旅行の出発準備
2020.06.15
海外旅行の必需品でもあるクレジットカード。クレジットカードがあれば、大金を持ち歩く必要もなく、支払いがスムーズにできるため、安心して旅行を楽しむことができます。とはいえ、「海外でも日本と同じような使い方ができるの?」「盗難など不測の事態に遭ったらどうすればいい?」など、海外での利用に不安や疑問を感じている人もいるかもしれません。
ここでは、海外でクレジットカードを使うために知っておきたい予備知識や、買物以外のクレジットカードの便利な使い方についてご紹介します。
国内外問わず利用できるクレジットカードですが、海外でのクレジットカードの使い方は、日本で使用する場合と比べて、さまざまな違いと注意点があります。知っておきたい予備知識をまとめました。
近年、日本でもキャッシュレス化が進みつつあります。しかし、クレジットカードを使える場面が限られていたり、高額商品を購入するときなどの場合のみ使うといったイメージが根強かったりと、日常的に使う人の割合はそれほど多くありません。一方、アメリカやヨーロッパをはじめとする海外の多くの国では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでのちょっとした買物や、交通系ICカードへのチャージなど、生活のあらゆる場面で現金よりもクレジットカードによる支払いが主流となっています。
また、海外では、日本と比べてスリや盗難といった被害に遭うことも少なくありません。そのため、旅行者はあまり多くの現金を持ち歩かないように、注意する必要があります。
日本国内では、店頭で支払い方法を選ぶことができますが、海外では選べません。基本的には、クレジットカード申し込み時の設定(多くは1回払い)が自動的に適用されるので、渡航前に確認しておくことをおすすめします。自身のクレジットカードがどのような設定になっているかは、カード会社のアプリでの確認、またはコールセンターに問い合わせれば教えてもらうことができます。
チップの習慣は日本でなじみのないものですが、海外ではウェイターやドライバー、ポーターなどに謝礼として支払う機会が多くあります。紙幣を手渡すケースも多くありますが、レストランなどで売上票に「TIP」や「GRATUITY」と書かれていれば、クレジットカードで飲食代と合わせて決済することができます。
クレジットカードでのチップの払い方は、「TIP」の欄に金額を書き込んで、飲食代との合計額を「TOTAL」に記入してサインをするだけ。TIPが空欄のままだと、勝手に金額を書き込まれて高額なチップを請求されることもありますので、支払いたくないときは「×」を記入しましょう。なお、ツアー代金や食事代にあらかじめ含まれている場合は、原則としてチップを支払う必要はありません。
また、海外でカード決済後にサインを求められると、つい英語で書きたくなるかもしれませんが、クレジットカードの裏面に漢字でサインをしている人は、売上票のサインも必ず漢字で書きましょう。サインはクレジットカードの所有者を証明するためのものなので、クレジットカードと売上票のサインは一致する必要があるからです。金額などに間違いがないか、よく確認してからサインしましょう。
海外旅行中は、クレジットカードの盗難や紛失してしまったときはもちろん、カードの限度額に達してしまった場合や、磁気ストライプが読み取れずカードが使えなくなってしまったときに備えて、2枚以上持っておくと安心です。その場合は別々の財布に保管するなど、クレジットカードを1ヵ所にまとめておかないように注意しましょう。
クレジットカードを複数枚持つメリットは?使い分けがおすすめな理由
海外では、「スキミング」による犯罪も相次いでいます。スキミングとは、支払い時に店員やタクシードライバーへと手渡したクレジットカードから、スキマーと呼ばれる装置で磁気データを盗み取り、その情報をもとに作った偽造カードを不正に悪用する犯罪です。海外でクレジットカードを使用する際には、渡した相手の取り扱い方にも、注視する必要があります。
その際、被害に遭わないための対策として、端末にかざすだけの「Visaのタッチ決済」ができるクレジットカードの利用がおすすめです。非接触対応マークが記載されたVisaカードなら、レジなどに設置されているカードリーダーにクレジットカードをタッチするだけで支払いが完了。一定額以下の利用額ならサインや暗証番号の入力の手間なく、スピーディーに決済することができます。クレジットカードを店員に預けることもないので、セキュリティ面でも安心です。引き落とし方法は通常のクレジットカード払いと同様で、翌月にほかの利用額と合わせて一括決済されます。
日本とは気候も治安も異なる海外。楽しい思い出いっぱいの海外旅行にするはずが、体調を崩したりスリに遭ったりと、思わぬトラブルに遭遇することも考えられます。そんなときも頼りになるのがクレジットカードの存在です。
安心して海外旅行を楽しむために知っておきたい、買物の支払い以外のクレジットカードの便利な使い方も見ていきましょう。
事前に現地通貨を準備して大金を持ち歩くのは、安全面でも不安が募ります。かといって、現金が必要になる度に、両替のために銀行や両替所を探していては貴重な時間を無駄にしてしまうことも。そんなときは、クレジットカードのキャッシング機能を使えば、必要なときに必要な額だけを最寄りのATMで引き出すことができます。
海外のATMは空港や街中など至る所に設置されているため、両替の手間なく、すぐに現金が使えるのもキャッシングのメリットのひとつです。海外で利用したキャッシングは、クレジットの決済と同様に翌月一括返済が可能です。なお、レートの換算は、クレジットカードの利用データが決済センターに到着した日のレートが反映されます。
キャッシングを海外で利用する際には、あらかじめ申請が必要だったり、限度額が設定されていたりするため、出国前に確認しておきましょう。
海外では、レンタカーを借りる際や、ホテルにチェックインする際などに、クレジットカードの提示を求められることがあります。これは、サービス利用者が精算をせずに逃げてしまうといったトラブルの防止策として、あらかじめデポジット(預かり金)を請求することが一般的だからです。
そもそも、クレジットカードは、信用や安定した収入がなければ持つことができないもの。そのため、ホテルやレンタカー会社にクレジットカードを提示したり、コピーを渡したりするだけで、支払い能力があることの証明となるのです。
海外旅行でスリや盗難に遭ったとき、現金は手元に戻ってくる可能性は低いでしょう。しかし、クレジットカードの場合は、すぐに利用を停止することで被害を最小限に抑えることができます。各カード会社の補償制度に則り、不正利用された被害額も補償されるので、海外旅行をする際は、補償制度の内容を確認することをおすすめします。
中でも、スキミングはスリや盗難のようにその場で気付くことが難しく、請求書が届いてから初めて被害が発覚するというケースも少なくありません。盗難保険はそのような場合も、補償の対象となる場合があります。
なお、カードの不正利用が発生した場合には、次のような手続きを行います。
クレジットカードの盗難保険は、カードにサインをしていなかったり、推測されやすい暗証番号を設定していたり、暗証番号のメモを財布に入れていたりといった、署名や暗証番号の管理に不備があると補償の対象外になることがあります。また、カードを第三者に手渡していたなど、所有者の故意や過失が認められるケースも補償対象にはなりません。クレジットカードや暗証番号などの管理には、十分注意しましょう。
また、「不正利用が発覚した日からさかのぼって60日以内」など補償期間が設定されているため、気付いたタイミングで、早めにカード会社へと連絡することが大切です。不正利用であることを証明するために、ポリスレポート、クレジット払いのレシートなどの控え、利用明細書などの提出を求められることもあるので、警察への届け出はすみやかに行い、控えなどは請求書が届くまできちんと手元に保管しておきましょう。
クレジットカードには海外旅行保険が付帯しているものがあります。クレジットカードの種類によっては、加入手続きや保険料負担などの必要がない「自動付帯」のものや、旅行費用の一部をクレジットカードで払うなど一定の条件が設定されている「利用付帯」のものがあるので、海外へ行く前に確認しておくことをおすすめします。
カード付帯保険は、カードの種類により補償内容や保険金額、適用条件などが異なります。
実際の保険金のお支払い可否は、普通保険約款および特約などに基づく保険会社の審査があります。
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の使い方やおすすめの選び方
海外旅行中のトラブルは、ホテルの備品を壊してしまったり、キャリーバッグなどの携行品が破損したりするなど、ケガや病気、盗難などのほかにもさまざまなケースが考えられます。そのような場合も、クレジットカードに傷害保険が付帯していれば、限度額内で補償してもらえます。
もちろん、盗難被害に遭った際に被ったケガや、盗まれた携行品も補償の対象です。海外へ行く前に、自身のクレジットカードについた保険内容と補償範囲、利用条件などをしっかり確認しておくことが、安心で楽しい海外旅行の第一歩となるでしょう。
海外旅行を快適で安全なものにしてくれるクレジットカードは、いわば実用的な旅のお守りです。出国前には、利用限度額や支払い方法、暗証番号、有効期限、海外旅行保険の利用条件などを忘れずに確認し、必要な手続きがあれば早めに済ませておきましょう。セキュリティレベルの高い会社のクレジットカードや、スキミングされにくいICカードタイプのクレジットカードを選ぶなど、携帯するカード選びに気を配るとより安全性を高められます。
また、クレジットカードの種類によっては、空港の専用ラウンジを無料で使えたり、24時間日本語で対応してくれるヘルプデスク対応のサービスがあったり、ショッピングなどで優待を受けられることがあります。盗難などの被害に遭ったときに、残りの滞在で使うための緊急カードを送ってくれるカード会社もあるため、利便性なども考慮してクレジットカードを選ぶと、海外旅行の快適度がよりアップするでしょう。
海外で利用するには、日本と比べて使い方が多少異なる面もあるクレジットカードですが、安全性や利便性は世界のどこの国に行っても共通です。信頼できるクレジットカードといっしょに、安心して海外旅行へお出掛けください。
2020年5月時点の情報なので、最新の情報ではない可能性があります。
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