SMBCの実験期間は、2016年12月12日(月)から2017年1月30日(月)まで、対象者は、SMBCの本店・東館に勤務する社員約1,000名です。
また、三井住友カードの実験期間は2016年11月21日(月)から2017年1月31日(火)まで、対象者は三井住友カードの東京本社に勤務する社員約400名です。
生体認証は他の認証手段と比べ、成りすましが極めて困難であり、またカード等の物理的なID情報を携帯する必要がない等のメリットがあることから、様々な分野で活用され始めています。
決済分野においても、FinTechを活用した高度で先進的なサービスを体験できる環境の整備が期待されており、そうした環境整備を実現する一つの方法として生体認証への注目度が高まっています。中でも顔認証は専用の認証装置が不要という特長を有しています。なお、登録した生体情報は数値化されているため、万一その情報が第三者に渡っても本人の顔は特定できません。
今回の実証実験では、世界No.1の認証精度(注1)を有するNECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用し、事前に撮影・登録した社員の顔画像と、食堂に設置したカメラで撮影する顔画像を照合して本人確認を行います。
NECとSMBC、及び三井住友カードは、本実証実験において認証性能や利用者の生体認証に対する受容性、運用負荷等システム・運用面の確認を行い、実店舗での顔認証を活用した安全・安心で便利な手ぶらでの新たな決済サービスの提供を見据えた経験・ノウハウの蓄積を図ります。
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実証実験概要
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@登録
参加者の「氏名」「生体情報(数値化された顔情報)」等をシステムに登録する。 |
A利用
食堂に設置されたカメラで顔認証を行う。
SMBCでは、顔認証に加え、社員証を専用リーダーへかざすことで資金精算を行う。
一方、三井住友カードでは、顔認証のみで資金精算を行う。
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B精算
利用情報を給与システムに連携し、給与天引きで精算する。 |
NECは社会ソリューション事業に注力しており、2020年とその先を見据え、生体認証技術を活用した新事業の創出を加速しています。現在、決済等の様々なサービスにおける本人確認の確実性・利便性を向上させる機能の提供を準備しており、本実証実験はこうした取り組みに基づくものです。
NECは自社本社ビル売店でも顔認証を活用した決済サービスの実証実験を実施済であり(注2)、今後も実証実験を通して商用化を目指し、安全・安心なまちづくり、社会づくりに貢献していきます。
三井住友カードは、本実証実験を通じて、顔認証を活用した決済サービスの商用化に向けた課題を検証し、本実証実験の結果を踏まえて、実際の店舗への導入を推進して行く予定です。
SMFGでは、今後、SMBCやNEC、三井住友カードと共に、顔認証決済サービスを社会へ普及させる支援を行いつつ、認証性能を踏まえた上で、店頭・行内業務への応用可能性を探り、お客さまにより一層価値のあるサービスの提供を目指します。
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《参考1》顔情報の登録手順(SMBC) 【スマートフォンやタブレットにて簡単に登録可能】
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《参考2》実験実施手順
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■利用フロー(SMBC)
■利用フロー(三井住友カード)
■利用イメージ(三井住友カード)
(注1)プレスリリース「NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術 ベンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得」
http://jpn.nec.com/press/201406/20140620_01.html
(注2)プレスリリース「NEC、自社本社ビルで顔認証を活用した決済サービスの実証実験を実施」
http://jpn.nec.com/press/201606/20160621_01.html
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