借り換え・活用法
おまとめローンの審査はゆるい?流れや通りやすくなるポイントを解説

複数の金融機関からの借り入れを一本化できる「おまとめローン」。借り入れの整理に便利なローン商品ですが、「審査に通るか不安」と考える人も少なくありません。
金融機関は、おまとめローンの貸付にあたって、申込者の返済能力を重視して入念な審査を行っています。本記事では、おまとめローンの概要やスムーズな審査につなげるためのポイント、審査で重視される基準について紹介します。
- 目次
おまとめローンとは
おまとめローンとは、複数の金融機関から借り入れているローンをまとめる返済専用のローン商品で、銀行やクレジットカード会社、消費者金融などで取り扱っています。

例えば、A社、B社、C社と異なる金融機関から借り入れを行っている場合、おまとめローンへの借り換えによって一括返済を行い、その後はおまとめローンを借り入れた1社のみに返済を行うしくみです。これまでバラバラに行っていた返済が一本化されるため、借り入れを整理したいときなどに活用されます。
ただし、おまとめローンは借り換え専用の商品であるため、既存の借入金以上の金額を借りることはできません。
おまとめローンのメリット・特徴





おまとめローンは複数の借り入れをまとめることで、毎月の返済負担が軽減される点や総量規制の対象外となる点など、複数のメリットがあります。ここでは、おまとめローンのメリットや特徴について学んでいきましょう。
毎月の返済負担が減る
複数の借り入れを抱えている場合、金利負担の大きさに悩まされるケースが多く見られます。中には、「どの金融機関でも上限金利が適用されていて、金利負担が大きい」ということもあるでしょう。
おまとめローンでは、より金利の低いローンへまとめて借り換えを行うことで、毎月の金利負担や返済額の負担を軽減することができます。
また、借入先が複数あると毎月の返済日にもバラつきがあり、「返済日を失念していた」というケースも少なくありません。その点、おまとめローンでは、返済日が毎月1回にまとめられるので、返済管理がシンプルになる点も大きな魅力です。
おまとめローンは総量規制の「例外貸付」に該当
おまとめローンは、総量規制の対象外となる場合があります。
総量規制とは、「年収の3分の1を超える金額を貸し付けてはならない」という規制で、消費者を守るためのしくみです。例えば年収360万円の場合、120万円を超える借り入れを行うことはできません。
しかし、複数の借り入れを一本化するおまとめローンのように「顧客に一方的有利となる借り換え」や「借入残高を段階的に減少させるための借り換え」については総量規制の「例外貸付」にあたり、年収の3分の1を超えて利用できる場合があります。
ただし、顧客にとって「有利な借り換え」で総量規制の対象外であっても、借り入れの際には審査があるため必ず借り入れができるというわけではありません。
審査のゆるい、甘いおまとめローンはある?
結論から言うと、審査基準のゆるい・甘いおまとめローンはありません。
おまとめローンは比較的借入額が大きくなりやすいことから、どの金融機関も貸付にあたって返済能力を重視した入念な審査を行っています。その審査基準も具体的には公表されていないため、「この金融機関は審査が甘い」と断定することはできません。
また、ローン商品の広告は「貸金業法第十六条」などによって細かい規制が設けられています。
同法では「借り入れが容易であることを過度に強調すること」も誇大広告とみなされるため、どの貸金業者も「審査が甘い」、「審査がゆるい」といった表現を用いることはできません。
おまとめローンの審査の流れ
おまとめローンの審査についてSMBCモビットの場合でご説明します。
複数のお借り入れを新たにSMBCモビットでひとつにまとめたいという場合、まずは公式ウェブサイトから申し込みを行います。

その後、電話で既存の借入額や金利、毎月の返済額などについて申告します。借り入れ状況によっては、残高証明書などの提出が必要となる場合もありますので、詳しくは利用する金融機関で確認しましょう。
提出した書類などに基づいて審査が行われた後、メールやSMSで結果が通知されます。無事に審査に通過したら、おまとめローンの契約手続きを行います。
契約手続きの完了後、既存の借入先へ資金が振り込まれ、一括返済が行われます。
おまとめローンの申し込みに必要な書類
おまとめローンの申し込みに必要な書類は、「本人確認書類」と「収入が確認できる書類」の2点です。それぞれ詳しく確認していきましょう。
本人確認書類
おまとめローンの申し込みには、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要となります。一般的には、次のような書類を本人確認書類として提出することが可能です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 各種健康保険証
- パスポート(2020年2月4日以降に申請されたものは不可)
なお、顔写真がない健康保険証など、提出する書類によっては2点の提出が必要となる場合もあります。
収入が確認できる書類
おまとめローンの申し込みには、現在の収入を証明する書類の提出も必要です。収入を証明する書類として、次のような例が挙げられます。
- 源泉徴収票の写し
- 税額通知書の写し
- 所得証明書の写し
- 確定申告書の写し
- 給与明細書の写し(直近2ヵ月分)
書類によっては勤務先や役場などで発行を依頼する必要があるため、申込手続きは余裕を持って行うようにしましょう。
おまとめローンの審査基準、見られるポイントは返済可能がどうか
おまとめローンの具体的な審査基準は、銀行や消費者金融、クレジットカード会社にかかわらず公開されていません。しかし、一般的にはどの金融機関も「申込者の属性」と「信用情報」を重視するといわれています。
ここでは、おまとめローンの審査で見られるポイントについて紹介していきましょう。
申込者の属性から安定した継続収入・返済能力があるかを判断
おまとめローンの審査では、申込書に記載されている属性から「安定した継続収入があるか」、「借入額に見合った返済能力があるか」ということを判断します。
特に重視されるのは、次のようなポイントです。
- 基本情報:年齢・住所・電話番号など
- 返済能力:勤務先・雇用形態・勤続年数・年収など
- 生活情報:家族構成・居住形態など
例えば、「転職したばかりで勤続年数が短い」という場合は、今後も収入が安定するか判断しづらいことから審査に不利に働く可能性があります。
一方、「勤続年数が長く、十分な収入がある」という場合は、「計画的な返済が可能」と判断されやすい傾向にあります。
そのほかにも、「正社員かどうか」、「家賃や住宅ローンの支払いがどれくらいあるか」という点も審査に影響しやすいといわれています。
信用情報から計画的な返済ができるかどうか
おまとめローンの審査では、信用情報も重要なポイントです。信用情報とは、クレジットカードやローンの申込状況や利用状況に関する情報です。
信用情報は信用情報機関が管理しており、ローンの申し込み時やクレジットカードの入会時などに金融機関へ共有されます。
例えば、「クレジットカードの利用代金の支払いを何度も遅延している」といった履歴がある場合、「ローンの返済も遅延するのではないか」と判断されることから審査に不利に働く可能性があります。
反対に、他社で借り入れているローンについて、きちんと期日通りに返済を続けていると、「計画的な返済を行っている」とみなされ、審査でも有利に働くといえるでしょう。
おまとめローンの審査、通りやすくするには?
おまとめローンの具体的な審査基準は公開されていませんが、少しでも審査に通りやすくなるためにはいくつかのコツがあります。
先ほど紹介した「審査で重視されやすいポイント」を踏まえて、詳しく確認していきましょう。
借入件数、借金の残高を減らす
複数の借り入れを一本化するおまとめローンでは、申し込み時に既存の借入件数や借入額を申告します。
申告した借入件数や借入残高が多いと、その分審査のハードルも高くなってしまいます。借り入れ状況によっては、「貸付を行うリスクが高い」と敬遠されてしまうこともあるかもしれません。
なるべく審査に通りやすくするためには、既存の借入件数や借入額を減らしておくことが大切です。例えば、「借入残高が少ない先は繰り上げ返済する」など、少しでも借り入れ状況を整理しておくようにしましょう。
返済や支払いの遅延、滞納をしない
おまとめローンの審査では、信用情報も重視されるポイントです。
信用情報には、他社でのローンの返済状況も含まれており、遅延や滞納といった情報は信用情報機関を通じて金融機関へ共有されます。もし、「ローンの滞納を繰り返している」、「他社で支払いをしないままの借り入れがある」といった履歴がある場合は、おまとめローンの審査にも影響を与えてしまうでしょう。
より審査に通りやすくするためには、ローンの返済をきちんと期日通りに行うことが大切です。
また、信用情報はローンだけでなく、クレジットカードや携帯電話の端末の分割払いなどの支払い状況も含まれます。信用情報に傷をつけないためには、これらの支払いも遅延・滞納しないように気を付けましょう。
短期間に複数のカードローンの申し込みをしない
信用情報に記録されるのは、返済状況だけではありません。ほかのローン商品やクレジットカードのへの申込状況も信用情報として記録されています。
もし、短期間に複数のカードローンを申し込んでいると「多重申し込み」とみなされ、「資金繰りに困っているのでは?」「きちんと返済ができるのだろうか?」と金融機関に疑問を抱かれるきっかけになります。
金融機関は「きちんと貸付を回収できるか」ということを重視しているため、返済能力に不安があるような情報は審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
おまとめローンへの借り換えを行うときは、新たなカードローンに複数申し込むことは控えた方がよいでしょう。
長期継続的な安定した仕事に就き、収入を増やす
おまとめローンでは、収入状況も重要な審査ポイントです。
おまとめローンは複数の借り入れをまとめることから、比較的借入額が大きくなりやすい傾向にあります。
そのため、審査では「安定した収入のもと、継続的に返済が行えるか」ということが重視されます。具体的な返済能力を把握するために、収入証明書類の提出を求められるケースも少なくありません。
より審査に通りやすくするためには、長期的に働くことができる仕事に就き、安定した収入を得ることが大切です。
申し込み時は正確な情報を申告する
おまとめローンの申し込み時は、正しい情報を申告することも重要です。
借り換えを行う際は、「審査に通りたい」という気持ちから、少しでも見栄えの良い内容を記入したくなるかもしれません。しかし、年収を多く記載したり、借入額を少なく申告したり、虚偽の情報を書いたとしても、信用情報などを通じて金融機関側へ正しい情報が伝わることもあります。
結果として虚偽の内容を申告していることが分かれば、それだけでネガティブな印象を与えるきっかけにもなりかねません。
おまとめローンへ申し込む際は、きちんと正しい情報を申告するようにしましょう。
おまとめローンを選ぶときのポイント
おまとめローンは、多くの銀行やクレジットカード会社、消費者金融が取り扱っており、「どこで借りたらいいのか分からない」と悩むこともあるかもしれません。
より自分に適したローン商品を選ぶためには、いくつか比較したいポイントがあります。詳しく紹介していきましょう。
おまとめ可能かどうか確認
おまとめローンは複数の借り入れを一本化できるローン商品ですが、どのようなローンの借り換えにも対応しているわけではありません。
借り入れを行うところによっては、「クレジットカードのリボ払いは借り換えできない」、「銀行系のカードローンはまとめられない」といった制限がある場合があります。
おまとめローンを借り入れる際は、まとめたいローンの借り換えに対応しているか、事前に確認するようにしましょう。
現在の借入金利よりも金利が下がるか
おまとめローンのメリットとして、現在の借入金利よりも低い金利で借り換えができることが挙げられます。
しかし、おまとめローンで適用される金利は金融機関によって異なっており、必ずしも現在より低金利で借り入れができるとは限りません。もし現在よりも高い金利となってしまえば、わざわざ借り換えを行う意味がありません。
おまとめローンの借り入れを行う際は、適用される金利と現在の金利を比較するようにしましょう。
毎月の返済額が下がるか
毎月の返済額の変化もチェックしておきたいポイントです。
おまとめローンは、借り入れを一本化することで毎月の返済額も圧縮できるメリットがあります。しかし、この点についても金利と同様に「必ず返済額が減少する」というわけではありません。
借り入れ条件によっては、かえって返済額が増加してしまうこともあるので、借り換え後の返済シミュレーションをきちんと行っておくことが大切です。
おまとめローンを検討しているなら審査スピードが早いSMBCがおすすめ
SMBCモビットのおまとめローンは、パソコンやスマートフォンで申し込みができ、手続きはオンライン上で完結します。
借入限度額は最大800万円で、消費者金融やクレジットカードでのキャッシング(無担保ローン)での借り入れがおまとめの対象となっています。返済期間は最長13年4ヵ月(160回)、カードローンの返済でVポイントが貯まるのも特徴です。
また、SMBCモビットの簡単入力シミュレーションを利用すると、毎月の返済額や返済期間の参考値を確認することができます。無理のない返済計画を立てるために、ぜひ借り入れ前にシミュレーションを活用してみましょう。
SMBCモビットのおまとめローンを利用した場合のシミュレーション


<SMBCモビットの簡単入力シミュレーション>
- 無理のない返済計画を立てたい:返済シミュレーション
おまとめローンの審査は決して甘くはありません
おまとめローンは借り入れの一本化ができる便利なローンですが、審査は決して甘いものではありません。具体的な審査基準は公開されていないものの、申込者の属性や信用情報をもとに、慎重な審査が行われています。
なるべく審査に通りやすくするためには、本記事で紹介したようなポイントを押さえたうえで、自分のニーズに合ったローン商品に申し込むようにしましょう。
よくある質問
Q1:審査がゆるい、甘いおまとめローンはありますか?
審査がゆるい、甘いおまとめローンはありません。具体的な審査基準は公開されていませんが、どの金融機関・貸金業者も申込者の属性や信用情報をよく考慮したうえで審査を行っています。
Q2:おまとめローンの審査では何を見られるのですか?
おまとめローンの審査では、申込者の属性から「安定した収入のもと、きちんと返済が行えるか」ということを審査しています。また、信用情報機関から提供される情報に基づいて、「期日までに貸付金が返済されるか」ということも重視されています。
Q3:どのような借り入れでもおまとめできますか?
おまとめローンでは対象となる借り入れが決まっており、金融機関・貸金業者によって取り扱いが異なります。中には、「銀行系のカードローンは対象外」、「クレジットカードのショッピング利用は対象外」としているところも少なくありません。
モビットカードローン・おまとめローン貸付条件
利率(実質年率) | 3.0%~18.0% |
---|---|
ご利用枠 | 800万円 |
遅延損害金 | 年20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
ご返済方法 | 借入後残高スライド元利定額返済方式・元利定額返済方式 |
ご返済期間・回数 | 最長60回(5年)ただし、返済能力、契約内容その他の事情にかんがみ、最長160回(13年4ヵ月) |
利率 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
---|---|
資金使途 | 自由 |
ご利用枠 | 800万円 |
遅延損害金 | 年20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
ご返済方法 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
ご返済期間・回数 | 最長60回(5年)ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、合理的な理由があると弊社が認めた場合には、最長106回(8年10ヵ月) |
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日本貸金業協会
貸金業相談・紛争解決センター 0570-051-051
(受付時間 9:00~17:00 土・日・祝日・12月29日~1月4日を除く)
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