クレジットカードのブラックリストとは?登録される条件や確認方法を解説
2024.07.11
クレジットカードのブラックリストとは?登録される条件や確認方法を解説
クレジットカードのブラックリストとは?登録される条件や確認方法を解説
2024.07.11
監修:金子賢司
東証一部上場企業(現在は東証スタンダード市場)で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信中。
【保有資格】CFP®
「ブラックリストに登録されるとクレジットカードの審査に通らない」そんな話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。また、クレカの支払いやローンの返済が遅れたときに「ブラックリストに登録されてしまうのでは」と不安を感じることもあるかもしれません。
そもそもブラックリストとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、登録される条件や確認方法、載らないための対策について解説します。
この内容は一般的な内容であり、当社の審査や実際の利用履歴、信用情報について語る内容ではありません(内容は公開されておりません)。ご注意ください。
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クレジットカードのブラックリストとは?
クレジットカードのブラックリストとは、信用情報機関に金融事故の履歴が登録されることを指します。実際に「ブラックリスト」という名前のリストが存在するわけではなく、金融事故が登録されることに対して「ブラックリストに載る」という表現が用いられています。
なお、信用情報機関とは、クレジットカードやローンに関する取引内容、支払い状況などを登録する情報機関です。登録された信用情報は「クレヒス(クレジットヒストリー)」ともよばれます。
国内の信用情報機関には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(個信センター)の3種類があり、それぞれ加盟している企業・金融機関が異なります。
この3つの信用情報機関に登録されている金融事故の情報は、CRIN(Credit Information Network)というネットワークを介して共有されていることが特徴です。
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ブラックリストに登録されるとどうなる?
ブラックリストに登録されると、新しくクレジットカードやローンに申し込んだ際の審査に影響が出る可能性があります。
クレジットカードやローンの申込時には、「支払いや返済が行えるか」についての審査が行われます。具体的な審査基準は公開されていないものの、信用情報機関に登録されている内容も審査で重視されるといわれています。
そのため、信用情報機関に金融事故を起こした事実が登録されていると、「返済や支払い能力に不安がある」と審査に不利に働く傾向にあります。
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ブラックリストに載りやすいNG行動
信用情報機関に金融事故として登録される情報には、「支払いの長期延滞」や「債務整理」、「代位弁済」などいくつかの種類があります。ここからは、ブラックリストに載りやすいNG行動を確認していきましょう。
支払いの長期延滞
金融事故として登録される情報の1つに、支払いの長期延滞が挙げられます。具体的には、クレジットカードや携帯電話の分割購入、奨学金(日本学生支援機構)などの支払い、返済が該当します。
ただし、ブラックリストとして登録されるのは、長期に渡って支払いを滞納している場合です。「引き落とし日を忘れていた」といった理由で延滞してしまった場合でも、気づいたときにすぐに支払いを行えばブラックリストに登録されることは避けられるでしょう。
とはいえ、クレジットカードやローンの支払いは信用情報に直結する取引ですので、期日に遅れることなくきちんと返済することが大切です。
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債務整理
自己破産や任意整理、個人再生など債務整理の手続きを行った際も、金融事故として信用情報機関に登録されます。
債務整理とは、借金の減額や免除、支払いの猶予などを法的に認めてもらうための手続きです。借入金による負担を軽減できるメリットがあるものの、信用情報に傷がついてしまう点には注意が必要です。
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代位弁済
代位弁済もブラックリストに載りやすい行動の1つです。
代位弁済とは、借入金を返済できなくなったときに保証会社などの第三者が代わりに返済を行う手続きです。おもにカードローンやクレジットカード、住宅ローンが対象となり、一定期間以上返済を延滞すると代位弁済が行われるしくみとなっています。
代位弁済が行われると、その履歴が金融事故として信用情報機関に登録されます。
クレジットカードの強制解約
クレジットカードの強制解約も、金融事故として登録される情報です。
クレジットカードの強制解約は支払いの延滞がおもな理由ですが、それ以外に申込時の虚偽申告や規約違反なども強制解約の対象となります。
例えば、「ショッピング枠を現金化する」など規約違反となる行為を行っていることが発覚した際は、強制解約によってクレジットカードを利用できなくなる措置が取られます。
強制解約の履歴は金融事故として信用情報機関に登録されますので、その後新たにクレジットカードを作ったり、ローンを申し込んだりする際の審査に影響を与える可能性があります。
短期間での複数申し込みや解約
クレジットカードを短期間のうちに複数申し込んだり、すぐに解約したりする行為もNG行動です。
複数枚のクレジットカードの申し込みや短期解約は、いわゆる金融事故には該当しません。しかし、契約内容や取引状況は、信用情報として共有されるしくみとなっています。
そのため、複数のクレジットカードを同時に申し込んだり、短期間で入退会を繰り返していたりすると、「複数枚のカードが必要な事情があるのではないか」、「入会特典を目当てに入退会を繰り返しているのではないか」など、カード会社に取引を敬遠される可能性があります。
ブラックリストの登録に影響しないこと
クレジットカードの支払いや口座からの引き落としはブラックリストの登録に影響を与えるポイントですが、なかには金融事故に該当しない取引もあります。
例えば、クレジットカードの支払いの延滞は、短期間であればすぐにブラックリストに登録される心配はありません。
ブラックリストは、長期間に渡って支払いを延滞することで登録が行われます。そのため、「引き落としができていなかったけど、気づいてすみやかに支払いを行った」というケースであれば、すぐにブラックリストに登録される可能性は低いでしょう。
また、公共料金や税金の支払いは、信用情報機関に登録される取引の対象となりません。口座からの引き落としができていなかったり、納税を滞納していたりする場合でも、金融事故として信用情報機関に登録されることはありません。
ただし、公共料金や税金の支払いをクレジットカードに指定している場合は、通常どおり信用情報の対象となります。
クレジットカードのブラックリストには影響しませんが、サービスの利用に影響が出たり、延滞料金、延滞税がかかったりするため、期日を守って支払いましょう。
ブラックリストの情報はいつまで保存される?
ブラックリストに記載されている情報には、下記のとおり登録期間が定められています。
詳細は各信用情報機関名にリンクした各ウェブサイトでご確認ください。
別ウィンドウで「株式会社シー・アイ・シー」「株式会社日本信用情報機構」「一般社団法人全国銀行協会」のウェブサイトへ遷移します。
登録期間は情報の内容によって異なっており、クレジットカードの申し込みに関する情報は半年程度とされていますが、返済に関する情報などは5年間保存されることが一般的です。
ブラックリストに登録されているか調べる方法
各信用情報機関に登録されている契約内容や支払い状況などの情報は、手続きを行うことによって開示してもらうことができます。開示請求手続きの方法は、信用情報機関によって異なります。
詳細は各信用情報機関名にリンクした各ウェブサイトでご確認ください。
別ウィンドウで「株式会社シー・アイ・シー」「株式会社日本信用情報機構」「一般社団法人全国銀行協会」のウェブサイトへ遷移します。
開示請求手続きには手数料が発生します。手数料は信用情報機関や開示方法によって異なりますので、手続きを行う前に必ず確認しておきましょう。
ブラックリストに載らないための対策
ブラックリストに登録されると、新たにクレジットカードやローンを申し込む際の審査に影響を与える可能性があります。ブラックリストに載らないためには、「返済期限を守る」、「債務整理を行わない」といったことに注意することが大切です。
もしブラックリストに載ってしまった場合は、クレジットカードではなくデビットカードやプリペイドカードを利用したり、家族カードを発行したりする方法を検討しましょう。
返済期限を守る
クレジットカードやローンには支払いの期日が定められています。延滞すると、信用情報に傷がついてしまう要因になります。
クレジットカードやローンを利用する際は、毎月きちんと支払いができるように、期日を把握しておくようにしましょう。
また、「残高不足で支払いができなかった」ということを防ぐためには、請求額を確認しておくことも大切です。
三井住友カードでは、「請求額確定通知メール」やVpassアプリの活用で、お支払い日や請求額を簡単に確認できます。返済期限を守りながらクレジットカードを利用するためには、こうしたサービスも活用してみることがおすすめです。
債務整理を行わない
借入金の返済や利息負担に悩んでいる際は、債務整理を行うことで家計の収支を立て直すことができます。しかし、債務整理を行った履歴は、金融事故として信用情報機関に登録されてしまいます。
新たなクレジットカードやローンの申し込みにも影響を与えてしまうため、「債務整理以外の方法で収支を立て直せないか」ということをしっかりと考えることが大切です。
虚偽の内容で申し込んだり、短期間に複数回の申し込みをしない
ブラックリストに載らないためには、クレジットカードやローンの申込時にも注意する必要があります。
クレジットカードやローンの申込時に虚偽の内容を申告したり、短期間に複数回の申し込みを行ったりすると、カード会社や金融機関から敬遠される要因となります。これらの行為は金融事故には該当しませんが、カード会社や金融機関に不信感を与えてしまいかねません。
申込時はきちんと正しい情報を申告し、短期間に複数回の手続きを行わないように注意しましょう。
支払い期限の管理が簡単!三井住友カードのおすすめカード
前述したとおり、三井住友カードでは「請求額確定通知メール」やVpassアプリといった延滞を防ぐサービスを利用できます。ここでは、支払い期限の管理が簡単になる三井住友カードのおすすめカードを紹介します。
三井住友カード(NL/ナンバーレス)
年会費が永年無料で、高校生を除く満18歳以上の方が利用できます。券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが表記されていないナンバーレスのカードのため、初めての方でも安心・安全です。クレジットカード情報はVpassアプリをダウンロードすれば簡単に確認できますので、ネットショップでのお買い物もスムーズです。従来のクレジットカードとはまったく違う、先進性を備えたクレジットカード体験が待っています。
年会費永年無料のナンバーレスカード!
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三井住友カード
(NL/ナンバーレス)
三井住友カード
(NL/ナンバーレス)
年会費: |
永年無料 |
ポイント還元率: |
0.5%~7% |
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限度額: |
~100万円 |
国際ブランド : |
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おすすめポイント
対象のコンビニ・
飲食店でスマホの
タッチ決済ご利用で 1・2・3
ポイント
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即時発行可能!
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海外旅行傷害保険 5
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2,000万円
※1 商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※2 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。
※3 通常のポイント分を含んだ還元率となります。
※4 即時発行ができない場合があります。
※5 事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提です。
※ 本カードのご利用には、スマートフォンでのVpassアプリのダウンロードが必要です。
三井住友カード ゴールド(NL/ナンバーレス)
高校生を除く満18歳以上の方が利用できるゴールドカードです。三井住友カード(NL)同様、券面には、カード番号・有効期限・セキュリティコードが表記されない、安心・安全のナンバーレス。
また、三井住友カード ゴールド(NL)には、毎年の年間利用額に応じたポイント還元や条件付きで年会費が永年無料になる特典があります。
使うほどおトクなゴールドカード
使うほどおトクなゴールドカード
三井住友カード
ゴールド
(NL/ナンバーレス)
三井住友カード ゴールド
(NL/ナンバーレス)
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ポイント還元率: |
0.5%~7% |
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※1 対象取引や算定期間などの実際の適用条件などの詳細は三井住友カードのホームページをご確認ください。
※2 商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※3 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。
※4 通常のポイント分を含んだ還元率となります。
※ 本カードのご利用には、スマートフォンでのVpassアプリのダウンロードが必要です。
ブラックリストに載る可能性のある行動は控えよう
信用情報機関に金融事故の履歴が登録されると、クレジットカードやローンの審査に影響を与えてしまいます。ブラックリストに登録された情報は一定期間保存されるため、審査に苦労することも珍しくありません。
クレジットカードやローンなどの金融商品を便利に活用するためには、ブラックリストに載る可能性がある行動は日頃から避けるように心がけましょう。
よくある質問
Q1.クレジットカードのブラックリストの意味は?
クレジットカードのブラックリストとは、信用情報機関に金融事故の履歴が登録されることを指します。実際に「ブラックリスト」という名前のリストが存在するわけではなく、金融事故が登録されることに対して「ブラックリストに載る」という表現が用いられています。
詳しくは以下をご覧ください。
Q2.ブラックリストに登録されるとどんな影響がある?
ブラックリストに登録されると、新しくクレジットカードやローンに申し込んだ際の審査に影響が出る可能性があります。クレジットカードやローンの審査では、支払い能力に関する信用情報が重視されます。そのため、金融事故を起こした事実が登録されていると、「返済や支払いができないのではないか」と審査に不利に働く傾向にあります。
詳しくは以下をご覧ください。
Q3.ブラックリストに載りやすい行動にはどんなものがある?
ブラックリストに載りやすい行動として、支払いや返済の長期延滞が挙げられます。クレジットカードやローンの支払いを長期間に渡って延滞していると、金融事故としてブラックリストに登録されてしまいます。また、債務整理や代位弁済もブラックリストに載りやすい行動です。
詳しくは以下をご覧ください。
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2024年7月時点の情報のため、最新の情報ではない可能性があります。