カードローン入門
カードローンの返済期間を自分でコントロール!完済期間を調整しよう

カードローンは、住宅ローンや自動車ローンのように完済までの期間が決められているものではありません。借入金を「いつまでにすべて返さなくてはいけない」ということはないのです。返済シミュレーションツールなどで算出される返済期間を、完済までの期限だと誤解しているケースがしばしば見られます。
この機会に、カードローンにおける返済期間について、正しい知識を身に付けておきましょう。
- 目次
カードローンの返済期間とは?
カードローンの「返済期間」については、誤解や勘違いがまだまだ根強いようです。それは「返済期限」「契約期間」「有効期限」など、似たような言葉があり、解釈が人それぞれに異なることが要因のようです。
まずは、これらの言葉の解釈から整理しましょう。
「返済期間」は完済までに必要な期間のこと
返済期間は、借入れた日から借入残高がゼロになるまでに要した期間を指します。カードローンを利用したい人が、希望借入額と金利、そして毎月のご返済額からシミュレーションした場合に、完済までの期間(回数)が表示されます。これは、「この期間で返済してください」ということではなく、あくまで「想定の借入額を任意の金額で毎月1回ずつ返済したら、完済までにこれくらいかかります」という目安の情報なのです。なお、カードローンにおいて、返済期間は返済回数として表されることがあります。
カードローンには、原則毎月決められた額を決められた日に返済していく約定返済という返済方法があります。約定返済の場合は、必ず毎月1回ありますので、約定返済の回数1回は返済期間1ヵ月と同じ意味になります。例えば、完済までの約定返済の回数が20回であれば20ヵ月かかる、すなわち返済期間は20ヵ月ということです。
ただし、約定返済以外にATMや振込みで臨時返済をすれば返済期間は短縮されます。返済シミュレーションの結果は、基本的には約定返済のみで完済する場合の返済期間となっています。
完済の「返済期限」はカードローンには存在しない
返済期限とは、借入れたお金を完済しなくてはならない期日のことです。カードローンは、完済までの期限、つまり返済期限は設けられていません。大切なのは、契約時の借入金額を毎月いくらで返済していくのかという点ですので、「いつまでに完済しなくてはならない」という期限は決められていないのです。ただし、約定返済(毎月の返済)は返済日が決まっていますので、この返済日は守らなければなりません。
ですから、完済までに半年かかろうと3年かかろうと、約定返済、つまり毎月の決められた返済額が決められた日にきちんと返済できていれば問題ありません。約定返済でそのまま完済してもいいですし、約定返済で毎月返済しつつ、余裕があるときに臨時返済をして、返済期間を短縮するのもいいでしょう。
「契約期間」は「カード有効期限」のこと
カードローンの契約時に決められるのは、審査によって決められた借入限度額と、毎月の返済額、そしてカードの有効期限です。「契約期間」とは「カードの有効期限」を指していることが多いようです。
カードの有効期限は発行元によって1年、3年、5年などさまざまです。しかし、カードローンは長い時間をかけて返済していくことを前提に設計されていますから、カードの有効期限が切れたからといって、全額返済しなくてはならない、ということはありません。返済が滞りなく、年収が極端に減っていないなど、更新の審査において大きな問題がなければカードは自動更新されます。借入残高はそのまま引き継がれ、その後も返済を続けていくことになります。
■カードローンの「返済期間」「返済期限」「契約期間」まとめ
- 完済までの返済期限は決められていない。決められているのは、毎月の返済日と返済額。
- 返済期間は、借入残高と金利、約定返済額と臨時返済額の組み合わせで決まる、完済するまでにかかる期間のこと。それまでに完済しなくてはならないという期限ではない。
- 契約期間とはカードの有効期限のこと。有効期限が来たら、審査はあるものの、問題がなければ自動更新される。
返済期間は、自分自身でコントロールできる
カードローンは、借入限度額の範囲内であれば、何度でも追加借入れができます。また、返済についても、返済期日とご返済額が定められた約定返済に加えて、都合の良いときに臨時返済ができます。
追加借入れをすれば借入残高は当然大きくなりますし、約定返済の金額が変わらなければ完済までの返済期間は長くなります。
毎月コツコツと約定返済を続けていくか、あるいはできるだけ早く返済して返済期間を短くし、支払総額を抑えるか。自分の状況に合わせて返済期間はコントロールできますので、無理のない返済計画を立てて、上手にカードローンを利用しましょう。
下記の方法を利用すると、返済期間を自分でうまくコントロールすることができます。
返済シミュレーションツールで返済プランを練ってみる
返済期間を考えるとき、まず借入額と約定返済額とのバランスがポイントになります。例えば、無利息で借入額が10万円、毎月1万円ずつ返済した場合は、10回(10ヵ月)で完済します。ここに、金利が年15.0%ついても、1年以内で完済できます。
しかし、同じ条件(借入額10万円、金利15.0%)で毎月の返済額を5,000円のみとすると、完済まで20回(20ヵ月)以上かかります。また、返済方式が異なれば、返済回数も異なってきます。例えば、この条件で元金定額方式では21回となりますが、元利定額方式の場合は25回ですので約2年かかるという予定が見えてきます。
このような返済予定をシミュレーションするために、カードローンを提供している会社のウェブサイトには、返済シミュレーションツールが用意されています。これは、借入残高や約定返済額などを入力すると、完済までの期間を計算してくれるものです。シミュレーションツールを活用して、しっかり返済プランを練りましょう。
臨時返済と約定返済増額を検討する
返済期間を短縮したい場合は、臨時返済を行いましょう。臨時収入や、貯金などでまとまったお金ができたときに、余裕がある分を使って臨時返済をします。これで、約定返済のみで完済する場合よりも、返済期間を短縮できます。
返済期間を短縮したい場合のもうひとつの方法が、約定返済額の増額です。カードローンを提供している会社によりますが、約定返済額が一定の範囲内で選択できる場合があります。借入れ先の条件を確認し、借入先に連絡してみてもよいでしょう。
カードローンの返済期間は利用のしかたによって変わる
カードローンの返済には完済の期限がないこと、返済期間は利用のしかた次第であることをご説明しました。
毎月の負担を軽くするか、あるいは支払総額を抑えるか。自分自身の返済能力や状況に合わせて、返済期間を調整しましょう。決して無理をせず、計画性を持って、返済期間を把握しながら利用することが大切です。
よくある質問
Q1:カードローンに返済期限はありますか?返済期間とは違うのでしょうか?
カードローンに「返済期限」はありません。完済までの日数を表す「返済期間」はあります。
返済期限とは、「この月までに、すべて返済してください」という期日のことです。カードローンは「いつまでに借入金を全額返済しなければならない」といった期限はありません。
Q2:カードローン完済までの返済期間は短くできますか?
返済期間を短くすることは可能です。カードローンは、契約時に毎月決められた額を返済する「約定返済」という取り決めをします。契約時に算出された返済期間は、この約定返済で毎月設定した額を返済した場合の結果です。
この返済期間は、臨時返済(約定返済とは別に、一定の金額以上を返済する方法)を行い、元金を減らしていくことで短くすることができます。臨時返済は、臨時収入や貯金などでまとまったお金ができたときに、余裕がある分を使って行うことをおすすめします。
Q3:カードローン返済期間はコントロールできる?
カードローンの返済期間は、利用のしかたで大きく変えることができます。
返済期間中に、借入限度額内で追加の借入を行えば、返済期間は延びていきます。反対に、臨時収入があった場合に臨時返済を行うことで、返済期間を短くすることもできます。
毎月コツコツと約定返済を続けて毎月の返済額を一定に保つか、臨時返済を利用して返済期間を短くするか、自分の状況に合わせて返済期間をコントロールしましょう。
モビットカードローン貸付条件
利率(実質年率) | 3.0%~18.0% |
---|---|
ご利用枠 | 800万円 |
遅延損害金 | 年20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
ご返済方法 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
ご返済期間・回数 |
最長60回(5年)ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、 合理的な理由があると当社が認めた場合には、最長106回(8年10ヶ月) |
利率 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
---|---|
資金使途 | 自由 |
ご利用枠 | 800万円 |
遅延損害金 | 年20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
ご返済方法 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
ご返済期間・回数 | 最長60回(5年)ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、合理的な理由があると弊社が認めた場合には、最長106回(8年10ヵ月) |
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