするのも自由です。飲み会で夜遅くに帰宅して怒られることもなく、ゲームやテレビを長時間楽しんでいたりしても、誰かに文句を言われることもありません。また、部屋のコーディネートも思いのままに楽しむことができるので、お気に入りのインテリアやアイテムを集めて自分らしい部屋づくりにチャレンジすることもできます。何をするにも、誰にも干渉されない自由を謳歌することができるでしょう。
友人などを呼びやすい
家族がいると、いつでも好きなときに友人や恋人を家に招くことはできません。しかし、1人暮らしであれば、それも自分の独断で決めることができます。
終電がなくなってしまった友人を家に呼んだり、休日や仕事終わりに恋人と家で楽しい時間を過ごしたりということが、自分の判断で自由にできます。
生活力が向上する
1人暮らしでは、料理や洗濯、掃除、ゴミ出し、買物など、生活に関わることをすべて1人でこなす必要があります。そのため、自然と生活力が向上していくでしょう。特に洗濯やゴミ出しは、計画的に行わなければ溜まる一方です。限られた時間でさまざまな家事を計画的にこなしていくうちに、時間管理能力も養われていきます。
また、1人暮らしの場合、限られた収入の中から家賃や光熱費、食費、交際費などをやりくりしなければならないため、お金の管理能力や経済感覚が次第に備わっていきます。
1人暮らしのデメリット
1人暮らしにはデメリットも存在します。1人暮らしを始める前に、デメリットについても知っておきましょう。
実家暮らしよりお金がかかる
1人暮らしは、実家暮らしよりも何かとお金がかかります。最初の引越し費用はもちろんのこと、毎月発生する家賃や光熱費、生活費など、すべて自分の収入の中からやりくりすることになります。実家暮らしと比べると、自分の自由になるお金は少なくなるでしょう。
自己管理が大切
1人暮らしでは、生活全般の管理をみずから行わなければなりません。日々の家事はもちろんのこと、食生活や生活のリズムが乱れないよう、律する必要もあります。また、急な発熱など、病気にかかってしまった際は、看病してくれる家族がいないため、自分で何とかしなければなりません。
孤独を感じることも
1人暮らしの場合、仕事で疲れて帰宅しても、家には当然誰もいないため、「おかえり」の挨拶やねぎらいの言葉をかけてくれる相手はいません。明かりのついていない部屋に帰る際に、ふと寂しさを感じてしまうことがあるかもしれません。
1人暮らしにかかる費用とは?
1人暮らしをする際、実家暮らしと比べてどのような費用がかかるのでしょうか。その内容について見ていきましょう。
初期費用
1人暮らしを始める際、物件の賃貸契約を進める初期費用として、まとまった金額が必要になります。
代表的なものが敷金・礼金や仲介手数料です。これらは、物件の価格や契約の内容によって異なりますが、数十万円は用意しておくといいでしょう。また、火災保険や鍵の交換費用が必要な場合もあります。
引越し費用
物件が決まれば、引越しのための費用が必要になります。引越し費用は、時期・荷物の量・距離で算出され、安くても数万円から、繁忙期などの高い場合は10万円以上になるケースもあります。
家具・家電、雑貨などの購入費用
1人暮らしを始める際には、最低限これだけはそろえておきたいというアイテムがいくつかあります。
- 家具・家電
1人暮らしに必要な家電に、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機などが挙げられます。これらをまとめてセット販売している家電量販店が多いように、1人暮らしの生活では最低限そろえておきたいアイテムです。また、入居先に照明やエアコンがあらかじめついている場合は不要ですが、ついていない場合は、こちらもそろえておく必要があるでしょう。
なお、物件の窓の位置によっては、カーテンやブラインドがないと室内が外から丸見えになってしまうことも。窓のサイズに合わせた物を、事前に購入しておくといいでしょう。 - 寝具
ベッドや布団、枕といった寝具類も必須です。季節に合わせて、厚手の毛布や薄手のタオルケットなども用意しておくと、より快適に過ごせます。 - 通信設備
リモートワークなどで、PC作業を自宅で行う人は、通信設備もしっかり整えておく必要があります。通信設備の導入には、事前工事などが必要になるケースもありますので、引越し前に調べておくことが大切です。 - 生活雑貨
包丁、鍋、フライパンなどの調理器具のほか、茶碗、皿、コップなどの食器、タオル、トイレットペーパー、ゴミ袋といった、生活に最低限必要な雑貨類もそろえておくと便利です。これらがあれば、引越し後の生活をスムーズにスタートできます。
毎月かかる費用
毎月の生活にかかる費用には、おもに家賃、食費、水道光熱費、通信費が挙げられます。
- 家賃
賃貸の場合、毎月必ず一定額の家賃を支払うことになります。一般的には、家賃は収入の3割程度が理想といわれており、家賃を中心とした家計の割合をあらかじめ設定しておくと、やりくりの目安になるでしょう。 - 食費
食費も家賃と同様、月々の支出のメインとなる要素です。自炊を中心にするか、外食や中食を中心にするかでその金額は大きく異なりますが、1日1,000円で生活したとしても、1ヵ月で3万円は必要になる計算です。自身の収入額と全体の支出のバランスを考えながら設定しましょう。 - 水道光熱費
生活に必要不可欠な電気・ガス・水道は、毎月必要な支払いです。しかし、夏場や冬場など、エアコンの稼働量が多くなる時期には、電気代がそれ以外の月の倍以上の金額になってしまうこともあります。 - 携帯電話などの通信費
生活必需品のひとつでもある携帯電話。携帯料金などを含む通信費も、1人暮らしに必要な月々の費用として計算しておく必要があります。
1人暮らしをする際に、注意しておきたいポイント
充実した1人暮らしの生活を送るために、注意しておきたいポイントや心構えについて解説します。
物件選びは慎重に
物件を選ぶ際に、実際の生活を想像しないまま決めてしまい、「失敗した…」と後悔してしまう人も少なくありません。例えば、「駅の近くの物件にしたものの、電車の音がうるさく生活に支障がある」「家賃の安さから築年数が古い物件にしたところ、建物内部の音が響きやすく周囲の雑音が気になってしかたがない」といったことも。
物件を探す際には、立地や家賃、間取りだけではなく、周囲の環境、建物の構造、近隣住民の様子などもしっかりチェックするようにしましょう。
生活リズム
誰にも干渉されることのない1人暮らし。その解放感から、つい夜更しをしてしまい、生活が不規則になってしまったり、自炊に慣れず外食ばかりに頼り、健康管理が疎かになったりしてしまうことも。
新社会人として、仕事をこなすことももちろん大切ですが、まずはしっかり自己管理ができる大人を目指しましょう。
経済的自立を目指す
社会人として、仕事をすることで自分が生きるための費用をみずから稼ぐことになります。1人暮らしの場合、かかる費用も多いため、当初はお金のやりくりに悩むことも多いかもしれません。しかし、得た収入の範囲内で生計を立て、親や家族のお金に頼ることなく、安定した生活を送ることが、経済的な自立につながります。つい散財してしまったり、遊興費に使い過ぎてしまったりしないよう、収入の使い道はしっかり計画しましょう。
1人暮らしのお金の管理はクレジットカードが便利
自由に自分の時間を過ごせる反面、自分の行動には自分で責任を負わなければならない1人暮らし。特に、お金の管理はしっかり行う習慣をつけておかないと、毎日の生活や将来の貯蓄に不安を感じてしまうこともあるでしょう。
毎月の収支を把握することが大切ですが、慣れない新生活にその時間を割くのは難しいもの。そのため、新社会人はクレジットカードを活用したお金の管理が便利です。クレジットカードの利用明細書を、家計簿代わりに利用することで、収支を簡単に管理することができます。また、クレジットカードは後払い決済のため、手持ちの現金がない場合でも買物をすることができ、分割払いやリボ払いといった支払い方法も利用することが可能です。
新社会人におすすめの三井住友カード
三井住友カード(NL/ナンバーレス)
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※5
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※4
即時発行ができない場合があります。
※5
事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提です。
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高校生を除く満18歳以上の方が利用できるゴールドカードです。三井住友カード(NL)同様、券面には、カード番号・有効期限・セキュリティコードが表記されない、安心・安全のナンバーレス。クレジットカード情報はVpassアプリから確認できるので、ネットショップでもスムーズに買物ができます。また、三井住友カード ゴールド(NL)には、毎年の年間利用額に応じたポイント還元や条件付きで年会費が永年無料になる特典、特定加盟店での利用でポイント還元率がアップする特典があります。
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自己管理をしながら、快適な1人暮らしを目指そう
自由な生活が手に入る1人暮らしですが、その自由さを履き違えてしまうと、体調を崩したり、お金の管理がずさんになってしまったりと、思わぬ落とし穴も…。
新社会人として、しっかりとした自己管理を心掛けながら、さまざまなスキルを身につけて、快適な1人暮らしを目指しましょう。
- 2020年2月時点の情報なので、最新の情報ではない可能性があります。